第4話黒味岳

やがて登山道を歩いていると分岐に着いた。


呼吸を整えて黒味岳方面に向かう。


よく整備されたきれいな登山道だがしばらく歩くと急登になりロープが現れたりした。





ロープを手繰りながら登ったりしているうちに視界がひらけてきてさらに進むと遂に山頂に到着した。











空が青い。ゆらゆらと雲が浮かんでいる。


遠くには水平線が見える。


ここは屋久島、黒味岳山頂。


僕は一つの山の山頂に上り詰めた。


そしてひとりその景色を眺めていた。











その山頂での気色を飽きもせず眺め続けること約一時間。


ひとりきりの山頂に人の気配を感じてはっとなった。


別のグループがやって来た。


下山の時間もあるので名残惜しいが山頂を後にする事にして下山をはじめる。





行きに通った道を引き返しながら行きには感動を覚える景色だったが今は別の事で頭が一杯だった。





山頂に立ったとき心地よい疲労感と達成感で心が満たされるのを感じた。


それは今までの人生で感じたことのないような感動だった。


そしてこう決心した。


「登山をはじめよう。登山を通して人生を変えていこう。」





そうしてまた黙々と歩き続けるのだった。











そして下山後。


レンタカーを店に返して最終のトッピーに乗り鹿児島に戻り車中泊。


その後は別府まで移動してフェリーで大阪まで行き高速道路を利用して愛知県まで帰ってきた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る