第3話 胎動する獣
実包を込めたマガジンを銃に装填しチャージングハンドルを引くとジャキンと金属音を響かせ薬室弾丸を送り込む。
その動作には迷いはなく使い慣れた物で、この六年間ただひたすらに続けて来たと言う事実を感じさせる。
今日の訓練はキルハウスでのクリアリング訓練。殿のNo.12の合図を受けて先頭のNo.10の肩をたたき合図を送る。それと同時に部屋に突入をし標的を的確に打ち抜いてゆく
「クリア」
私の合図を受けてNo.12もクリアと続く。そういった事を何度も繰り返しクリアリングを続けていく。
「ふむ、タイムは悪くない」
そう教官は言うと、No.12を見ると
「お前、一回ターゲット見落としただろ」
教官の言う通りNo.12は一度見落とした。それだけじゃなく一度的を撃ち損じもしていた。やはり、No.12にはこういう事は向いてないのだろう。
ひとしきり教官の叱責を受けたのちに私たちは解放された。
「ごめんね二人とも私のせいで」
「気にしなくていいよこの失敗を次に生かせばいいんだよ」
No.12が謝り、No.10がそれを許す。これがもう六年目だ。
「7もごめんね」
そう私に向かって謝ってくる。そして私も
「気にしないで」
六年間同じ返答を繰り返してきた。多分明日も明後日も同じ事を繰り返すだろう。そういった事に疑いもなかった。
この後いつも通りシャワーを浴びて、夕食の時間。No.10とNo.12と一緒に食べることになっている。
「それにしても、運動神経が悪いわけじゃないんだよね」
No.10がNo.12に問いかける
「そうだと思う」
実際にNo.12の身体能力は、基準同等の数字を記録をしている。
「問題は、集中力の欠落。あとは、肩の力が入りすぎてるの。もう少しリラックスする事ね。」
「リラックスかぁ…」
「でも、実戦で気を抜きすぎても駄目だよ。」
そういって、No.10は優しく語る。
そういえば、実戦とは何だろう?
今行ってるこの訓練は何の為にしてるのだろうか。
ほんの些細な疑問ではあるが、気がついた時からこの研究所に居て手足を得て、それから毎日訓練と座学を繰り返し今に至るが。肝心の実戦は未だに無い。そもそも実戦とは何を指しているのか。実戦というからには敵の存在はある。しかし、敵とは何だろう。
「それは、ここにいる誰もがわからないと思う」
ふと、No.10が言う。
こいつはまた心を読んだな、馬鹿野郎。
そう考えるとNo.10はにっかりと笑う。
「みんな考えてないか、気づかないふりをしてるか…」
「楽天的な子もいるからね」
そういってNo.12を見る。当の本人は何の話か分からないと言った表情をする。
「それに関しては、No,1なら何か知ってるかもしれない。噂だとNo.1の研究チームはNo.1含めて全員身内らしいから」
「他のチームは違うの?」
「少なくとも俺のところは違うし、君のところも違うだろ?」
「それはわからない」
そう言うと、主任の事を思い浮かべる。あの人は私と同じ東洋人の顔立ちではあるけど、血縁があるかどうかまではわからない。何せここで気が付くまでの記憶が一切ないのだ。
みんなは、ここに来る前の記憶はあるのだろうか?
