第三百六十一話 先輩とのデート その十一♡


「うう……気持ち悪い……」

「シリアスアレルギー何とかしなよ淀っち」

 

 無理。

 

「即答するとこじゃない系……」

「とにかく戦うわよ」

「お……おう」

 

※※※

 

「ふっ……無駄な茶番で時が流れたが、仕切り直して戦いを始めるぞ……雄喰いの獣」

「……? ウチの事?」

「だと思うわ」

「ママも本気で行くわよ、淀ちゃん」

「どうせいつもみたいに勝てないんだから、無理しない方が良いわよ」

 

 和泉、心夜。後は頼んだわよ。

 

『僕は負けなうわああああああああああああああああっ!』

 

 どんだけチェックミスってんのよ無能作者!

 

『初ちゃあん♡』

 

 ダメね……やっぱり倒して進むしか。

 

「ふっ、味方が無能しかいないとこれだからキツいな」

「……私は負けないわ!」

 

 拳を握る。

 そして左足を強く踏み出し、

 

「せりゃあ!」

 

 高速で母さんとの距離を詰める。

 だが拳は母さんに受け止められてしまう。

 

「あらあら、私も能力が上がったのかしら」

「しまっ……」

 

 母さん……いつの間に力を……。

 

「淀ちゃんたちが遊んでる間も私は鍛えていたのよおほほ……」

「うざいわね……」

 

 すぐにぶっ潰してやるわ。

 

「んじゃ、ウチも始める系」

「来い……雄喰いの獣」

 

 江代は木刀を構える。

 

「なんかよく分かんないけど、すぐ倒しちゃうよ~的な!」

 

 優香も槍を手に突進した。

 私にはかなり劣るけど、優香もそこそこ足は速い。

 運動神経の悪い江代ならあるいは……。

 

「ふっ、吾の技を見よ! カウンター!」

 

 スマ〇ラの〇E勢の如く木刀を構える。

 

「よしっ!」

 

 よしじゃないわよ!

 

「そこだ!」

 

 江代のカウンターが炸裂し、優香は少し吹き飛ばされる。

 そのままコンボへと繋がり、

 

「超級〇神覇斬V3ィッ!」

 

 江代の木刀が輝き、凄まじい斬撃が何度も優香に叩き込まれる。

 

「うおあっ!」

「とどめだ!」

 

 最後の一撃をキャンセルし、次の技へと繋がり……。

 

「〇……空ッ!」

 

 スマ〇ラのク〇ム……が使ってた技が叩き込まれる。

 

「……くっ……」

「ふっ……あっけないな」

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る