第13話 帰郷

空から見下ろす故郷は案外小さく見えた。


遠目に朧気に見える日本列島の海洋、No.13に案内された施設と似たような海上プラント。

「こんな所にあるなんてね」

私が脱走した時日本に流れ着いた事から予想はしていたがこんなに近くにあるとは思っても居なかった。

遠目に見えてる日本を見て短い期間お世話になったあの親子の事を思い出す。元気にしてるだろうか?

でも、私たちは住む世界が違う。可奈美に私のいる世界は似合わない。

「ナナ、どうした?」

「なんでもない」




「駄目だな」

施設の電源は落ちており、何とか上層部の電源は回復させたがエレベーターは呼び出しに応じなかった。

どうやらエレベーターは下層部の電源で稼働していたらしく、ここからではどうしようもないことが判明した。

「どうする?」

そう聞いてくるイーサンを尻目にエレベーターの扉をこじ開けて内部を確認する。

一緒にエレベーターシャフトを覗き込むイーサンとアドンとサムソン。そこには明かりのないただ真っ暗な空間が広がっていた。手にしたライトで照らしてみるが当然底など見えるわけもなく明かりはすべて暗闇にのまれていった。

「…まじかよ。またかよ」


気の遠くなるほど長いメンテナンス用のはしごを降り続けてようやく下層で停止したエレベーターの上に到着し、ハッチからエレベーター内部に入り込む。その内部も同然真っ暗でライトがなければ何も見えないほどの暗闇だった。

半開きになったエレベーターの扉から施設内部を慎重に確認し安全と判断するとそこから身をねじ込み研究所内に侵入をする。

長期間空調も機能してなかったらしくすごくよどんだ空気が漂っていた。足元を見るとそこには長い間人の出入りがなかったことを表すかのように埃が積もっており一歩歩くごとに埃が舞い上がりライトに照らされる。

「ひどい空気だな」

イーサンの言う悪さはそれだけではなかった。かすかだが腐敗臭等も一緒に漂っていた。

「まずは電源の回復をするわよ。ブリーフィングは覚えてる?」

「もちろん」

頷くイーサンを確認すると歩みを進める。

本来なら足元に非常灯が点灯してる筈なのだが、予備電源も完全に機能していないらしい。進めど進めど暗闇で何も見えない。

そんな時突然現れた簡易バリケードにそこに設置されたM1919機関銃。その銃口の先には無数の弾痕と血痕。その光景はここで行われたであろう出来事を淡々と語っていた。

「一体何があったの?」

「わからん、わからんが異様だぞこの光景。これだけ血痕があるのに何で遺体の一つもないんだ?」

「確かに、誰かが片付けたのか?」

現状の異常さに全員が息をのむ。

この暗闇の向こうで一体何があったと言うのだろうか?

確認のできる情報だけでは何の判断もできないので慎重に歩みを進める事にした。

そしてしばらく歩いているとそれは急に現れた。

「人?」

ライトに照らされる白衣を来た人影。それはこちらに気づくとゆっくりと歩いてきた。

「よかった、ここで何があったのか知らないか?」

イーサンは話しかける。

「安心してくれ俺たちは救援に来たんだ。ほかに生存者は?」

しかし、人影は質問に何一つ答えずに歩みを進める。

「!?止まれ!」

流石の様子のおかしさにイーサンは銃を構えて警告を出す。

それでも人影の歩みは止まらず、ただただ低い呻き声をあげるだけ。

「止まれ!撃つぞ!!」

パァンッ!

暗闇に轟く銃声とマズルフラッシュに一瞬照らされる廊下。そしてゆったりと倒れ込む人影。

私の持つM9が火を噴きその凶弾は人影の眉間に見事命中したのだった。

「ナナ!一体何をしてる!?生存者だぞ!?」

イーサンの言い分は最もだった。だがそれ以上に私はこの人物に危機感を抱いていた。

銃弾を受けて倒れ込んだ人影はピクリとも動かず私の危機感は杞憂だったのかと思った時にその人影はゆっくりと起き上がり始める。

「…なんだこいつ」

息をのむ一同。眉間からポロリと傷口から押し出された弾丸が床に落ちる。私は咄嗟に背中に背負っていたブリーチャーを構えて今度は膝を目掛けて発砲をする。すると吐き出されたスラッグ弾はそいつの膝を砕きはじけ飛ばし、前のめりに倒れ込んで来た。今度はちぎれた膝の傷口から何やら触手のようなものが生えてちぎれた足を探すように蠢き、発見すると傷口に触手を突き刺し引き寄せて切断面を接続して行く。完全に脚がくっつくと再びそいつは立ち上がりこちらに迫ってくる。