「人によるんじゃないかな?」
…こいつ
「実際僕はここに来る前の事は覚えてる。孤児院にいたんだ6歳の時まで」
「それがどうして?」
「ある日スーツを着た人たちがやってきたんだ。新しい家族になる人だって言ってね。それで連れてこられた先がここだった訳」
No.10は明るく話す。
「No.12は覚えてる?」
急に話を振られて目に見えて焦る様子のNo.12
「ごめん聞いてなかった。何の話?」
私とNo.10はハハハと笑って
「No.12は可愛いって話」
そういうとNo.12は顔を赤くして
「7のほうが可愛いよ!強いし!カッコいい!」
そういうと、またもくもくと食事を続ける。
「照れちゃって」
そういうNo.10に私は向き直し
勝手に心読むのはいい加減にしておけと強く念じる。
「…以後気を付けます」
食事を終えて食堂を出ようとしたところでとある人物に呼び止められた。
黒人の少年No.9だ。
「話がある」
「何?」
そう答えるとNo.9はNo.10とNo.12を見る。
「二人っきりで話したい」
私は振り返りNo.10とNo.12にちょっと行ってくると言って人気のない通路の一角までNo.9について歩いていく。
「なんであの二人と組んでるんだ?」
そう唐突に彼は繰り出す。
「何いきなり?」
「実力的に言えば俺たちと組んだほうが上に行ける。なのになんで?」
訓練のチームの話だろうか?
「別に特に理由はない、強いて言えば昔から一緒にいるから?」
私としては成績にこだわらない、主任が喜んでくれるならそれでいい。しかし彼はその答えが気に入らないようで
「理由がないなら今からでもチーム変えをしろ!俺たちと組むんだ!」
「どうして?」
「どうしてって、お前周りに能無しって言われて悔しくないのか?カースト最下位のチームにいて悔しくないのか?」
「無い」
淡々と答える私に彼は絶句する。
「話はそれだけ?」
No.9は言葉を探すが、何も見つからないのか次の言葉は出てこない。
「だったら、また明日」
そういって私はその場を後にする。
食堂の入り口まで戻ってくるとそこにはNo.10とNo.12が待っていた。
「何の話だったの?」
「別に普通の世間話」
「無口で有名の二人の会話って興味あるな」
No.10はニコニコ聞いてくる。
念話。
そう短く考えると、No.10は急に笑いだした。
「何?どうしたの?」
急に笑い出すNo.10にびっくりするNo.12だった。
戦闘訓練の結果を受けてうーんとうなり声をあげる
「どうしたんっすか?先輩」
後輩が缶コーヒーをもって後ろから話しかけてきた。
「ナナの戦闘訓練結果っすか?」
「あぁ」
短く返すとそのレポートを後輩に渡す。
「なんだ、ナナちゃん成績優秀じゃないっすか」
その通り、ナナは優秀だった。
「そう、優秀すぎるくらいだ」
「何か問題があるんすか?」
「問題あるだろ。まるで戦闘マシーンを作ってるような気分だ」
ナナは感情を表にあまり出さず、出された命令は淡々とこなし、上々たる結果を残し続けている。
「ナナは、まだ12歳くらいの少女だぞ。本来そういったものとは縁もゆかりもないのが普通だろ」
「確かにそうっすけど、ここで普通を語るのはナンセンスじゃないっすか?」
「…第一何のための戦闘訓練なんだ?これはあの試薬の経過を観察する実験じゃなかったのか?」
試薬の投与で特殊能力が芽生えるのはわかった。なのにこのいつまでも続く戦闘訓練はまるで彼女たちを生身の戦闘マシーンにするのが目的にしか思えない。
「この実験の目的はなんだ?」
「ありていに考えれば被検体が兵器として完成するかどうかじゃないっすかね」
後輩は缶コーヒーをすすりながら答える。
「俺たちはとんでもないことに加担してるんじゃないのか?」
「先輩それ今更っすよ。ここがやばい事は来た初日にわかってたでしょ」
確かにそうなのだが、今更になって良心の呵責と言うか、ナナの事を考えるとこれが正しいこととは思えないのだ。
