第33話 秘密兵器

 3の試練へと続く扉を開けた先に広がる光景は、一周回って奇妙だった。今までは、魔法による暗闇や電流の池。日常生活どころか、魔の森マナ・フォレストでは絶対に見ることができない世界の連続だった。

 いやまあ、そういう意味では白の大地スカル・メイズに足を踏み入れた瞬間からそうだったのだが。


 しかし、今回の試練の会場は………


「ただの一本道か? 味気ねーなー」

「長い道なのだー……ひょっとして、迷路だったり?」


 ただただ長い一本道。しかも、その内装はまるで綺麗な直方体の内部だ。全てが直線や直角で構成された、自然発生したものとはとても思えない光景。


(……薄々感づいてはいたが、この迷宮ダンジョンは———)


 余計な考察が頭の中を駆け巡るが、今はこの3の試練を乗り越えることに集中しなければならない。頭を振り、邪念を振り払う。


 この一本道は、一見するとただの長い長い廊下のようだ。しかし、これまでの試練のように、3の試練が簡単に攻略できるようになっているとは到底思えない。

 流石にここにいる全員はそれをしっかりと理解しているようで、誰もが扉をくぐらずその場で道の奥を観察していた。


 私は、できるだけ高密度の魔力を一本道の奥に向けて放つ。普段は自分の周りから均等に放射してセンサー代わりにしているが、一点集中して魔力を放てばより遠くを探知することができる。

 ……が、それも虚しく無意味に終わった。私の魔力は、探知することができないほどの遠くに飛んでいってしまい、わかった事といえばこの一本道は少なくとも50mは続いているらしいということだけだった。


 だが、少なくとも距離くらいは知っておきたい。もしかしたら、その長さによっては罠の有無がわかる可能性だってある。

 そのためには……


「キュリア、魔力でこの先の状況を把握してくれ」

「それはいいですが……隊長とあまり変わらない結果になるかと」

「だからその魔杖ロッドを使ってくれ。ほぼフルパワーで頼む」

「なるほど……やってみましょう」


 キュリアの手に握られた魔杖ロッドに嵌め込まれた真っ赤な魔石コアが小さく輝く。そして、次の瞬間には膨大な魔力がキュリアから放たれる。それは、まるで突風のような魔力の塊。

 やはり、エルフ1の魔法使いともなると軽々しくとんでもない事をしてくれる。そして少し時間が空き、キュリアが口を開いた。


「最奥部に大きな空間があります。しかも、道中の所々に不思議な魔力の反応も」

「やっぱ罠があるんじゃないッスか……」

「無いって方が逆に不気味だろ? いいじゃねえか、トラップ上等だ!」

「……まあ、罠があるとわかっただけ良かったか。キュリア、よくやった」


 とはいえ、どんな罠が待ち受けているのか分からない以上は慎重に行動しなければならないだろう。特に、この一本道は大人2人が横並びで歩けるほどの幅はなさそうだ。私たちは全部で6人もいる。長蛇の列を作れば作るほど、危険なのはなんとなくだが予測がついていた。


 そして話し合いの結果、先頭はキュリアから始まり殿しんがりは私になった。キュリアと私で魔力によるセンサーを出しつつ、中心の4人がそれぞれの能力を活かしつつ身を守る。

 これが今私たちにできる精一杯の作戦だった。


「それじゃあ、行きますよ」

「おう、ちゃちゃっと行っちまおうぜ」

「団長……お願いだから、真面目に頼むぞ」


 こうして私たちは出発した。キュリアが感じ取った『不思議な魔力』があるのはまだ先の方だ。だから、しばらくは……少なくとも、私が探知した50m程度は何も無いだろう。

 この場の誰もが、そう考えていた。

 一点の曇りもなく、そう


 考えてみれば、ありえない話。そもそも私たちは扉に書かれているヒントを読み解くことができなかった。しかもこの迷宮ダンジョンは、自然発生したものとは思えないほど精巧に作られた罠が多すぎる。

 本来なら、試練の扉を潜った先に安全なんてものはない事を、私はこの瞬間だけ見落としてしまっていた。そしてこのデヴィス迷宮は、そんな心の隙をついてくる。


 それを思い知らされたのは、行動を開始してわずか5歩も進んでいない時だっった。


   ガゴンッ!


