Fertile Wasteland
傍井木綿
創世記
始まりは一本の木だった。
夢と現の狭間の荒野に、創造主イスミは一本の木を植えた。
その木は空いっぱいに枝を広げ、地中深くまで根を張り巡らせて、世界の全てを知る。
その葉は揺らいで風を起こし、世界に起伏ある地形を与えた。
また、その花は風に散って、世界に色を与えた。
そして、その実は荒野をさまよう虚ろなもの達に心を与えた。
全ての根源たる神の木は創造主イスミの意思として存在し、心を得たもの達の日々に光を当て、影を落とし、神の庭から世界を見守り続ける。
Fertile Wasteland 傍井木綿 @yukimomen
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