第6部のまえがき

第6部のあとがきとして

 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


 女性はほとんど出てこない。

 おっさんばかり描かれる。

 これは挑戦でもなく、趣味のようなものです。

 最近ではあまり取りざたされませんが、一時期、「セカイ系」などと呼ばれるジャンルがあって、普通の少年少女がいきなり世界の命運を背負わされる、みたいな感じの作品が多く世に出ました。

 僕はあまりなじめない感じで、なんというか、あまりに現実離れしてて、説得力がないかな、などと分析してました。

 何を言いたいかというと、この作品で描かれる、大きな時代の流れみたいなものに、十代やそこらの若い世代は関わらない、関われないのでは、という前提があります。

 なので自然とおっさん達の生き様、みたいなものがクローズアップされました。


 書いていく中で、色々な困難もありつつ、強引な展開や設定、世界観を押し通すことを、何も考えずに、そっくりそのまま読者の方々に押し付けたりして、読者の方々には理解するには苦労があったと思いますが、すべて僕の責任です。

 ただ、ここまで書き上げて、一区切りにできることを、嬉しく思います。


 たぶん、作者が誰よりも楽しんで書いたと思います。

 まさに書きたいように、自由に。


 長く公募に挑戦してたので、一本のお話に文量の制約があって、それを不自由と感じたことはありませんでしたが、ネット小説の世界では、自由でした。短くても良い、長くても良い。その自由が少し、足元をぐらつかせることもありました。

 自由は自由なりにどこかで落ち着かせなければいけないので、不安を覚えるときもありましたが、どうにかここまで辿り着きました。みなさんのPVなどが力になりました。


 公募は長編を一本送れば、大抵は一次落選です。どこが悪かったのか、何が悪かったか、全くわからないまま、次を書かなくてはいけません。

 一方で、公募は常にチャレンジを求められます。

 カクヨムを見ていて思うのは、二百話とか三百話を超えて連載されている作品が多いこと。

 この作品はおおよそ二百話ですが、そろそろ新しいチャレンジ、全く別の作品を書くべきかもな、とも感じました。

 その気力をもらえたことにも、感謝です。


 ここまで読んでいただけて、感謝しかありません。

 また別の作品でも、よろしくお願いします。

 改めて、ありがとうございました。

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