第二百六十四話 体育祭 その七


「初っち、私の出番だ! 見てな~?」

 

 優香の出番か。個人的にこのシーンはカットして欲しかった。

 物語的に危ない要素しか見当たらない。

 

「どの男が良いかな……」

 

 こんな事を言ってる時点で、もうエロ同人展開は覚悟した方が良いかも知れねえ。

 

「じゃあアンタは先輩の借りたら?」

「(少なくともここではやら)ないです」

「段々そういうネタ増えてきたわね」

「取り敢えず作者」

「無視したわね?」

「優香にだけは絶対カメラを向けるなよ?」

 

 あとでズリネタにしたいから撮りたい。By作者

 

「お前は一生二次元で抜いてろ」

 

 モザイク掛けるから! あと昔のアニメみたいに全部映さなければいけるか? By作者

 

「時代とジャンルを考えろ!」

 

 コードギ〇スの例のシーンをネタにしてた奴は男子でいるのかね。

 江代とかは見てたらしいけど。

 

アレがズリネタにならないわけないだろいい加減にしろ! By作者


「お前はそのシーンしか見てねえだろうが!」

「よーい! ドン!」

 

 あ、てか言ってる間に始まった……。

 

※※※

 

 取り敢えずカメラを! By作者

 

「をい待て! 顕現するな!」

「やーなこった! テメエは自分が貧乳なのに嫉妬してろーい!」

 

 よし殺そ。

 

「浅井?」

「ちょっとあのイカレ作者を抹殺してくる」

 

 私はそのまま駆け出す。

 

「やっぱ殺しに来たか。だがお前に俺が倒せるのか?」

「倒せるかどうかじゃねえ。この小説がこんな事で終わる前に、私がテメエを止める」

 

 私は銃口を向けた。

 対して作者は……。

 

「良いだろう。不死属性は解除してやる」

 

 ヒースク〇フかよ。

 てかあったのか不死属性。なんか前死んでたって聞いたぞ。

 

「殺したのお前だし何故か作動しなかった」

 

 ?

 

「まあ良いか。世の中知らない方が幸せな事もある」

 

 私が今回以外の事でこいつ殺した事あったか?

 

「ていうかここまで無自覚だとホント困るな」

 

 そりゃブーメランだ作者。

 

「まあ御託は良い。始めるぞ」

 

 作者は何もない所から武器を取り出す。

 闇を纏う剣だ。

 

「如何にもな〇うの主人公とかが持ってる奴だなそれ」

「〇リトって言えよ」

「うるせえ〇スナみたいな彼女と結婚した妄想でもしてろ」

 

 そしてTwitterでネタにされてしまえ。

 

「俺ネタにされるまでの発言してねえ」

「ここにいますから読者さん文章をスクショしてください」

「おいやめろ」

 

 調子に乗る奴には天罰を喰らわせてやる。

 

「そんなに罪が重いのかキリ〇の真似って」

 

 その通りだ。

 

「てかこんな事してねえで戦うぞ」

「お前が御託並べて止めたんだろうが……」

 

 お互いに武器を構えなおす。

 

「「行くぞ!!」」

 

「ただいま~。初っち、次出番だぞ」

 

 ゑ?

 

「畜生。撮りたかったのに」

 

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