【第3回】第1章 可愛い戦闘侍女が付きました①
【異世界生活1日目】
女神様のいってらっしゃいとともに目の前が真っ白になり、またフワッと
女神様! いきなりハードモードのアトラクションですね!
どこかにぶつけたのか、頭に強い
あ……今、俺の
「リューク様!
この大声で
どうやらこちらの世界の俺の名前はリュークと言うみたいだ。
崖を落ちる前に、俺が『馬車の操作をやってみたい』と、反対する騎士たちを困らせたのだが、人の
馬が急に暴れだし暴走したのだ。そのまま、
意識が無くなる前にある記憶を思い出す。馬が暴れ出す前に御者と操縦を替わろうとした時に、
* * *
意識が戻り、最初に感じたのは異常な寒さだ。それもそのはず、俺の顔や体の周りには氷と沢山の色とりどりの花がちりばめられている。
うん……これ
はぁ~仮死状態ね……女神様、マジ
俺は
「うぉ! まさか
神父らしき人が叫んだ
「あ~、葬儀中にごめんなさい。まだ死んでないのですが……氷漬けで寒くて本当に死にそうです」
「
どうやらゾンビは喋らないようだ。
寒さで
そのまま教会の奥にある
神官っぽい人に回復魔法を
初魔法がヒールですよ! もう僕ちゃん大感激です!
診察を終え神官が出ていくと、
「良かった! 本当に生き返ったのだな! ああ、神よ! 感謝いたします!」
母親の時もそうだったが、統合された記憶を思い出すのに、少しだけタイムラグがある。
「えーと、父様……ですよね? ごめんなさい、どうも頭を打った時に少し記憶が変になったようです」
「な!? もう一度神官を呼べ! 直ぐに再診いたせ!」
「父様、俺はどうなったのでしょう? 崖から谷に落ちたのは覚えているのですが……その後の事が思い出せません」
「そうか、実は騎士の操作ミスで馬が暴れて、お前は谷に落ちて死んでしまっていたのだ。不運な事故だったが、葬儀中に生き返ったのでびっくりしたぞ。教会で生き返るとは、まさに神の
でも死者は絶対生き返らないそうなので、仮死状態というのが正しいのだろうね。
「あれ? 事故
「ん? どういう意味だ?」
「あれは、事故ではないです。事故に見せかけ俺を殺そうとした
「落ちた馬は2頭とも死んでしまってまだ谷の底だ。ゾンビ化するとまずいし
「良馬だったのに残念な事です。敵方に先に処分されてなければよいのですが、右側の馬のお
「分かった、直ぐに人を向かわせる。でも誰が何のために?」
「分かりません……」
まさかいきなり暗殺者に襲われるとか、アリア様、この異世界体験、危険すぎやしませんか? 俺、ハードモードとは聞いていませんよ? 勘弁してくださいよ。
再度診察してくれた神官と入れ替わりに、とても美しい少女が入ってくる。
この美しい娘は俺の
彼女の名前はフィリア。フォレスト家の
10歳の社交界デビューの際に、俺に
フィリアはあまり気のないまだ幼かった俺と、もっと良い娘がいるのではないかと思っていた父親に少しでも好かれようと、
「リューク様~! 良かった~エグッ、
「フィリアごめんよ、心配をかけたね」
こんな
「あの、ゼノ様。部屋の外でナナちゃんが心配そうにしていましたよ」
「おお、そうだったな。直ぐに呼ぼう」
「お待ちください父様、先に俺の葬儀に来て下さった人たちに感謝と謝罪をしたいのですが
「今日のお前はなんだかしっかりしていて
あれま、変に気を
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