28 リツ
なんかいろんな事情が絡み合ってるけど
何だっていい。
どうだっていい。
大 事なのはココさんが俺を好きだって言ってくれたこと。
俺と恋したいって言ってくれたこと。
ココさんがクスクス笑いだした。
「なんで笑うの?」
「だって、リツとキスする日が来るなんて!」
「なんだよソレ」
「なんか……不思議」
ふふふと、また笑う。
でも、ちょっと目が潤んでる。
「笑うな」
笑う割には甘いキスするじゃねーか。
そのまま充分、キスを堪能した後
寝室へ行くのももどかしくて
そのままソファで絡みあった。
ココさんは思った通り、温かくて柔らかくて
こんなに満たされたのは初めてだった。
俺が今までしてきたのって、何だったんだろ?
ジョン・レノンがベッドから降りなくなった気持ちが分かる気がする。
お店を開けるギリギリまで絡みあって
今日は休みじゃないの?って聞いたら、大事なお客様が来るから開けるって。誰が来るんだ?
お店が少し混み合ってきた頃
「あっ、来た来た」
「お疲れ様」
「結構お客さん入ってるね」
「そうよー、繁盛してるんだから」
なんかまた若いイケメン達と仲良く話してる。あれ?もしかして……
「長男と次男よ」
昨日に引き続き、俺はココさんの息子達と飲み明かした。
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