「ナナ!こいつ普通じゃない!!」

「わかってる!」

今度は全員で発砲する。暗闇に瞬くマズルフラッシュが目に焼き付くが構わず撃ち続ける。全身に銃弾を浴びたそれは自分の血だまりに倒れるとまた動かなくなった。

「何だこいつ!まるでゾンビじゃないか!!」

「これが、この研究所が壊滅した理由…」

私はNo.13の研究所で見た情報を思い出す。何やら危機的状況になっていたことは予測してはいたが、まさかこんなことになってるとは思っても居なかった。

その時だった。暗闇の中から複数の気配と低い呻き声。

「…なぁ、囲まれてないか?」

イーサンの言う通りどうやら先ほどの発砲音を聞きつけ他の奴らも集まってきたらしい。そうこうしている内にも先ほどハチの巣にしたはずの奴も蠢き始めていた。

「完全に包囲される前に突破する!」

私の指示に了解と答えると全員で前進を始める。進めば進むほど暗闇の中から奴らは飛び出してきて、そいつらを躱し時折発砲して地面にうつぶせにさせる。そうやって前進を進めていた時だった。突然暗闇の中から丸太のような太い腕が飛び出してきて私の喉元を突き飛ばし地面を転がり倒れ込んでしまった。

「ナナ!」

「止まるな!進め!」

一度は足を止めたイーサンだが、その指示にすぐ従い歩みを進める。

「死ぬなよ!!」

そう簡単に死ぬものか。そう思いながら私を突き飛ばした人物をライトで照らしだし絶句をする。

その身の丈は180㎝程の大男でその筋骨隆々の姿には見覚えがあった。

「No.…1…だと?」

そこにはかつて私が上半身と下半身を真っ二つにしたはずのNo.1がまるで何事もなかったのようにそこに立っていた。

「どういう…ことだ…?」

理解が追い付かない。なぜ死んだはずのNo.1がここに健在なのかわからない。

「No.1!答えろ!これはどういう事だ!」

しかしNo.1は答えずにこちらに歩みを進めてくる。チッと舌打ちをしてブリーチャーを発砲するとNo.1の体から出血するが足は止まらない。二発三発と弾丸を叩き込むが効果は薄くこちらに迫り拳を振るう。身を屈めそれを躱すとその体勢から頭目掛けて蹴りを繰り出す。左頬に蹴りを受けたNo.1はよろめき膝をつく。

こいつは一体何なんだ?まるで知性は無い。ほかの奴らと同じくただ目の前のモノに攻撃を仕掛けてくるだけの存在らしい。No.1をよく見ると他の奴らと同じく傷跡から弾丸が押し出されている。どうやら能力を使えなくなった代わりに新しい能力を手に入れたらしい。となればこれはこれで厄介だ。背後の暗闇からは相変わらず複数の足音と呻き声がして私はとりあえずNo.1をその暗闇に置き去りにして前進することにした。


前進を進めると今度は進行方向に奴らの人だかりができていた。どうやら道端にあったものを倒して道を封じたらしい。となるとこの道は使えない。迂回路を探すしかないが、この道を封じたのがイーサンたちなら電源の回復は時間の問題のはずだが…

背後から大きな足音が聞こえ始めて来たので私はその場を移動することに決めた。No.1は私を追っかけて来てるらしい。

仕方ない、確かこちらには食堂があってそこを経由すれば今度は実験場前の装備配給室に入れた筈。

そう思い駆け出す。すると程なくして食堂にたどり着く。その暗闇を照らす。机の上には出しっぱなしになった食事や食器が悪臭を放っていた。鼻が曲がりそうな匂いに耐えながら食堂に足を踏み入れる。人の気配はしないが長居はしたくない。足早に食堂を抜けようとした時だった。急に電気がつき始めあたりが急速に照らされ始める。思わず目をしかめるがすぐに明るさになれ周りを見渡す。すると不鮮明だった食堂の全貌が明らかになった。ここも激しい銃撃戦のあった痕跡がありあたり一帯に乾いた血の海が広がっていた。私はその光景に眉を顰めながら食堂を後にする。

食堂を後にして明るくなった廊下に出るとどこもかしこも銃弾の後や乾いた血が壁にベットリとついておりここで行われたであろうことの凄惨さを物語っていた。

そんな時に無線に通信が入る。

『ナナ!無事か?』

「当然、電源を回復したのはあなた達のおかげ?」

『まぁな、だがアドンが噛まれた』

噛まれた?

