第百二十二話 ヨド☆トモ その二

 

し〇〇〇〇『何……? し〇〇〇〇……!? テメエふざけてるのかッ!』

 

 流石のこいつもお怒りだろうな。し〇〇〇〇だもん。

 

し〇〇〇〇『まあ良い……』

 

 は!?

 

「ね。私のネーミングセンス凄いでしょ!」

「いやこいつの懐が広いだけだと思う」

 

し〇〇〇〇『おい……』

 

『どうやらし〇〇〇〇はきみに感謝の言葉を伝えたいみたい。言葉を教えてあげよう』

 

 いやあの一言でよくここまで察したな。

 

「んー……」

 

『いやよく考えたらクソお節介でムカつく』

 

し〇〇〇〇『「いやよく考えたらクソお節介でムカつく」! 淀子! 「いやよく考えたらクソお節介でムカつく」!』

 

 怖いよぉ……。

 

「可愛いわねぇ……」

 

 こいつの感性が分かんねえよ。

 

※※※(数分後)

 

 取り敢えず家に住むことになり、ゲームが少し進む。

 

し〇〇〇〇『おいテメエ……飯も食わさねえとは良い度胸だな』

 

 人んちでその態度も良い度胸だと思うけどな。

 

「さーてご飯作るわね」

 

 まあゲームの飯なら安心だ。

 

 再び数分後。

 

『〇点……』

 

「いや……どうやったらゲームの料理で〇点取れるわけ?」

「材料集める時にセミの抜け殻とイカの塩辛あったから混ぜた」

 

 はい気持ち悪い!

 

「じゃあ食べさせるわね!」

 

し〇〇〇〇『早く食わせろォ……』

 

 でもなんかこいつになら良いかなって感じがしてしまう……。

 

し〇〇〇〇『……いたたくぜ』

 

 ――グシャムシャバグバグ……。

 

 食べるシーンまで野生かよ!

 

し〇〇〇〇『ふぅ……ゔっ!』

 

 ――チーン……。

 ――テーテレテーテー♪

 

 た〇ごっちで見たぞこんな光景!

 

『し〇〇〇〇は死んでしまった。死因:ストレス死』

 

 リアルな動物でやったらトラウマになるわ!

 しかもストレス!?

 

「まあ子供向けのゲームで食中毒とか細かい死因まで言わないわよ」

 

 子供向けじゃねえだろこのゲーム!

 

「てか姉さんよ。これ怖くねえか?」

「なんで?」

「私とか江代、昔〇まごっち2とかでこんな光景見て怖くてやめたんだけどよ……」

「ポ〇モンのシ〇ンタウンみたいなもんでしょ? 怖くないわよ」

 

 こいつって何にトラウマになるんだろ。

 

「アンタの顔にトラウマになろうか?」

「トラウマになってねえよそれ」

「にしても……また捕まえ直しねえ」

「もうやめようぜなんかやだ」

「やる」

 

 えええええええッ!

 

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