第43話 隠し札

「……ったく、追うの面倒やなあ」


 見事な敵前逃亡を果たした3人を目だけで追っていく。ワシは武器のリロードが少し面倒ゆえに出遅れてしまうが、何も焦ることはない。どのみち、あいつらはどうやってもワシからは逃げることはできないのだから。

 それは、ワシの体内に存在する通信機が理由だ。


「おーい、見えとるかー?」


 まるで大きめの独り言を言うみたいに、虚空に向かって喋りかける。

 するとあら不思議、ワシの頭の中から声が聞こえてきた。


『ずっと見てましたよ。なぜ早く彼女らを追わないのですか?』

「ええやん別に。あんさんがおるから問題ないっちゅーに」

『不真面目ですね。いつもですが』

「ほんなら、早くあいつらの位置情報伝えてくれるか? 教えてくれたら、ワシもやる気が出るっちゅーもんよ」

『白色町内Fの7です。早く向かうように』

「あいよ」


 ブチリと通信が途切れる。まったく、短気にも程があるだろうに。

 気に食わない女ではあるが、少なくともこのワシよりは立場は上。あの女が言うように早く向かわないと、後々面倒になる未来しか見えない。さっさとあいつらを追っていかないとな。


「………んん?」


 向かう途中、ワシの視界に違和感が映り込む。その違和感の出所でどころは、あのスコークのメンバーの男。えーと……名前は、確かゴルド=コレーラだったか。その男が作った血溜まりだった。

 固まりつつあるその血液の池には、気泡ともいえる赤い球体が何個も浮かんでいる。その中には、よく見なければ分からないが不自然な形をしている気泡が1つだけあった。

 ワシはゆっくりと近づき……それを拾った。


「これは……木の実、か?」


 血に濡れているしベタベタしていて気味が悪いが、間違いなくこれは木の実だ。指でつまめるほどの大きさで、ヘタのような物は見当たらないが木の実であることは明白だ。

 しかし、なんだってこんな場所に木の実が落っこちているのか?

 ゴルド……は違うな。あいつは木の実なんか持ち歩くような人物ではないことはリサーチ済みだ。と、なれば。


「ははーん、なるほど。エルフどもやな?」


 ワシは指に力を込めて、その木の実をぺしゃんこに潰す。

 そういえば、『通信木の実』ってもんがあるらしい。自然に発生した魔道具アーティファクトで、どういう原理かは知らないが、ワシの体内に埋め込んである通信機と同じことができるらしい。


(っちゅーことは、聞かれてたんか)


 恐らく、ワシに仲間がいることは筒抜けだったんだろう。そして、その仲間がどこからか自分らの行動を監視していることも。

 ま、別にかまわないが。これで不利になることはそうそう無いだろう。


(あー、あかんあかん。また気ぃ抜くとこやったわ)


 何を浮かれてたんだろうか、ワシは。

 相手はスコークのみならず、エルフの最強戦力であるリーフもいる。いくらワシがあいつらのリサーチ結果を持っているとは言え、決して気を抜くことができる相手ではない。こちらも、それ相応の覚悟と準備をもって挑むべきだ。


「………くく」


 にしても、笑える話だ。秘密組織『スコーク』とは、とんだ皮肉。

 きっとあの下っ端モニターだって組織として活動してしまうことになるとは思っていなかっただろうが、それにしても『sklk隠蓑』とはねえ。隠れるどころか、こちらは最初から全てを見ていたというのに。

 あの下っ端モニターの野望など、確実に敵わないだろう。いまごろ我らが統治者コラトンによって瞬殺されているかもしれない。

 ……ま、ワシらの研究結果のいくらかをパクっているようだし、ほんのちょっぴりは手こずるかもしれないが。


『いつまでそこにいるつもりですか。やる気が出るのではなかったのですか?』

「ああ! すまんすまん、すぐに向かうて!」


 もう少しのんびりしていたかったけど、催促されては仕方ない。さっさとあいつらに会いにいかなくては。

 さて、鬼が出るか蛇が出るか。すこし楽しみだ。



   ▼



「………」

「………」


 重い沈黙が続いている。

 それはたったの数秒にしか過ぎない時間だったようにも思えるし、途方もなく長い時間だったようにも思える。

 私は感情というものが存在していなかった頃から、コラトンと対峙するのは苦手だった。何を考えているのか分からないのっぺらぼうのような表情、隠しているのかそもそも存在しないのか分からない気迫の薄さ、底の知れない『バステック』のリーダーたる能力の不確かさ。何もかもが不気味な存在だ。

