▼参考文献より引用

駅のプラットホームから飛び込む場合は、特急や急行の通過駅を選ぶ。減速している電車では致死率も低くなる。停車駅なら、まだスピードの落ちきっていないホームの電車寄りの最先端を選ぶこと。

 いきなり飛び込むのも周囲に与えるインパクトも大きく、悪くはないが、タイミングが遅れると電車の全面にぶつかって跳ね飛ばされ、一命をとりとめてしまう場合もあるし、勢いよく飛びすぎて線路の向こうに落ちてしまうこともある。

 あわてる必要はない。駅に入る電車では大体電車が100m手前まで迫ってきていれば、急ブレーキも間に合わない。電車は停止ブレーキをかけながら入ってくるので、非常制動はあまりきかない。ゆっくりとホームから降り、レールに横たわっても、誰にも止めることはできない。ある42歳の会社員は、いったんホームから降りてレールの上に腹ばいになって電車を待ち、電車は警笛を鳴らしたが、そのまま轢かれ、頭部と右足を切断され全身に打撲を受けて即死した。

 東京駅に時速57kmで入ってきた山手線の電車が、30m前方で男が飛び込んだため急ブレーキをかけたが、そのまま100m進み、男は全身の骨が微塵に砕け、後頭部からは脳ミソが飛び出し即死したという記録も残っている。

 またこのときに電車が鳴らす警笛は耳をつんざくほどに大きいことも、一応念頭に置いておこう。


 ※鶴見済(1993)『完全自殺マニュアル』太田出版 p.115



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