第4話救出と至福の時間
アリスが住んでいた村を離れる人間の領地にある村へアリスと移りすみ始め半年が経過した。
今日はアリスの産まれた日、7歳の誕生日
私はアリスが出掛けている間にご馳走をの準備をしていた。
アリスは毎日出掛ける。私の作った修練場へ
あれは、村に移り住んで数日した日の朝食をとっている時だった。
「私強くなりたいです。リリスさんのように」
アリスの唐突すぎる発言に私は鳩が豆鉄砲くらったようになってしまった。
「私強くなりたいです。リリスさんのように」
黙ったまま反応をしなかった私を見て聞こえてなかったと思ったのかもう一度言ってきた。
「あーうん、聞こえてるよ・・・え~と、なんで強くなりたいのかな?」
私のように強くなってアリスどうするのかそこが気になった。
「強くなって私は仇をとりたい・・・です。私を育ててくれたおじいちゃんやおばあちゃん村の皆から聞いてたんです。私のお父さんお母さんは魔族に殺されたと。」
ん?お父さんは殺されたのはあっているがお母さんアリシアさんの方はまだ生きている。
『生きている可能性がある低いと判断したんだね』
「もし、もしもアリスの両親が生きていたら・・・会いたい?」
「会いたい、です。」
「そっかぁそっかぁ・・・あっ強くなりたいと強くなる覚悟がアリスはあるのかな?」
答えを聞けた私は強引に話を戻した。
アリスは不思議そうな顔を向けたが、私が覚悟あるの?と聞いたら力強い返事をした。
「覚悟はできてます!」
「私盾メイン?だけどアリスなにが使いたいの?」
話を進めえものはなににするのか聞くと、私が前向きに話を進めことでアリスは瞳をきらきらさせる。
「リリスさんと同じがいいです!」
「うん、一先ず基礎からだね。数日待ってて色々準備があるからね。」
「うん!!待ってる!」
喜ぶアリスを前に私は神さまに意見求めたのだった。
結果一年間基礎作りを点せる事にした。走ったり筋トレをしたり、盾を持ち高めの木にロープで吊るした丸太をひたすら受け止めることを言い渡した。
それは、半年たった今もアリスは文句を言わず続けている。
ご馳走の準備を終えた私はアリスの元へ行き少し家をあける種話をし、人目のつかない場所に移動する。
「神さまアリス母親の居る近くに落としてください。」
『本当に助けに行くのかい?・・・まあ、僕としてはいいんだけどさ本当にいいの?』
しつこ!いいっから頼んでるのに!!
『はいはい、じゃっとばすよ~』
神さまの一言のあと私は浮遊を感じ風を受け墜ちていた。
「ステルスモード」
半年で、私は自身について理解し思うように動かせるようになった。白い翼をひろげゆっくりゆっくり屋根に着地する。
下を見下ろせば魔族が街中を歩いている。ここは私からすれば敵地、気づかれてはいけない中私は目的地へと街を歩く。
私の能力は守る概念をつければどんな能力にもなるチート能力を保有した神さまの天使であり盾装備でもある。
今回はアリスと母親家族を守るために街中を普通に歩いても目につかないといった無茶苦茶な概念で発動させたステルスモードで普通に歩いても気づかれることはない。
目的地へ到着とした私
「開眼」
概念に守りを強引につけ、中の状況を見る。
吸血鬼が3人と首輪をはめられた人間の女性が1人首輪をはめられている人間の女性がアリスのお母さんアリシアさんだろう。
首輪は確か奴隷の首輪で主か死ぬと外れる仕組みになっているはずだ。
同時に主が死ねば奴隷の首輪の呪いが発動し外れるが奴隷も死ぬ。
そして、奴隷の首輪を他者が弄ったりはずそうとするなら主に気づかれる。
やることはまずはアリシアさんに自由になりたいか聞く、自由を望めば首輪をはずすこの時同時に呪いの方も無力化、その後吸血鬼達を始末ののち脱出。
神さま私に出来ないことありますか?
『ないよ、リリスが触れた瞬間に呪いも首輪も外れるさ、なんたってリリスは聖属性の塊だからね。悪いものはたちまち浄化されちゃうね!』
神さまのお墨付き?を貰いさっそく行動に移す。
「こんにちは」
ステルスをアリシアさん個人だけに限定解除しアリシアさんに声をかける。
アリシアさんは驚き声をあげそうになったが私が口元を人差し指で静かにとジェスチャーすると口をとじなんとか耐える。
「今からあなたに少し確認します口を閉じてあってるなら一回頷いてください違うなら首を降ってくださいわかりましたか?」
アリシアさんは1度頷いた。
「あなたの名前はアリシア」
アリシアさんは頷いた。
「あなたには子供が居ますか?」
アリシアさんは頷いた。
「子の名前はアリスですか?」
アリシアさんは頷いた。
「アリスに会いたい?」
アリシアさんは頷きもせず首も降らなかった。
「アリスはあなたに会いたいと私に言っていましたよ?もう1度聞きます。アリスに会いたい?」
私の2回目問にアリシアさんは俯きつつも頷いた。きっと色々思うことがあるのだろう。
「では、ここから出たい自由になりたいと言うことでいいですね?」
俯いていたアリシアさんは自由になれるの?といった瞳で私を見つめる。そして、1度頷いた。
答えは得た。
アリシアさんの首輪に触れるとパキッという音をたて二つに割れ地面に落下する。
すぐさま異常を感知したアリシアさんの主の吸血鬼にその吸血鬼につられ3人の吸血鬼があらわれた。
私は一瞬で3人の吸血鬼の心臓部分を手刀で貫いた。
一瞬で命を奪われた吸血鬼達は地に倒れ灰と化した。
「さっアリスの元に行きましょうかアリシアさん」
神さま私と一緒にアリシアさんの転移お願いします。
『ほ~い転移~』
「キャァァァァァァァァァァァァ!?」
いきなり、地面がなくなったら驚くよね。懐かしいなー私も最初は驚いたし意味がわからなかったよ~まあ、そんなこともすぐに順応して冷静になったけど。
絶賛私と共にいきなり空!空中自由落下パラシュートなしスカイダイビングをすることになったアリシアさんは悲鳴をあげ私に抱きついている。
「キャァァァァァ・・・・・・・・・」
悲鳴がやんだと思ったら私に抱きついていたアリシアさんから力が抜けたのを感じとっさに抱きしめアリシアさんを見ると気絶していた。
あー訓練受けてない人や普通の人間は気絶することあるよね・・・
やっぱりこの身体は普通じゃないと再再・・・何度目かわからない再確認し、翼をひろげゆっくりと着地する。
着地場所は家さほど離れておらずいまだ目を覚まさないアリシアさん背負い一時間ほどかけて、家に帰り途中から寝息をたてスヤスヤ寝ていたアリシアさんを私のベットに寝かせ彼女が目を覚ますまで、暖かな日の光がさした私の部屋の一角に設置されたテーブルと椅子通称黄金の読書スペースで椅子に腰かけ淹れたての紅茶を飲みながら神さまに貸してもらったライトノベルを読む。
これが私の至福の時間そしてきっと鍛錬後、アリスが乱入しお婆ちゃんみたいとたまには(鍛錬に)付き合ってと私に抱き付いて来るのだろう。
その時まで私は今の至福の時間を謳歌することにする。
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