 だが、こうして黙っていても埒が明かない。私は以前から気になっていたことを聞くことにした。


「…どうして、あのようなものを設置していた?」

「どれのことだ」

「『禁断の果実』だ。あれがなければ、このような事態になることもなかったはずだ」


 このような事態。つまり、私がヒューマンを裏切り独立して動いているこの状況のことだ。

 私は偶然見つけた『禁断の果実』を食したことで、いままでの価値観がガラリと変動した。あのときの衝撃的な開放感と絶望は、今でもよく覚えている。そのせいで私は感情を知り、善悪を知り、自我に気がついた。

 だから私は、彼らの野望のかなめでもあるシュウ君と共に逃亡を図ったのだ。この状況はコラトンにとっても好ましい状況とは言えないはず。

 全ての原因は、間違いなく『禁断の果実』にあると見ていいだろう。そして、あんなものを用意する理由は基本的には無い……とは思うが、この男が意味のない、しかも不利にしかならないものを放置するとは思えない。


「それはお前がよく解っているはずだ」

「…なんだって?」

「『感情』は複雑な変数だ。毎秒どころか刹那ごとにその値は変化する。それと比べ、我々の軍勢は全てが『理屈』で行動し攻撃をする」


 淡々とコラトンは話を続けている。

 ここで忘れてはいけないのが、『バステック』のメンバーはコラトンだけではないということだ。私の記憶から変化がないのであれば、こういった『幹部』に相当するヒューマンは3人のはずだ。

 私はコラトンだけでなく、周囲にも警戒をする。リーフの隊長、エリーザ=セルシアのように気配を正確に察知するなんてことはできないが。

 周囲に気を配りながら、私はコラトンの話を聞いていた。


「だが、実際の戦闘になるとそれだけでは勝てない。特に上位の敵となれば、敵の心を察知する『読み合い』が必要不可欠になる。ならば、我々の軍勢では足りないものが大いにある」

「…それが、『感情』だということか」

「そうだ。他にも色々とあるが、まずは『感情』を知らねば大いなる敵には勝てない。基礎となる喜怒哀楽、そこから派生される優越感、虚無感、達成感、庇護欲、希望、絶望。数え上げればキリがない」


 なるほど、確かにそうだろう。

 私は感情を知ってから様々な人物と出会い、出会うたびにその『強さ』に圧倒されてきた。

 私は決して強いわけではない。だが、相手の力量がどのくらいなのかというのは対面し会話をすればある程度分かる。

 しかし、私のその戦闘力計算はバステックから飛び出した後に何度も覆ることになった。


 弱いはずの者が圧倒的強者を倒していく光景は、私にとっては天地がひっくり返るような衝撃であった。当時の私には理解できなかったが、今なら理由が十分に分かる。

 それは『知恵』だ。相手の癖、能力、考え方、そして戦略。それを読み取り、対抗策を考える力が弱者にはあった。もちろん強者にも知恵はあるが、あの時あの瞬間では、弱者のほうが強者のそれを上回っていた。


 最近の例で言えば、竜人ドラグーンのミルタ君がぼろぼろのヴィール君を連れて帰った時に話してくれた、あのとんでもない戦闘の話。

 戦闘経験のない青年が仲間の女性を助けるために、強大な敵を討ち取ったあの話。あの話をされた時、私の中には『感動』とも言える感情が生まれたのを色濃く覚えている。


 とにかく、強者に勝つためには知恵が必要になってくる。

 そして知恵というのは相手を知らなければ成り立たない。そしてバステックが相手にするような敵は十中八九、感情を有しているだろう。ならば、その感情を理解するのではなく身につけるくらいでなければ、返り討ちになってしまう。

