【第4回】第1章 異世界激闘編 1.空手vsミノタウロス②
* * *
ふと目が覚め、おれは自分が固い地面に倒れ、石造りの
「知らない天井だ……」
トラックに
「なんだ、これは……!?」
おれは
「ほう……まだ生き残りがいたか」
男の声がした。
顔を上げ、声の方を見る。そこには地に
一瞬、おれはそのバケモノが
頭がはっきりしてきて、おれは状況を理解した。女神と名乗る何者かとの会話──夢だろうかと思っていたところだが──
「……つまり、ここがまさに『異世界』……」
おれは思わず
──ズゥン!
そのバケモノ──牛のような角をした巨人が、足を
「やれ、
男がバケモノの後ろから声をかけた。それに応えるように、バケモノが
「……そこの人、
「逃げる……?」
おれは込み上げるなにかを
──とんでもない。これこそまさに、求めていた
「……
その時、おれの顔はきっと笑っていたのだろう。
ゆっくりと息を吸い、腹に
両足を
まず
「どんな相手だろうと……ケンカなら喜んで買うぜ!」
──ガアァァァッ!
敵が動くのが見えた。おれの
おれは、その棍棒が振り下ろされる先から、ステップを踏んで身体をどかす。
──ガゥン!
巨大な武器は威力も大きいが、その分攻撃パターンが限られる。いくらパワーがあったとしても、あの棍棒が取り得る
「ちぇぇぃッ!」
目の前には、
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