第二百四十二話 藍田と江代 その一


 病院。

 

「あの……江代さん。何で初をうちに連れてきたのかな?」

「ふっ……色欲の医師よ」

「俺そんな覚えられ方だったの!? 変えてくれ」

「何が良いのだ?」

「巨〇の医師とか」

「やはり貴様は変態だ。要求を却下する」

「そんなあ!」

 

※※※

 

「それで、ご用件は?」

「この馬鹿の頭を治療するようにママから頼まれた。ママからのお願いは絶対だから頼む」

「お前の母親もどうかしてるけどお前もどうかしてんな」

 

 いやこいつが良い子過ぎるだけ。

 ただ(まともでは)ないです。

 

「仕方ないな……ただし手術料は高いよ」

 

 ゑ? やるの?

 

「いくら払えばよい?」

「そうだな……お金はいらない。強いて言うなら……」

 

 藍田は土下座し。

 

「彼女の家からパンツを盗む方法を教えてくれないか?」

「……」「……」

 

※※※

 

 ……。

 

「何で皆黙ったの? 何とか言えよ、江代」

「貴様は本当に色欲の医師で間違いないな。自分が今凄く最低な事を言っている自覚はあるのか?」

「(自覚は)ないです」

「あれよ」

 

 それは江代に賛成だ。

 

「しかしパンツなど盗んで何をしたいのだ?」

「ナニをしたい」

 

 そういう事なら仕方ない。

 

「貧乳の銃士。やはり貴様も頭の治療が必要なようだ」

「江代。これが分からねえのはちょっとおかしいわ」

「何を言っておる。吾はショタに自分の下着を汚して欲しい」

 

 お前が一番危ねえ。

 それ以上絶対言うんじゃねえぞ。

 

「貴様こそ分からんのか」

 

 ダメだこいつ。

 

「吾は貴様に言いたい」

 

※※※

 

「ただ言える事が一つあるぞ」

「何だよ」

「別に恋人同士なのだから、土下座して頼めばよくないか?」

「そんなあからさまで頼めるのか? 風俗じゃあるまいし」

 

 風俗ネタぷっこんで来やがった。

 

「一応お前らは学生かも知れねえけど、俺二十三だからな? 別に行っててもおかしくなくね?」

「まあそうなんだけどよ……」

 

 読者の大半が学生なのにその話て……。

 

「てかそれなら何でまだ童貞なんだよ?」

「童貞は好きな子で卒業したい」

 

 へー意外と見境はあるんだな。

 

「でも江代は一度抱いてみたいかも知れない」

「貧乳の銃士。こいつにギガウィンドを撃っても良いか?」

「どうぞどうぞ」

 

※※※

 

「てかそんな事言ってるから彼女はヤらせてもくれないんじゃないか?」

「何言ってんだ俺は彼女にちゃんと尽くしてるぜ?」

「女は意外とそういうの敏感だからな。口に出してなかろうと些細な事で意外と気付くんだよ」

「よく知ってるな」

 

 私女だしな。

 書いてる奴は男だけど。

 

「とにかく何かないかな?」

「まず彼女の家に行った事は?」

「(行ったことは)ないです」

「どこだかは?」

「(知ら)ないです」

 

 ちょくちょく〇夢ネタ出すなや。

 

「じゃあまず調べる所から始めようぜ」

 

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