「先輩、あんまり思いつめないでください。俺も共犯っすから、今更後には引けませんよ」
「…俺がここを逃げ出すって言ったらお前はどうする?」
後輩は少し考える素振りを見せて
「俺も一緒に逃げるっす。もちろんナナちゃんも一緒に」
「そうか」
少し安堵する。しかし、逃げるにしても容易い事ではない。
事一番問題なのが、身内を人質に取られてるかの様な言動をされた事だ。以前上層部に掛け合った際に遠回しにそのような事を言われたのだ。
さらに現在地が不明なのも問題である、ここは日本なのかどうかもわからない。それにここはおそらく地下で、地上までの道のりも遠い。
「…そういえば、太陽も長い事見てない気がするな」
「そうっすね、リフレッシュルームとかに木々とか太陽光に近い光とかあるから忘れがちっすけど…」
「ナナは、太陽を見たことがあるのだろうか…」
「そうっすね、いつか見せてあげたいっすね」
敷き詰められた芝生の上に大の字になって横になる。心地よい風が頬をなでここが人口的に作られた自然だということを感じさせない。
「何をしてるの?」
そういって私の顔を覗き込んできたのはNo.12だった。
「何もしてない」
「ふーん、何もしてないをしてるんだ」
そういって隣に腰を下ろす。
「ここ本当の外みたいだよね」
「本当の外?」
私は問い返す。すると彼女は架空の空を眺めながら答える。
「うん、ここがどこかはわからないけど屋内だって事だけはわかるよ。昔、ここに来る前は良く家の近くの公園でよく遊んでたんだ」
そう言う彼女の眼は遠くを見つめ、懐かしい情景を眺めているようだった。
「近くの公園に行ったら友達がいて、みんなでいろんな遊びをしたなぁ」
「…No.12はどうしてここに来たのか覚えてるの?」
彼女はその問いに少し悲しそうな表情を浮かべた。
「…私はね、売られたんだ。ママに」
私は身を起こし彼女の顔を見る。
「家には膨大な借金があって、その返済の為に私売られたの。ママはその話が来た時二つ返事で承諾したの」
「それでここに?」
No.12は無言で頷く。
「私、ママに嫌われてたのかな…」
「ここに来たことは辛い事だったの?」
すると彼女は首を横に振る
「確かに売られたって知ったときは悲しかった、友達の事も気になったし。でも、今は辛くはないよNo.7も居るしみんな優しいから全然辛くないよ!」
そういう彼女の顔は満面の笑みになり、それが本心なのだとしっかり私にも伝わる。
内心安心する。私は、たぶんNo.12の事を心配していたんだと思う。そう、これが人を心配すると言うこと…
目の前にいる彼女、未だあどけなさを残す顔立ちに美しい金髪、宝石のような青い瞳、透き通るような白い肌。
あぁ、私はその首筋に食らいつきたいほどに美しい…
ふと我に返る、私は今一体何を考えていたのだろうか。それが恐ろしい事なのはわかる、なぜそんな考えに至ったのかも分からない。
「No.7どうしたの急に、顔が青いよ」
気が付くとNo.12が心配そうに顔を覗き込んでいた。
「何でもない」
私はそういうと、立ち上がりこの作られた外を後にした。
怖い、とても怖い
とても不安で恐ろしい
自分がわからなくなる、だからいま私は駆けている。早くあの人に会いたい。
すれ違う人も気にせず無我夢中で走り、自室に駆け込む。
「主任!」
部屋に入り主任を見つかるや否やその胸に飛び込む。
「ナナ!一体どうした?」
私はただ黙ってしがみつく
「ナナ、何かあったのか?」
主任は優しく語りかけてくる。それがとても心地よくて不安な気持ちが和らいでゆく。
しばらくした後私はゆっくり主任から離れる。
「何でもない」
私はそう言うと、ベットに腰掛ける。
「そうか、でも困ったことがあったんなら話してくれないか?」
主任は優しく語り掛けるが、どう話してよいかわからない私はただ黙るしかなかった。
