第百八十九話 アイドル大会編 その十五


「いだいいだいいだいだい……」

 

 いや骨折もしてねえのかよ……。

 よく移動出来たなここまで。

 

「床がキンキンに冷えてやがった……」

 

 そんな事感じてる暇があったのかよ!

 

「マジで大丈夫か? 江代」

「貴様が吾の心配をしてくれるのか?」

「私の妹だろ?」

「ふっ……」

 

「反吐が出る」

 

 もっかい落とすぞ。

 

※※※

 

 さて次は……。

 

「仕方ないわね……私がお手本を見せるわ」

 

 正子だ。

 てかお手本なら先にやれよ。

 

「見てなさい……とうっ! りゃりゃりゃりゃりゃ!」

 

 こ……こいつも割と早え。

 

「うりゃあッ!」

 

 ゴール!

 

「簡単でしょ?」

「バランス感覚は磨かれるんだけど、正直恐怖感には勝てねえ」

 

 今に至ってはマットもねえし。

 

※※※

 

「次は誰が来るかしら」

 

 正直あとは姉さん以外一般人(劣化版)しかいないからなあ。

 

「それ一般人なの?」

「まあ私達、色々と特殊だからな……」

 

 姉さんがかめ〇め波使えるし、江代は木刀改造されて魔法戦士化してるし。

 

「その内私も何か使えるんじゃねえの?」

 

 よく気付いたな。By作者

 

「良い能力を期待してるぞ」

 

 イエスユアハイネス。By作者

 

「おう」

 

 の反対。By作者

 

「ぶっ殺す」

 

※※※

 

「さて次は……」

「初ちゃん! そこに行くよ!」

 

 和泉か。

 ……大丈夫なのか?

 

「ぎゅーってさせて」

 

 やだ……。寝てる時にしてあげただろ……。

 

「もっとして欲しいの!」

 

 嫌だ!

 

「なんで……なんでなの……?」

 

 ゑ?

 

「私初ちゃんの事好きなの。正直京極先輩に初ちゃん取られたくないの」

 

 ……。

 

「ずっと傍にいるって約束してよ。お願いだから……」

 

 無理だよ……先輩がいるんだし。

 

「もう死んでやるから!」

 

 待て待て待てい!

 

 ※この後救出しました。

 

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