第4節 休日出勤

 日曜日、今日は会社が主催するイベントが都内で開催されるため、そのスタッフとして派遣され、休日出勤をしていた。

 時刻は夕方の16時を示していた。イベント自体は17時まで行われるので、片付けも含め、2時間ほどで終わる。

 だが、俺はずっとそわそわしていて落ち着かなかった。

 それもそのはず、なぜなら今日はホームでサッカーの試合が行われているからだ。


 本当は行きたかったが、仕事であるならば仕方がない。こうやってたまには休日のイベントのスタッフとして参加しないと毎回休んでる人と認識され、周りからの目線も冷たい感じになるからな…ホント集団社会って怖い。

 俺は試合の様子が気になりついついスマートフォンに手を伸ばしそうになる。

 しかし、一般のお客さんを前に仕事をさぼってる姿を見せるわけにもいかず、出店コーナーでそわそわしながら時間が経つのを待った。





片づけなどが長引いてしまい。

結局仕事が終わったのは午後の18時を回ってしまった。


「お疲れ様でした。」


仕事仲間と解散して、俺は駅に向かいながらゆっくりと歩きながらスーツのポケットからスマホを取りだして試合の速報結果を見た。

試合はまさかの昇格チーム相手に0-2で敗戦。リーグ戦初の敗戦となってしまった。


俺が気持ち的にかなり落ち込んでしまった。休日で仕事に行けなくて、そわそわしてたのに、その試合が敗戦なんて…俺は全くやる気がなくなってしまった。


明日も仕事だ…つら。

厳しい社会の現実を突きつけられた一日となってしまい、どんよりした空気の中、帰宅するのであった。

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