第3話旅立ち3
白谷雲水峡を出ると時間は夕方近くになっていたので車を南に走らせて途中にあったスーパーマーケットで買い出しを済ませて少し遠かったが海のすぐ間際にある温泉に入り海に沈む夕日を眺めてから明日の登山のスタート地点になる淀川登山口へと向かった。
淀川登山口に着くとすでに辺りは真っ暗で車のでゆっくり夕食をとった。
夕食を食べ終わるとやることがなくなりふと窓から空見ると見たことのないような星空が広がっていた。
「きれいだ。」
思わずつぶやいてしばらくみいっていると流れ星が流れた。
一瞬の出来事で願い事をする暇もなかったが
「明日はいい日になる気がする。」
明日の登山の成功が約束されたような気持ちになった。
そしてもう少し空を眺めてから車に戻り寝ることにした。
翌朝日の出の少し前に起き朝食をとり登山の準備を済ませた。
準備といってもスニーカーにTシャツに短パンという格好で本格な登山をする様な格好ではなくデイバックの中身はジュースと食糧が少しといった具合で唯一の山道具は観光ガイドブックの裏に付いていた地図くらいでまともな山道具はなにもなかった。
日の出とほぼ同時に駐車場を出発した。
歩き始めはうっそうとしたツガやモミの原生林で所々木の間から朝日が差し込みとてもきれいだ。
30分以上歩いて淀川小屋に着いた。
あまり人の気配はないが誰か寝ていると悪いので中には入らず通りすぎた。
少しペースが早い気がしたので意識的にゆっくり歩くことにした。
さらに一時間半ほど歩いて地図で確認したら花之江河という湿地帯に着いたようだ。
ゆっくり歩いていて運動経験があるといっても運動不足の身体には2時間ほどの登山が意外にもきつく少しバテた。
水分とエネルギーを補給してまた歩き出す。
「あと一時間歩けば山頂だ。」
そして黙々と歩く。
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