第六十九話 浅井初の取り調べな日常 その三
警察の取り調べ室。
それは罪人が罪を告白する審判の場。
そんな場所に、三白眼貧乳の淫乱刑事が、今日も暴走する!
※※※
「……今回はマジでマシな奴来い……」
流石に三話連続で同じネタについていじられるのはキツイぞ……。
「入れ」
入ってきたのは……。
「こんにちは浅井さん」
オメエかよ美咲!
二番目に来てほしくなかった奴が来ちゃった!
「何した? むしゃくしゃして食い逃げか?」
「してないですわ」
お前なら絶対しそう。
「じゃあ殺人か? 今この場でやるなよ?」
「しても良いんですか?」
「人の話聞いてた?」
ったくこいつは……。
「取り敢えず何したか言え」
「爆弾よ」
は……?
「なんで爆弾よ?」
「最近白いワイシャツに緑のベストが特徴の女の人に眼鏡を割られて、その家を吹き飛ばそうとしている所を見つかりました」
江代の事じゃん。
てか……え? そいつの家って事は。
「お前私ん家壊そうとしたんか!?」
「はい」
「はいじゃねえよ! 馬鹿か!? 仮にもこの世界では警察だぞ!?」
「知らないわ。貴方の家なんて吹き飛んでしまえば良いの」
一番死刑にしたい奴だな。
「未遂ですから死にませんわ」
日本国の法律を心から恨むぞ私は。
※※※
「さて、今調べたけど……他にも余罪あるらしいじゃねえか」
「え!?」
この驚き方マジだな。てかなんで知らねえんだよ。
「取り敢えず覚えてる限り、ここまで何したか言え」
「浅井江代さんの机を焼いたり、他にも自分に敵対する人達の机を焼いたりしました」
「ボヤ騒ぎに発展させるな!」
「は……はあ」
「ったくお前さあ、恨みを抱いたとしても限度があるだろ!
なんで人様の机を焼くかなあ!」
「江代さんを焼いた方が良いですか?」
「グレーだな。ってそうじゃなくて……」
ダメだ。それを肯定したら私を焼いて良い事になりかねない。
「初さんをこの場で焼くわよ」
「なんでバーナー持ってんだよ。没収だ」
「嫌ですわ」
「嫌じゃねえだろ。何持ち込んでんだ」
「私の意地が許しません。この場で焼き払います」
「絶対にダメだ」
「嫌です」
「ダメだ」
「嫌です」
「射殺するぞ」
「嫌です」
良いのか?
「じゃあ殺るけど良いか?」
「そうはいきませんわ」
なんだよここドラマなんだから大人しく死になさいよ。
「……もう良い分かった。犯罪の事見逃すから出てけ」
「言いましたね?」
「ああ。だから」
「なら出て行けませんわね。貴方に従った事になりかねませんもの」
「はあ!? 今時小学生でもそんな事言わねえぞ!」
「貴方に言われたらどうすれば良いんですか?」
「……とっとと出てけ!」
「嫌です!」
逮捕成功……?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます