15 Coco

「ココさん…」


えっ、リツ、なんで!?

リツは私に熱いキスをして、それから首筋に…

どんどん降りてゆく。

ダメっ、ダメだって!体が動かないよ!


激しく求められて、なすがままの私は抗えず絶頂を迎えた。


「リツッ…!」






「なんだって?」


私の頭は一瞬で回る。


「朝から何してるの!?」


「浮気したら離婚だからね」


夫が嫉妬深い目で見つめる。

昔はそんなことなかったのに、最近の夫は嫉妬深い。

きっと、自分の衰えを感じているのだろう。

若い男に寝取られることに怯えている。

そのくせ、若い娘に言い寄られたら鼻の下を伸ばすのだろう。

でもそれは仕方のないことだとも思う。

私が男でも、きっと若い娘に目が眩むのだろうから。




だけど、あんな夢を見るなんて

私は奥底で求めているのだろうか?


確かにリツは可愛い。


だからと言って、前途ある青年の未来を奪うような真似は出来ない。

あの年で熟女を知れば、後戻り出来なくなるだろう。

女が熟れるとは、そういう事だ。




それにしても生々しかった。

そりゃそうだよね、実際してたワケだし。

今日は手伝いに来てくれるって言ってたけど

なんか顔、マトモに見れないな…

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