第二十七話 超会議に行こう その一


「ふっ……明日こそ吾が輝く日。やはり前日の準備というのは楽しいものだな……貧乳の銃士よ」

「その仇名やめてくれ」

「貴様こそその目つきをやめてくれ」

 

 やめろ作者が注文したイラストの話をするんじゃない。

 

「ところでそれ何のコスプレだ?」

「洗脳の暗号の主人公だ」

「あーあれか。コードギ

「貴様、それ以上口を開けば災禍が降り掛かるぞ」

「あーはいはい」

 

 いや事実なんだけどなあ。

 

「ところで……貧乳の銃士はコスプレしないのか?」

「私はいいや」

「ほほう。なるほど……貴様さてはコスプレイヤーの敵か?」

「コスプレしないって言っただけで酷い言い草だな」

「吾は事実を述べたまで」

「歪み過ぎだわ」

 

 そしててるてる坊主(二度目)。

 

「お前も小学生じゃないんだからさ。しかも別に降った所で延期にならないし」

「てるてる坊主を笑う者はてるてる坊主に泣くぞ!」

「だから泣く日はこねえって言ってんだろ!?」

 

 どんだけ過信してんだよ……。

 

「貴様、大人のおもちゃは持って

「いかねえよ!?」

「何だと……貴様が淫らになったら吾はどうすれば……ッ」

「そこまで心配せんで良いし、馬鹿姉貴みたいな事言うな!」

「誰が馬鹿姉貴なのかなぁ?」

「あ……」

 

 うん、この笑顔と拳は……

 

「ふぎゃあああああああああああああああああッ!!」

 

※※※

 

 世の中とは、常に理不尽と理不尽が存在している。

 本当にそう思う。

 

「てかいついたんだよ姉さん」

「何よ、尺が尺がとか言ってるから協力してあげにき

「ああああああああああ作者の裏事情をさらっと話すんじゃないよ!!」

 

 マズい……これ以上フリーダムが加速したらヤバいことになる。

 今日はもう寝よう。

 明日は姉さんが留守番をする。江代なら比較的楽に扱える。

 大丈夫だ。大丈夫だ。

 

「それ大丈夫じゃないフラグよ」

「心読まないでええええええッ!?」

 

 しかも心配になるだろ。

 

「というか母さんはなんでいないの?」

「旅行中。前々回で私にあんな事したから毒親キャラだという事が忘れられた頃に帰ってくるって。勘違いされたくないらしいけど、マジだからなあ」

「そうなの? 最低じゃん」

「どうせなら姉さんも連れて行った方が良かった気が

「殴るわよ」

「すみません」

 

 しかしあのバカの旅行で、マズい事になった。金はバカが親父が稼いだ分まで持って行って残っていない。

てか、親父のキャッシュカードは母親が握ったままだ(因みに親父は滅多に帰ってこない)

 あんな最低な事を言っていたが……。

 私の口座には、私が高一の頃からのバイトで貯めた五十万があるが、これから生活しようと思ったらどうなるんだ?

 

「心配するな貧乳の銃士。吾の収益で家を支えよう」

「あ、そっか。こいつチューバ―だった」

「ふっ、吾に任せておけばよい」

「因みに今いくらあるんだ?」

「一千万」

「をい、私が今までお前に貸した金全部返せ」

「だが断る」

「天界に逝け」

「うっ……ぐすん……」

「泣いたって無駄だぞ。今は母さんは旅行ちゅ

 

『初、江代ちゃん泣かせたら殺すわよ。いくら自分の世間体修正とは言え、江代ちゃんの危機には駆けつけるから』

 

「姉さん繋げなくて良いよ!」

「だってアンタいじるの楽しいし」『だってアンタいじるの楽しいし』

「ハモるなああああああ!!」

 

※※※

 

「ところでさ、お土産は買ってくるわよね?」

「ん、何のこと?」

「包丁持ってくるわ」

「スミマセンユルシテクダサイ」

「許すわ。で、買ってくるのよね?」

「何買えば良いんだよ」

「そうねぇ……写真集」

「それはお前が買え」

 

 しかも千葉行く必要ねえし。

 

「じゃあアンタに任せるわ」

「なんなんだ全く……」

 

 ばさっ。

 

「ん……?」

「貧乳の銃士よ。吾はもう寝る。貴様も早く休息を取りたまえ」

「んじゃ……そんなわけで。寝るわ姉さん」

 

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