第二百四十三話 藍田と江代 その二


「貧乳の銃士よ。一つ問いたい」

「何だ?」

「何故今回の藍田エスコート係がよりによって吾なのだ?」

変態同士とししたずき気は合うだろ?」

「あとで絶対ママに言う」

 

 その時は藍田をガードに使おう。

 

「貴様はスマ〇ラの〇ーチか何かか」

「あそこまで有能じゃなさそう」

 

 あ、でも胞子と違ってメス投げそうだからあるいは……。

 

「……やっぱお袋に刃物効かなそうだし無しだわ」

 

※※※

 

「あー、あー。それではこれより作戦指揮を執る」

 

 気分はメタルギアソ〇ッドの大佐だ。

 

「敵の動きをよく見て、見つからないように尾行するんだ」

 

 緑髪の少女の後ろを、物陰を利用しながら着いていく二人。

 

『江代……お前は何をやってんだ?』

『この体勢でいる間は、敵に見つかる事はない』

『思い切り見られてるからな? てか

『おっ! 江代令嬢だ!』

『ホントだ! 俺ファンなんです! サインもらえませんか?』

『ふっ、構わんぞ』

 

 ……。

 

『あれ、江代令嬢?』

 

 しまったバレた!

 

「藍田! このままじゃバレる! 見つからない内に適当な店に避難しろ!」

『了解!』

 

 藍田はスライディングで店内へ。

 

※※※

 

 騒ぎが落ちついた後。全員を招集する。

 

「江代、お前何してんだよ」

「吾に言われても困るな」

「というか初、お前がやれば良いだけの話」

 

 いやお前一人でやれよ。てか捕まれ。てか醤油一リットル飲め。

 

「何で最後死ね的な事告げた?」

「悪いなつい本音が」

「……最低だな」

 

 お前がそれを言うか?

 

「てかお前も下着をナニに使う事は賛成だったじゃねえか」

「いやあそんな昔の事言われてもなあ」

「昔じゃねえだろ。つい前回の話だ。てかその小学生みたいな反論やめろ」

 

 だってめんどくせえし。藍田の股間臭そうだし。

 

「上等だコラ! 今脱いでテメエに見せてや

「あ、もしもし警察ですか? そこに変態がい

「待て待て待て待て! 誰が変態だ?」

 

 お前だよ。

 

「いやマジで俺のすげえから」

「だからお前のは見たくねえから」

 

 先輩のが見たい。

 

「何だお前も男のナニ好きの変態か?」

「見境はあるからな?」

 

 赤いクソビッチと一緒にしないでくれ。

 

『あとで殺すわね』

 

 LINEでいつもの殺害予告してきやがった。

 

「吾はショタのを

「誰もお前の話はしてねえ」

「どうしてだよぉお!」

 

 てか何でさっきから股間の話になったんだ。

 ラノベでしていい話じゃねえだろ。

 

「おっぱいの話に変えるか?」

「そういう意味じゃねえ」

 

 てか私の前で胸の話はすんな。殺すぞ。

 

「ふっ、嫉妬か」

 

 その通りだ爆乳。あとでお前の動画コメント欄にアンチ書き込みしまくってやるからな。

 

「嫌がらせまで小学生じゃねえか」

 

 はっ倒すぞ変態。

 

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