ただ黙々と弾倉に9㎜の弾丸を込める。
「No.7?どうしたの?」
「別に」
このように、この数日はNo.12とはまともな会話をしていない。それもこれも、この間の不可解な一件以来ずっと心の奥にもやもやしたものが残っていた。
あの時の感覚は、あれ以来無いが何故あのような考えに至ったのかがわからず、未だ不安がある。
弾丸を込めた弾倉をもってシューティングレンジに立ち、15m程先のターゲットペーパーを睨み銃に弾丸を送り込み構える。
パァンッパァンッパァンッと発砲音を響かせ発射された弾丸はターゲットペーパーに次々と命中していく。
弾倉を空にするまで銃を撃ち放つと、手元のボタンを押してターゲットを手元まで引き寄せて弾痕を確認する。弾痕はターゲットの中心にしっかりと命中しており、義手の動作にも問題はない事を確認する。
「No.7はすごいね」
そう、No.12は言う。
「別に」
私の反応に彼女は言葉を詰まらす。
「私何かしたかな?ごめんね」
「別に…」
悪くはない、彼女は何も悪くはない。悪いのは…
「悪いのは私」
そう告げると彼女はえ?と声を上げ私の顔を見る。
「ごめん」
私は、それだけを言うとその場を後にする。
No.12は悪くない、きっと私は不安なのだ。また彼女に同じ感覚を抱くのが恐ろしいのだ。あの魅かれ方はまるで本能に従う感覚に近く、それは至極当然の事のようにも思える。その先に一体何があるのか、なぜ私は彼女をあのような欲し方をしたのか。それがわからなくてとても怖いのだ。
そんなことを考えながら通路を歩くととある人物とすれ違う。その人物は足を止め
「今のお前かNo.7」
振り返るとそこに居たのはNo.10だった。
「一体何に怯えてるんだ?」
そう聞いてくるNo.10に背を向けてその場を去ろうとしたが、先回りされた。
「No.7どうした?ここ最近まともに顔もあわせなかっただろ」
最悪の相手だ。今一番合いたくなかった相手だった。こいつには隠し事はできない。どこまで深く読めるかは知らないが、彼の『読心術』はとても厄介だった。
「最悪の相手で悪かったな、何か悩みがあるのか?」
隠し事のできない相手に観念して現状を話す。その話を聞いたNo.10は頭を抱える。
「他の仲間に同じ感情を抱いたことは?」
「わからない」
「わからないと来たか」
No.10は顎に手を当て何かを考える。
「…もしかして、それがNo.7の能力?」
まさか、人を食うのが能力?冗談じゃない!そんな能力はいらない。
「飽くまで可能性の話、もちろん能力の場合きっとそれは過程に過ぎないと思う。たぶんその先があるんだ」
その先とは?いや、その先があったとしてもNo.12を食べるなんて…
「このことは他に誰かに話した?」
「いいえ」
「このことは、誰にも話さないほうが良い気がする」
「どうして?」
「みんなが興味を持つと、試さないといけなくなるかもしれないから」
この場合のみんなとは…
「うん、大人たち」
この事は主任にも内緒…、それがとても嫌だったが、そうするしかない。
「うん、この事は当分二人だけの秘密にしよう」
私は、少し躊躇ったのちに頷いた。
「先輩はBリーグって知ってるっすか?」
「Bリーグ?」
唐突に後輩が聞いてきた。野球とか何かスポーツの話だろうか?あまりその方面の話は得意ではないのだが…
「あ、いやBリーグって俺が勝手にそう呼んでるだけっすけど」
じゃあ、知ってるわけないじゃないか
「ここの被検体の子たちってNo.12ちゃんまでの12人じゃないっすか」
「そうだな」
「でもこの間聞いたんすよね」
「何を?」
そう聞くと後輩は声を潜めて
「実はNo.13以降の被検体がいるらしいっす」
「は?」
ここの被検体は確かに12人だけでそれ以上は聞いたことがない。ただ一研究員でしかない自分にすべての情報が開示されてるとは思えないが…
