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 このメロディ、優しい…

 ちょっと切なくて、甘くスローな曲。


 タトゥだらけの二人の背中を見つめながら、私は可笑しくて笑ってしまった。

 ゴリゴリのロッカーなのに、合わさるとなんて優しいメロディが出てくるんだろう。



 きっとそれが

 私がこの二人を好きな理由。



 心の何処かに『聖域』があって

 そこは、愛と音楽と感謝で溢れてる

 バカみたいに純粋な。

 生きにくい世の中で

 きっと傷だらけになりながら

 守り続けてきたのだろう。

 それが自分自身で

 絶対に失っちゃいけないものだから。




「はいカットー」



「一発OK?」



「チェックOKでーす」



「うぇーい♪」



 二人は拳をぶつけて称えあった。


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