 コラトンは、それを理解していた。だから『禁断の果実』などというリスキーなものを設置し続けていたのだろう。


「我々の悲願を達成するには敵が多い。そのため時間が掛かりすぎたが、いよいよ始動できる」

「……なんだか、ずいぶんとウキウキしているな。それともこれは私の気のせいか?」

「勝手に考えるといい。それより———」


 コラトンは真っ暗な夜空を見上げた。星々が点々と輝き、私たちを見下している。ここまで澄み切った闇など、そうはないだろう。

 だが、コラトンの瞳に写るのはそんな闇ではない。もっと具体的な何かだ。


「時間が少ない。そろそろ返してもらうぞ」

「……こういうのは、もっと若い者が言うべきとは思うが」


 次にコラトンの瞳に映るのは、私の全身だ。

 散々と会話をして時間を稼いでいたが、そろそろ限界のようだ。元から、過度な期待などしてはいなかったが。


「どうしても通りたければ、私を倒してから行け」


 お互い、全く動かない。いや、動けない。視線で牽制しあい、互いの動きを封じている。

 しかし指の先の先がピクリとも動けば、それが開戦の合図だ。直ぐに激しいが始まる。今は、そうなる前の準備段階だ。

 つまり『読み合い』の段階。会話による『引き出し合い』の段階でもあり、時間による『測り合い』でもある。

 無論、私にそんな高度な戦法は不可能だ。しかし敵は『バステック』のリーダー。感情を理解せんとする圧倒的な定理者ロジカリスト

 こんな事でもしなければ、殺されるのは私だ。


「いいだろう。だが」

「………」

「私はお前を甘くは見ない。なにしろ我々の研究データを盗んだのだからな」

「…そうか」


 私はバステックから逃亡する際、手当たり次第の資料を奪い去った。そこには数々の研究データや、理論の構築に必要なメモが記されていた。

 それを基に、私は辿り着いた。数々の研究の意味、シュウ君の存在の意味、彼らの目的に。

 そして作り上げた。私だけの『特殊能力』を。


(生憎、戦闘用に作り上げたものではないがな)


 たが、この特殊能力———瞬間移動シフトはここでは大きな武器だ。使わない手はない。

 私はコラトンの能力を9割理解している。そしてそれは、向こうも同じだろう。十中八九、私のことを最初から見ていたに違いないのだから。私のことを、『感情を知った』という意味で貴重な実験体モルモットとして観察していたろうから。

 だが、。私の瞬間移動シフトにおける最大の特徴をバステックは知らない。


 この戦いはいわば、隠し札ジョーカーの切り合いだ。

 敵の能力を。そして『その先』をより鮮明に想像することができた方が勝利する、そういう戦いだ。

 つまり———


(勝敗は、一瞬だ)


 より敵の能力を看破した方の勝利。

 より敵の戦略を予測した方の勝利。

 より敵の想像を凌駕した方の勝利。


(ものの数秒で、どちらかは死ぬ)


 お互い、私が盗み去った『資料』が肝心要になっている。

 私はその『資料』でバステックの狙いや能力を知ったから、それを基盤にコラトンの能力を考えることができる。

 コラトンは私が『資料』を参考にして瞬間移動シフトを生み出したことを知っているから、を考えることができる。


(とはいえ圧倒的に不利なのは、この私だ)


 私の『材料』はその資料だけだ。それ以外には何もない。

 しかし、コラトンの『材料』は資料だけではない。今まで、私のことをが確かにある。

 ならば、この戦いで優位な位置にあるのはコラトン。これは確定的だ。私は想像するしかないが、コラトンは実際に何度も私の瞬間移動シフトを見ている。

 となればコラトンが断然有利、ようするに『百聞は一見に如かず』というやつだ。


(だが…それが隙でもある)


 情報が多ければ多いほど、相手の思考を固めやすい。私の戦闘における定石じょうせきや応用をはっきりとした形として、敵の思考にこびりつかせることができる。

 もっとも、それは私がコラトンの考えもしない隠し札ジョーカーを持っていればの話ではあるが。

 それよりも、重要な問題が残っている。それは、コラトンの隠し札ジョーカーがなんであるか、だ。


(コラトンの特殊能力は、肉体の変質……)


 資料には、『細胞変質セラティレーション』と書いてあった。大雑把に考えるも何も、それは読んで字の如くの内容だった。

 私たちヒューマンの肉体は60兆の細胞で構築されている。さらに細胞は簡単に死滅し、それを上回るスピードで簡単に誕生する。

 恐るべきことにコラトンは、その全ての細胞を操作可能だ。さきほどシアノ君に変身していたのも、その能力の効果。


(………っ)


 直後、私の脳裏に浮かび上がる。1つの疑念、1つの確信。

 、という疑念が私の脳裏に蘇る。


 確かに、私はシアノ君には偽の位置情報を教えていた。だが、その場所には1つのメモ書きを添えている。正しい位置情報が、しっかりと書かれている。つまり、この場所にシアノ君がやってくることは何も問題はない。

 問題なのは、この場所にやってきたシアノ君がだ。

 だから私は偽物に気付くことができた。


 なら、本物のシアノ君は———?

 彼は偽の位置情報を伝えられたからと言って、意地悪でこの場所に来ないような、器の小さい男ではない。散々愚痴りながらも、なんだかんだ言って回り道もせずにこの場まで来てくれるはずだ。

 それなのに、未だに本物は現れない。たしかに見晴らしが悪い場所を選んだが、所詮は基本的に見晴らしのいい白の大地スカル・メイズ。なのに彼が現れる気配すらない。

 つまり——————————————————


(考えるなっ!)


 ダメだ。このままではダメ!

 こんな余計な感情を戦闘に持ち込むと、負ける。負けてしまう!

