付録

付録1:この作品に影響を与えたものたち

「支配された銀河の片隅で」に影響を与えたものを記しておきます。

 まずは映画「スターウォーズ」シリーズ。中学生の時にかなりはまって、浴びるように見たし、ノベライズも読みました。ノベライズもエピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅰと読む(ⅡとⅢは当時未刊行で未だに未読)のに足りず、竹書房から出ていた、Ⅵ以降の物語(残念ながら正伝ではなくなった)を五十冊は読みました。

 この「支配された銀河の片隅で」という作品の最初の短編は「スターウォーズ」の外伝「ローグワン」を見た時に浮かびました。ちなみに好きなエピソードはⅤですね。

 次にテレビドラマの「スター・トレック」。これを見たのは高校生の時。「ヴォイジャー」が好きだった。けど、ほとんど雰囲気しか覚えてないし、他のシリーズのピカード船長がカーク船長だと思い込んでた。最近、テレビで新しい方の映画「スタートレック」を見て、DVDを即座に買いました。これは面白かった。

 小説の影響も強い。

 日本の小説では鷹見一幸さんのライトノベルの「でたまか」シリーズ。これはもっと評価されても良いですね。最近、読み直して、かなり影響を受けました。

 何より田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」シリーズも大きいな。これは最近、本編と外伝、全て読んで、アニメはテレビでやってた新作の方をチェックしました。好きなキャラクターは、シェーンコップです。

 そして高校生の時に読んだ、作者を失念した「デスタイガーライジング」なんかもある。これが僕がSF作品に触れた初期の名作。(僕の中の不動の、最高の日本のSF小説である、神林長平さんの「戦闘妖精雪風」より前に読んだかも。忘れた)

 海外の小説では、ちょっとしたつながりですが、アーネスト・クラインの「アルマダ」や、オースン・スコット・カードの「エンダーのゲーム」、アンディ・ウィアーの「アルテミス」なんかも好きで、刺激的な宇宙が舞台の話。

 アニメでは「宇宙のステルビア」なんか、影響された気がします。このアニメの終盤は素晴らしい。結びはあまり意識しませんでしたが、影響が大きいかも。もう知ってる人の方が少ないのかな。二十年は、経ってない?

 移民船の想像にはアニメ化もされた幸村誠さんの漫画「プラネテス」が影響を与えています。この作品は宇宙あれこれよりも、人間を描いていて、それが素晴らしく、かなり良い作品なので、みなさんもぜひ。アニメも漫画もどちらも良い。

 機動戦闘艇のイメージはかなり曖昧で、「スターウォーズ」のXファイターとか好きだし、アニメ「カウボーイビバップ」のソードフィッシュⅡとかも好きだなぁ。「超時空要塞マクロス」のシリーズもありますが、僕が好きな作品は「マクロスゼロ」ですね。宇宙ではなく地球の大気圏内が舞台ですが。

 そう、かなりマニアックなネタとして、「ギャラクシーエンジェル」というアニメが十五年くらい前にあり、アニメだとものすごいコメディですが、ゲームだと恋愛シミュレーションになり、さらに、作中で紋章機と呼ばれる戦闘機での戦略シミュレーション?みたいな部分もあって、この紋章機は、かなり影響されたかも。ものすごくかっこいい、良いデザインです。

 宇宙とか関係なく、森博嗣さんの小説「スカイ・クロラ」シリーズとそのアニメ映画、神林長平さんの小説「戦闘妖精雪風」シリーズと、そのOVAシリーズ、そしてスタジオジブリの「紅の豚」なんかが、機動戦闘艇のイメージを支えてます。

 戦争における実際の戦闘以外の要素は、本当に部分的にですが、北方謙三さんの「水滸伝」はちょうど読んだ直後で、影響がなかったとは言えません。

 人工知能に関しては、何が影響を与えたかは、あまりわからない。僕の中では人工知能と人間は同じなのかも。映画「2001年宇宙の旅」でも見ていれば違うかもしれませんが、子供の時にテレビでちらっと見ただけで、記憶は薄すぎる。しかし、あの乗組員の唇の動きを読むシーンは、かなり怖くて、好き。

 そんな作品たちがあったからこそ、この作品は生まれました。

 全てのクリエイターに感謝です。

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