第二十二話 腎臓検診の闇
タイトルから闇しか感じねえんだけどォォォォォォッ!?
「これさ……絶対あれじゃん。今のシーンとかでティッシュを取り出す奴いるじゃん」
今すぐしまえ……分かったな?
「初うるさい。漏れそうだから早く変わって?」
しかも今のシーン出すの!?
確かに今までパンツとかをギャグに使ってきたよ!?
でも流石に放尿シーンを流したらマズくねえか!?
「どうでも良いから早くして!?」
「表情見えねえ状態でどう心読んだ!?」
右手に紙コップを持って……。
――トン♪ 「鹿威し出て来たァァァァァ!」
「ふぅ~終わっ
「駄目ェェェェェェェェッ!!」
ドアが思い切り突き刺さり、私はズボンを穿かされずにトイレから飛ばされた。
※※※
取り敢えずパンツだけ穿いた。
「あまり音とか聞かれたくないんだけど」
無理矢理取り付けたドア越しに、姉さんが呟く。
「ここまで非常識な奴だとは思わなくて落ち込んでるから話しかけないでください」
「作者も思い切った事するわね。趣味が悪いっていうかなんていうか」
もう完全にメタ発言をしている。
小説としての体が悪くなりそうで怖い。因みに元々悪いというツッコミは受け付けていない。
「あいつは馬鹿で変態だから仕方ないわよ」
「少なくともお前よりは頭良いと思うぞ」
「はい終わり」
※※※
次の日。
「初ちゃん、尿検査やってきた?」
「まあ一応」
「何と言うか……その、恥ずかしいよね。このイベント」
安心してください。全部作者の悪ふざけです。
「エロネタやるにしても、程度を考えて欲しいよな……」
「ん?」
「あー、大丈夫。お前は気にしなくて」
「気になるよ~」
「駄目だ。お前はこっちに来ちゃだめだ!」
まあ取り敢えず、和泉も二十話の事は忘れてくれたみたいだ。
「へぇ~アンタ達やってきたんだ?」
「えまさかお前ら」
いやふざけんなよ?
私なんか思い切り読者の目がある中でやったんだぞ?
「そうだねぇ、一人ずつどうしたか発表していこ~」
十人が発表しにやってきた。
「私はそうだな~、犬の小便を貰って来たよ」
「黄色の絵具」
「ちくわ大明神」
「尿検査ってどういう意味か分かんねえから血を入れて来た」
「唾」
「あれ、今日尿検査だっけ?」
「ラーメン食べに行く?」
「あれ、これ何の発表?」
「数学の宿題写させて?」
「私誰?」
……。
「全員凄すぎてツッコミきれないからまずまとめて突っ込む」
「ゴクリ……」
……。
「馬鹿野郎の集まりかここはァァァァァァァ!!」
全員が固まる。そのまま十人で円を作り……。
「おい、一纏めにされたぞ」「ふざけないでよ、私こいつらよりは頭良いから」「いや、お前はそもそもちゃんと答えられてすらいないから」「ここはどこ?」
何か議論始まってるけど……お前ら全員馬鹿だからな!?
「賑やかだね」
「こんな賑やかさはいらねえ」
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