第三百四十九話 王様ゲーム その二


「ヘイヘイヘイ淀子先輩! なにビビッてんすか?」

「そうっすよ! 女は度胸!」

 

 愛嬌な。全ての女がテメエら戦闘民族なわけじゃねえから。

 

「嫌……嫌……やめて」

「嫌だよ……こんなの……」

 

 早く進んでくれよ!

 

「なんか変な事になりましたね」

「だな」

 

※※※ カット!

 

 一時間後。

 

「はあ……はあ……」

「はあ……はあ……」

 

 二人の希望に従い、取り敢えず問題のシーンはカットした。

 

「こんなの……やだよぉ……」

「私も嫌よ……」

 

 自業自得にも程がある。

 

「ふっ、当然の結果だろう」

 

 お前もな。

 

「はあ……これ以上変な命令来ても嫌だし帰ろうぜ」

「そうですね」

「ふっ、賛成だ」

 

 今なら二人とも動けない筈だし……。

 

「ま、待ちなさいよ」

「なんだよ。まだ女とキスする地獄を味わうか?」

「まだアンタに地獄を味合わせきれてないわ」

 

 やめてくれよ先輩がいるんだぞ私には。

 

「ふっ、吾にも大事な者がおるのでな」

「あたしは帰りたいです」

 

 取り敢えず二次会はお安くサ〇ゼにでも行くか。

 

「じゃあ取り敢えずお前ら馬鹿共はそのまま続けていてくれ。アデュー」

「ダメ……身体に力が入らないわ」

「今なら包丁で刺したら死ぬかな?」

 

 和泉が何回か包丁を振り下ろす。

 やはり無理である。

 

「ダメだ死ななーい」

「和泉先輩何してんすか?」

「こんな事した淀子ちゃん生かしておけないから殺そうかなーって」

「ヤバい人だーッ!」

 

 姉さんOKで和泉ダメなのかよ。

 

「おい作者」

 

 なんだよ。By作者

 

「これからサ〇ゼ行くからこいつらの状況をスマホに送ってくれ。見ながら食うから」

 

 はいはい。By作者

 

※※※

 

 タクシーで移動し、数分でサ〇ゼに。

 取り敢えずパスタのダブルサイズとピザを注文し、料理が来るまで飲み物を飲みながら鑑賞していた。

 

「まだやんのかなあ」

 

 割とマジな話そろそろ飽きてきた。

 

「取り敢えず続きは次回にしようぜ」

 

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