 封じ込めろ、いつもやっていたことだろう!?


(———重要なのは、コラトンが今何を考えているのかだけだ!)


 コラトンの細胞変質セラティレーションが可能にする戦略はまさに無限大だ。全身武器も可能であれば、全身盾も可能だ。その両方を可能にすることだってできる。

 ならばこの一瞬の読み合いで敵がしてくることは何か?


 全身を鎧で固めての全方位攻撃。これしかない。


 私の瞬間移動シフトでどこに飛んでもいいように、何をされてもいいように。そしてすぐにトドメを刺せるようにするには、これで完璧だ。

 これでは確かに、私ではどうしようもない。本来ならこれでおしまい。本来なら完全無欠の対処法だ。

 そう、、だ。


(恐らくは、そうこない)


 コラトンも、私の隠し札ジョーカーの存在に気付いている。だからこそ、この無言に付き合ってくれているのだ。向こうにも、考える時間が必要なのだから。


 これは、たった1手打つだけで5手6手をも先を読まなくてはならない戦いだ。異次元な事をしている自覚はある。しかし、やらねばならない。でなければ私のこれまでの軌跡は崩壊し、意味もなく消滅する。

 いや、それだけではない。もはや私は多くの仲間と、無関係なはずだった人たちを巻き込んでしまっている。ここで私がしくじるわけには、絶対にいかない。

 絶対に、シュウ君を奪われるわけには———


(———ッ!?)


 私の頭の中で、何か、閃光のようなものが走り抜ける。

 今の感覚はなんだ? もしかして、私は今、何か閃きかけたのか?

 しかし、一体何に———


(———そう、か)


 理解、した。

 ための方法が、見えた。

 だがこれをするには覚悟が要る。感情や理論を超えた、訳の分からない『何か』が要る。

 だが、そうでもしなければコラトンの意表はつけない。感情を身につけた理論崇拝者ロジカルマニアから、『勝ち』はもぎ取れない。

 ならば、行くしかない。


 集中する。それと並行して覚悟を固める。

 やるべきことは見えた。あとはやるだけ。ただそれだけなのだ。

 今一度、私は戻る。ただの設備だった、看守モニターに戻る。

 『感情』を、捨てる。


(……瞬間移動シフト!)


 刹那、眼前の光景が切り替わる。

 私の目と鼻の先には、ガラ空きになったコラトンの背中。そして私は、隠し持っていた毒付きのナイフをそこに突き立て———


 血飛沫。

 命を削る、赤い噴水が完成した。


「……ガフッ」


 私は吐血する。

 コラトンの背中から飛び出した、たった一本の槍。それによって、私は噴水のオブジェとなっていた。


「長考の割には粗末な考えだな」

「グ……そう、か…? これでも………考え、尽くした、が……」


 もう私は助からない。はっきりと分かる。

 身体中のあらゆる機能が弱まるのを感じる。

 体温は下がり、鼓膜は鈍くなり、視界は閉ざされていく。


(分かっ ていたこ とだ… !)


 思考がぶつりぶつりと途切れていく。もうこの命には1分でさえ時間はない。

 ならば、さっさとするべきだ。私は荒い呼吸を繰り返し、宣言する。


「私の……勝利、だ…!」

「なにを言って———」


 景色が変わる。いわずもがな瞬間移動シフトだ。

 私たちがいたのは闇の中。一点曇りもなく、これ以上ないほどに澄み切った綺麗な闇の中だ。

 私たちを地獄へと突き落とす、そんな優しい闇。

 つまり———


「……か」


 薄れていく景色の中で、私は確かに

 もはや重力を感じない私の体では、きっと地面に激突するよりも先に私の全活動が停止するだろう。


(標高1 万m ……こ の地点 なら全ての細 胞も叩き壊せ  るは ず だ)


 コラトンの『勝利条件』は、シュウ君を手に入れること。

 どんな過程があろうと、最終的にはその条件を達成しなければコラトンの勝利ではない。つまり、彼はこの戦いでのだ。

 一方私の勝利条件は、シュウ君を守りきること。つまりそれは、でも構わないということ。ができるということ。


 この策なら、コラトンがどんな隠し札ジョーカーを隠し持っていたとしても関係ない。

 きっと感情を持たない以前の私なら、こんな作戦など思いつきすらなかっただろう。だが、私にはすでに巻き込んでしまった仲間たちがいる。

 私の体を突き動かしたのは、信頼。『信じる』という気持ちだけだった。


(あ  り が  と    う  )


 私ができることは、あとは祈ることだけ。

 私が最期に感じた感情は、一点の曇りもない『感謝』だった。

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