二章 五月編

第四十一話 年号


 五月一日。

 

「あー……もう昨日で平成も終わりか……」

「そうね・・・・・・まあそれはさておき」

「さておいちゃうのか」

 

 タイトルの話題終了のお知らせ。

 

「江代もおいで~」

「ふっ……何の用だ?」

「じゃあこれからやる遊びを言うわよ」

 

 遊ぶのか。鬼ごっことか以外で頼む。

 

「某小説投稿サイトでありそうな小説のタイトル……でしりとり」

「ふっ……腕がなるな」

 

 まあ良いか。まだまともだ。

 

「じゃあ私から行くわね」

「おう」

「『ド貧乳と言われたクソ処女……追放されても変わらねえ』」

 

 今私見ながら言ったな?

 

「違うわよ。次がアンタの番だからよ」

「信じて良いんだな?」

「私を信じなさい」

 

 やだ。

 

「殴るわよ」

「はあ……」

 

 次は私か。

 え……え……ね。

 

「『鉛筆に転生して二十五年、インクがこの世から消えました』」

 

 どうよ……意外とありそうじゃね?

 

「つまんないわね」

「ふっ、つまらん」

 

 姉さんのに関しては腹しか立たねえけどな……マジで覚えとけ。その肉体をハンバーグにすんぞ、夢の中で。

 

「吾か。『ダンジョンでわっぱと仲良くするのは間違っているのだろうか』」

 

 もしもし警察ですか? こいつです。

 

「てかどっかで聞いた事あるタイトルね」

「吾にラノベは分からん。貧乳の銃士の方が詳しかろう」

 

 そうだな。なんで私じゃなくて姉さんがこのしりとりを提案したのか分からん。

 

「アンタで遊べるなら何でもいいわよ。次行くわ。『カスみたいな貧乳、異世界にて巨乳美人にいじめられてます』」

 

 うるせえんだよクソが。

 

「ほら初、『す』よ」

「……『スライムに転生したゴリラ女、知能が足りなくて即追放』」

 

 なんか最近転生追放系流行ってるけど、こういうのあっても良いよな。

 

「作者に書かせる?」

「多分主人公お前になるけど」

「私だったら追放された瞬間、そいつら血塗れにするわ」

 

 知ってた。

 

「てかアンタ私の悪口言ったから次の話以降覚えてなさい」

「やだ」

 

 次の話も何もずっとだからな。

 たまには私が休むだけの回とかあっても良いんじゃねえか?

 

「ふっ、吾だな。『売れない作家、二章入って即スランプだった件』」

「あ、んついた」

「どうしてだよぉお!」

 

 コンピュータゲーム得意なのにこういうのホントダメだよなこいつ。

 

「てかそれ書いてる当時の俺じゃねえか!」

 

※お詫び

本来の41話は著作権上の問題で、このエピソードと差し替えになりました。皆様には深くお詫び申し上げます。

 

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