「出血は酷いの?」

『いや、傷口自体は浅いし出血もほとんどないんだが…』

『なぁ!これで俺も奴らの仲間入りって事無いよな!』

アドンが泣きながら間に割って入ってくる。

「大丈夫なんじゃない?たぶん」

『たぶん?たぶんだって!?他人事だと思って適当な…』

『アドン落ち着け、それでナナこれからどうする?』

「想像以上にここの状況が悪いわ、負傷者もいることだし退路の確保をお願い」

『了解、お前はどうする?』

「私はNo.12を探す」

『分かった、気をつけろよ』

そう言って無線は切れる。私は顔をあげて装備配給室に足を運ぶ。

電源が回復したこともあって扉は簡単に開き私を迎え入れる。

「…何も変わってないわね」

その部屋は何も変わった様子はなかったが、どうやら武器に関してはほぼすべて持ち出されてるようだった。

私は部屋の一角へ行き端末を操作すると、機械が起動し懐かしいものを吐き出す。私は身に着けているものを脱ぎ去りその懐かしいもの、コンバットスーツに身を通す。

「まったく…何年たってると思ってるの?」

そのコンバットスーツは見事にピッタリで最後に袖を通した時から体型が変わってない事の証明になり少しガッカリする。

気を取り直して足元に置いた装備を再び身にまとい野戦服はここに置いてゆくことにした。


通路に戻り今度は、No.12の研究室を目指す事にした。だがそこまでの通路の隔壁が降りており通行できなかった。壁にある操作パネルを操作しても少し上がるだけで止まってしまった。どうやら隔壁が変形しておりそこが引っかかってるらしい。しゃがみ込み隙間を覗くが私の体が通れる程の隙間は無く、手をかけて無理やりこじ開けようとも試みるが、びくともしない。

こうなったら仕方がない、実験場を通って向こう側に行くしかないらしい。

私は踵を返し、再び装備配給室に入り今度は実験場の方へ歩みを進める。懐かしい扉が開かれると、そこにも懐かしい光景が広がっている。その光景は、あの最終実験の時と同じでここが海底だと言うことを忘れさせる風景が広がっていた。

私は歩みを進める。


そう、私はここで殺したんだ。No.12を皆を…


今更後には引けなかった。でもその結果が…

近くの民家に歩み寄る、ここは確かNo.9と…玄関を開けるとそこには床や壁に飛び散った血がそのままになっていた。

しゃがみ込み乾いた血をなでる様に触る。そうだ、私はNo.9を裏切ったんだ。No.10もNo.12も裏切ったんだ。

立ち上がり玄関から外に出ようとした時だった。

突然巨大な手が扉を突き破って現れ私の頭を鷲掴みにされた。

扉を破壊して姿を現したのはNo.1。私を追ってここまでやってきたらしい。咄嗟にナイフを取り出してそれをNo.1の腕に突き立てると私の頭は解放され床に尻餅をつく形となった。

No.1はゆっくりとした動作で突き立てられたナイフを引き抜くとそれを床に投げ捨てる。

「しつこいやつ」

そう言って立ち上がると全力で突進し飛び上がって両足で蹴り飛ばすとNo.1はよろけて数歩後ろに仰け反る。畳み掛ける様に私は左拳を突き立て『とっておき』を使用する。だがしかし何も起こらない。想定外の状態に目を丸くしていると顔面に鈍い痛みが走る。太いNo.1の右腕が顔面に突き刺さりその勢いで後方に吹っ飛ばされてしまう。宙を舞った私の体は背後にあった扉を突き破りテーブルに直撃して停止する。

「なんで!?」

思わず左手を見つめる。最近使用した覚えはないのに使うことができなかった。一体全体どうしたのか、そう言えばこの前エレベーターを破壊した時能力で無理やり使用可能にしたとき以来使っていなかった。もしかしたらその時に壊れてしまったのか?


最悪だ。主任の義手をまた壊してしまった。主任はもう居ないと言うのに…


立ち上がり今度はブリーチャーを構える。今度は迫ってくるNo.1の顔面に銃弾を叩き込むと、さすがにその猛攻に耐えられないのか両腕でガードをしながら後方へ下がってゆく。全弾を打ち尽くし手早くリロードをすると今度は窓に向かって走り出し飛び込む。窓を割り外へ飛び出すと急いでその場から離れる事にした。


駆け足でその場を離れつつ後方を確認するとそこにNo.1の姿はなかった。

それを確認すると足を止めて一息つく。想定外の事態に時間がかかったがこれでこの実験場を抜けることができた。

実験場を抜けて再び廊下に出ると、そこも変わらず弾痕と血のこびりついた廊下でそこらかしこに奴らがウロチョロしていた。

もう少しでNo.12の研究室だと言うのになかなか近づけない。そう考えていた時だった。そう言えば、私の研究室が近くにある事を思い出す。感傷に浸ってる場合では無いが思わずそちらの方へ足を運んでしまった。

「…主任」

扉を開け中に入ると、脱走したあの時のままだった。人の出入りが長い間なかったせいか埃が積もりっぱなしになっていた。部屋に入り思わずベットに腰を掛ける。何もかもが懐かしい。そこの本棚からはいつでも自由に本を読んでいた。宵闇を歩くもの。当時夢中になって読んだ本だ。外に出てようやく完結した話も読んだほど好きな物語だった。それは主任も好きだって言っていてよくその話で盛り上がった事もあったっけ?視線を動かすとそこにはいつも主任がレポートを書いていたデスクが見える。本を読みながら主任の姿を眺めるのが好きだったっけ。そんなことをしているとあのいけ好かない助手が茶々を入れて来て、私は不貞腐れながらその相手をしてると主任が笑いながらこちらを眺めていたりと…


いろいろあったな…


当然か、ここに十年の間居たんだ。他の被検体ともいろんなことがあった。

ふと気が付く、主任のデスクの上に見慣れない大きなアタッシュケースがある。立ち上がりそれに近づいて蓋を開けると、それには私の義手と同じように黒光りのする腕の様なものと数枚綴りになった書類が入っていた。それはその腕の説明書と私への手紙だった。


ナナちゃんへ


先輩の事とナナちゃんの事は聞いたよ。先輩は残念だったけど、ナナちゃんが無事だったら先輩もきっと喜ぶっす。

それとこれは先輩と俺からのプレゼントなんっすけど…間に合わなかったな。この手紙も読むことはないだろうし、できればこれは使うことになってなければ良いんだけど…

これはバイオニックアームの発展型でナナちゃん専用に調整されたサブアームユニットっす。ナナちゃんの腰椎部にあるコネクタに接続することで使用可能になる筈っす。そうすることでナナちゃんの神経系と接続されて三本目の腕として機能を始める。そのサブアームには高周波ブレードが格納されているので必要なら役に立ててほしいっす。切れ味は頑張ったっすよ。特殊合金盤を豆腐の様に切れる切れ味っす。間違っても自分を切らない様にしてほしいっす。

………ちゃんと挨拶できなかったけど、ナナちゃんには幸せになって欲しい。幸せになる権利があるはず。だから、ここには戻ってこないことを祈ってる。自由に生きて欲しい。



幸せになって欲しいか…私にそんな権利はあるのだろうか?

私がいたから可奈美はあんな酷い目にあったのではないのか…

私は手を伸ばす。そのサブアームユニットに。

それをコンバットスーツ越しにむき出しになった腰部のコネクタに接続すると一瞬全身に電気が走ったような感覚を受ける。そしてその後サブアームユニットは私の思い通りに動くようになった。一通り動作確認をする。それは問題なく機能しまるで本当に三本目の腕が生えたような感覚だった。そして、手のついてる方と反対側の部分、いわゆる肘の部分から飛び出してる柄を握り引き抜くときれいな刀身の高周波ブレードが現れた。それはとても軽く振り回すことは容易であり、その切れ味は手紙通りならとてつもなく良いものとなる。

廊下に出てあたりを見渡す。するといつの間にか奴らが集まっており行く手を阻んでいた。

「…試し切りね」

私はブレードを片手に敵に向かって突進を始める。ブレードを振るうとその刀身はまるで何も触れていないかのように簡単に敵を切り裂き、奴らをバラバラにする。バラバラになった奴らは頭がつながった部分から触手のようなものを生やし周りを探りながらバラバラになった体を探し始める。

なるほど、こいつらは頭を中心に体を修復するらしい。

私は床に転がった頭を蹴り飛ばし胴体と離れた所に置く。そうすると触手は一定の距離までしか伸びることはできずに何もない所を探し始める。

「なるほど」

となれば対策は簡単だった。ブレードを振るい奴らの首を跳ね飛ばして胴体と遠くに離す。それだけで奴らは無力化できる。次々と無力化を進めているとついにアイツが私に追いついて来た。

「…No.1」

そこに居たのは散々私を追いかけまわしたNo.1だった。

「今楽にしてあげる」

ブレードを手に私は駆け出す。振りぬかれたNo.1の拳を躱し足を切りつけ切り付ける。すると膝をつくNo.1。私はそのまま回転し今度は両腕をそぎ落としそして止めと言わんばかりに首を刎ねる。首を失った巨体はゆっくりと倒れ込み動かなくなる。

私は床に転がったNo.1の首の下まで歩いてゆき。

「今度こそゆっくり眠れ」

そう言ってNo.1の頭を強く踏みつぶした。


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