希望的観測

何もないまっさらの状態、僕は強く思う。

「こうであったらよかったのに。」

人間の三大欲求を差し置いて思うこと、それは自分の希望。

まっさら、というのは産まれたての状態を指すのではない。「目的や意味」を見失ったことを指す。


見失い、気づくことは山のようにある。新しい趣味であったり、人によっては生きる意味だったり。それはまっさらな状態から産まれる「希望」なのではないか。


やりたいことを見つけるたびに「希望」が生まれ、「確信」に代わる。

こんな事を幾度となく経験してきた。だがそんな時に限って「希望」は「確信」に変わらず「期待していたもの」に代わっていく。こうなってしまっては、その時抱いた「希望」は自分が産み落としていった過去の産物に変わる。

「希望」は何故「期待していたもの」に変わるのだろう。

資金がないから?才能がないから?時間がないから?

違う。そんな事じゃない。

それは「希望」ではなく


「希望的観測」だからである。

それは何故か。「こうであったらいいな」が思考の先に来るからだ。

本当にやりたいこと、成し遂げたいことが「希望」に変わるなら、即座に行動に移す。

行動に移せない物は「希望」ではなく「希望的観測」なのだから。


我々は「希望的観測」の中で生きている。

今も、そして明日も。これからも。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る