第百八十八話 アイドル大会編 その十四
私は何て事を言ったんだ……。
「落ちたら死ぬよな? 恐らく高確率で」
「はいはい渡りなさい」
うるせえ事の発端。
「これ渡らないで行くって方法無いの?」
渡らないと尺稼ぎ出来ないからやって。By作者
「作者あとで覚えてろ」
「ねえやっぱりマットはあった方が……」
「つまんなくなるからダメよ」
鉄骨渡りを選択した正子もどうかと思うけどな。
いくら今日アイでは普通にやっていたとは言え。
「はぁ……」
仕方ねえ。
「せいっ!」
「ジャンプ乗りとは豪快ねえ……」
こういうのは、ビビるより豪快にやった方が意外と失敗しないからな。
「うおおおおおおおおおおッ!!」
そのまま素早く駆けていく。
「意外と速いじゃない」
「私に比べたらまだまだだけどね」
「うおおおおおおおおおおおッ!!」
よっしゃゴール!
※※※
何とか隣の屋根まで辿り着いた……。
「よくやったわね初! あんなに速いのは私も初めて見たわ!」
「お、おう」
これを恐怖感無く出来るお前は一体何者なんだ……。
「ふっ、次は吾が渡ろう」
江代か……。オチが読めた。
※※※
「貴様ら……吾の鉄骨渡りを見るが良い」
割とガチで大丈夫か?
あ……でも。
「これがあれば……」
あ、そうか。江代の木刀、何故か魔法とかが使えるようになったんだっけか。
「てか江代、何で木刀持ってんの?」
「これか? これがあれば魔法が
「邪魔だろうから預かるわよ」
「ゑ?」
まさか姉さん……あの顔は……。
「気付いてやがる!」
やめて! それ江代の命綱!
「ま、魔法無しでやってやるさ」
やべえ声が震えてる。
「ふっ……見よ!」
見てらねえよ?
「行くぞ!」
私と同じようにジャンプする。
そのまま……。
「……あ」
読めた。
「どうしてだよぉお!!」
姉さんの鬼め。
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