第四百三十五話 バレンタイン その四 ♡


 二月一四日。

 私達が向かったのは……。

 

「ショッピングモール……まずはここを攻め落とすわよ」

 

 また始まるのか……。By作者

 

「そう……始めるわよ。誰がやると予想してたでしょう……第二回! 『クラッシュ・リアジュウ―』!!」

 

 パフパフパフパフパフ!!

 

 BOOOOOOOOOOOOO!! By作者

 

「ブーイング飛ばしてるけど書いてるのアンタよ。ネタが思い付かなかったのよね?」

 

 だが何故俺がまたこれやらなきゃいけない? 俺がD〇D苦手なの知ってるだろ!? By作者

 

「アンタがゲーム下手くそなのが悪いわ。私だって下手くそだけど」

「俺その辺で映画見てきても良いかい?」

「ダメよ。これ一応〇BD仕様だから全員にリア充がキラーに見えるようにしといたわ」

「何て要らない幻覚魔法……。もうそれで倒そうとしたら完全に危ない人じゃないか……」

 

 リア充を見て精神が汚れる方がダメよ。

 キラーは全部殺しましょ。

 

「いや〇BDってそういうゲームだっけ?」

「今回は発電機修理成功と同時に、チョコレート販売店に電撃が降り注ぐわ。反対に失敗すると自分に電撃が降り注ぐから気を付けなさい」

「いや絶対ゲーム違うよね!?」

「……今思い出しましたわ」

「何よ」

「貴女……前回そのゲームで私を殺しましたわね?」

「覚えてやがったわね……」

「死んだ事は忘れませんわ……」

 

 感覚麻痺してると思ったのに……ちっ。

 

※※※

 

 ゲーム開始。

 

「発電機の修理をすればいいのよね?」

「そうよ」

「こんなん私にかかればちょちょいのちょいよ」

 

 自前の工具を取り出す恋。

 

「……」

「何よ」

「恋? これ一応ゲームって事になってるから工具必要ないわよ」

「ゑ?」

 

 いや普通の発電機を知識のない素人に修理させないわよ。

 

「発電機の修理の仕方も学べるゲームだと思ったのに」

 

 どんなクソゲーよそれ。

 私ゲームあんまやらないけど。

 

「知育ゲー?」

「いやそんなんやるくらいなら鬼〇レやるわよ」

 

 某教授に媚を売るスタイルよ。

 

「てか古くない?」

「ゑ?」

 

 私が3〇Sでやったゲームなんだけど……。

 

「てかもしかして淀子、ス〇ッチも分からない?」

「いやそれくらいは知ってるわよ」

 

 スイッチに脳ト〇はなかった筈よ。

 

「もう発売してるわよ」

「……マ?」

「マ」

 

 まあ、ゲームは良いわ。

 

「それより早くやってみなさいよ」

「ゑ? やり方分からないわよ」

「大丈夫よ。サークルが出てくるから白が太いところでスペースキーを意識して」

「え、ええ!」

「さっきも言ったけどこのスキルチェックでミスると電撃が

 

 ボン!!

 

「……」

 

 そのまま雷撃が降り注ぐ。

 

「ああああああああああああああああッ!!」

降ってリア充に居場所がバレるから注意しなさいよ……」

「発明に失敗した時よりダメージがでかいわ……」

 

 そりゃそうよ。よく分からないけどジオ〇イン?レベルだし。

 

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