「まぁ、本当に噂程度で聞いた話なんっすけどね。先輩はどう思うっすか?」
「どうって言われてもな、俺だって何でも知ってるわけじゃないしあった所でどうするって話だな」
「確かにそうっすね」
しかし、火のないところに煙は立たぬと言うが…
もし、こいつの言う『Bリーグ』があった場合一体何人の被検体が存在するのだろうか。未だにこの与えられた試薬というものに関しては不明瞭なことが多く、製造方法なども開示されておらず出所も不明。この名前も試薬としか教えてもらえてない事であたりを付けることもできず、成分分析にもかけて見たが手掛かりになるようなものはなかった。一部成分が解析不能と出たが、おそらくそこがこの試薬の本質なのだろうが。
「わからない事が多いな」
「そうっすね、Bリーグには女の子居るんっすかね?」
「は?」
後輩との雑談を交えながらのレポートを終えて休憩がてらに喫煙室に行くとそこには先客がいた。
堀の深い顔立ちに白髪交じりの髪、ガッチリとした身体つき。
「あなたは確か、訓練教官の…」
そういうと男は片手をあげて挨拶をしてくる
「そういうあんたは、どの子の保護者だったか…」
「No.7です」
男は、あぁと言うとまぁ座れと隣に着席を促してきたので、頭を下げて隣に座る。
「No.7か、あの子は優秀だな」
「恐縮です」
そういって煙草を取り出すと教官が
「お前もそれか、同じ銘柄」
そういって煙草の箱を見せてくる。俺は、愛想笑いをしたのちに自分の煙草の箱から一本煙草を出して銜えてライターを探す。すると教官はライターを取り出し、こちらに向けて来たので、礼を言って煙草に火をつけてもらう。
「No.7は優秀だが…俺は、あの子が恐ろしい」
「恐ろしい?」
「何かの為かは知らないが、命令ならば自らの命さえも差し出してしまいそうな従順さは極めて恐ろしいぞ」
確かに、ナナはとても素直で言うこともよく聞く。今までチョーカーを一度も使わずにここまで来てるのは少ないらしいが
「本当はな、こんな仕事は引き受けたくなかった。人の殺し方を、ましてはそれを子供たちに教える事なんてな」
「だったら、なぜ断らなかったんですか?」
「断れない理由があったんだよ」
教官はそういうとふぅーっと息を吐く
「まぁ、だからこそ切り替える事にしたんだ。逃れられないって言うんなら、せめてでも生き延びる方法を教えると」
「生き延びる方法を…」
「こんな事をしてるツケってのはいつか払うことになるって覚悟はしてるんだ、お前さんはどうなんだ」
「俺?」
「ここで会った人物の中ではお前さんが一番まともに見える。人間らしい人間ともいえるな」
そういうと教官は顔を覗き込んでくる。俺はそれから目をそらすと
「俺だってそんなに立派な人間じゃないですよ。肝心な問題からは目を背けて、異常な状態でも自分の知識や技術が試せることを楽しんでるんだ」
「そう自己分析ができるだけまともだって事だ」
そういうと教官は立ち上がり
「実はな、俺は契約満了って事になってここから追い出されることになったんだ」
そういって教官は煙草の箱を差し出してきた
「あんたの事を気に入ったから、思い出代わりに受け取ってくれや」
あぁと頷いて俺はその煙草を受け取る。
「なんかあったら俺に言え、じゃあな」
そういって教官は喫煙室を出て行った。
受け取った煙草の箱を開けてみると、数本の煙草と折りたたまれた紙が入っていた。
「というわけで、俺がいろいろと教えてやれるのはここまでだ」
そういうと、あたりがざわつく
「教官辞めちゃうんですか?」
No.12が寂しそうに聞くと
「そうだ、今後後任は誰になるかは聞いてないがこれまでに教えたことを忠実に守ってしっかり生き延びてくれ」
この退任後ここが大きく変わっていくことなんて、その時の私には考えもしなかったのだった。
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