 大きな音が響き渡る。そして、次の瞬間には『慎重』などという甘い言葉は完全に吹き飛んでいた。


「マズい…なにが起こった!?」

「扉が閉まったのだ!」

「キュリアさんっ!」

「どうしたトロア!」

「キュリアさんが、落とし穴に…!」

「他の奴らを頼んだぜ、二人!」

「団長っ!」


 軽いパニック状態になってしまう私たち。キュリアは落とし穴に落ち、テレッタはその後を追って穴に飛び込んでいく。私も行こうと思ったその瞬間に、次なる仕掛けが絶え間なく発動していた。


「道がどんどん潰れてきてるのだっ!」

「穴も塞がりやがったっ! 走るぞお前ら!」

「先に行けッス! 俺は一番後ろで走るッスから!」

「トロアお前———行くぞ!」


 私たち3人はトロアの横を通り抜ける。そしてすれ違った瞬間、トロアが私の着ている服に触る。


「『加速ジェット』!」


 突然、全員の走るスピードが跳ね上がる。明らかに自分の足の力ではないし、むしろ足を速さに追い付かせるので精一杯だ。


(そうか……風霊シルフの力か!)


 トロアは精霊使いだ。この速度なら、一本道に潰される前に抜け出せるかもしれない。だが、それでも道の崩壊との差は広がらない。もしこの加速ジェットがなければ私たちは全員圧死していた事だろう。


「このまま駆け抜けるぞ!」

「わ、魔力云々はどうするのだ!?」

「正面突破だ! 覚悟を決めろよ!」

「そんなぁ〜!?」


 あっという間に50mを駆け抜ける。ここから先のことを知っているのはキュリアだけだった。ここから先は未知のゾーン、無策で突っ込むのは危険すぎる。しかし、それがわかったとてどうしようもない。

 このまま未知のエリアに私たちはトップスピードで突入した。


「っ……息止めろ!」

「ううっ」

「これは……!?」


 例えるなら、魔力の壁。一息するだけで強烈すぎるほどに感じる、高濃度の魔力の層が私たちを待ち構えていた。並の種族なら、この層に突入したと同時に魔力酔いによりダウンしてしまうことだろう。

 私たちエルフは大丈夫だが、そうでないダガーとハヤテはこの中にいるだけでも辛いはずだ。ダガーはなんとか走り続けられているものの、ハヤテの足がもたついてきている。

 この状況では、転ぶどころか足がもつれるだけで圧死する可能性が跳ね上がってしまう。私はすかさず、トロアに視線を送る。


「…! ッス!」


 トロアも私の視線を受け取ってくれたようだ、トロアは自分が身につけていた短剣を引き抜くと、思いっきりそれをハヤテに投げつけた。


「ハヤテさん、受け取るッス!」

「……っ、わんっ!」


 トロアの手から放たれた渾身の一振りを、ハヤテが口でキャッチする。

 精霊術は魔法と似ているようで大きく違う。魔法は魔力を使って『構築する』のと対して、精霊術は精霊たちが持つ不思議な力を使って『生み出す』ことにより発現している。

 そして、魔力というのは不思議な概念でもなんでもなく、この世界の至る所に充満している『物質』だ。私の無属性魔法ピュアマジックも、魔力という細かな物質を大量に集めることで斬撃を飛ばしたり即席の足場にしていた。


 だから、風霊シルフの加護を受けた短剣を口に咥えておけば、体内に入る魔力の量は大幅にカットできるというわけだ。……いきなり短剣を口でキャッチするなんて流石に思っていなかったが。


「もうすぐ出口だ! 気ィ抜くんじゃねえぞ!」

わらっれるろら分かってるのだ!」

「咥えながら喋んな分からねえ!」

「気を抜かないんじゃなかったのか!?」


 ひょっとしなくても、冒険者ハンターというのは時々にでもふざけないとやってられないのだろうか。

 ようやく、一本道の終わりが見える。そして、その出口はどんどんと広がり……


「なっ!?」


 出口そのものが先に崩れていき、私たちは挟み撃ちにされる。

 だが、このまま突っ切るしかない!


「走れぇぇぇぇ!!」


 そして———



   ▼



ぅ……ここは……?」

「よお、やっとお目覚めか? お姫様」

「……テレッタさん?」


 ここは……いったいどこだろうか?

 確か私は、一本道を渡ろうとして……そして……


「っ! 隊長たちは!?」

「お、思い出したみたいだな。まあ、あいつらなら大丈夫だろうさ」

「そうではなく…!」

「どっちみち、俺らは俺らでなんとかしなきゃならねえ山があるんだ。あいつらを信じて、まずはこっちをなんとかしようぜ?」


 テレッタが指差す方を見ると……そこは、大きな円形をした部屋が広がっていた。そして、その中央には石造のような何かが鎮座している。

 これが、3の試練? にしては、かなりあっさりしすぎているような感じがする。要注意が必要なのはこれまでもそうだったが、それ以上の注意が必要そうだ。


(今から隊長たちを追いかけるのは難しい……ならば、この先に進んで合流できることを祈るしかないか)


 私は、体を余計に痛めないようにゆっくりと立ち上がる。特に骨が折れているだとかはないようだ。だが、地面に残されているヒビから察するにテレッタが庇ってくれたのだろうか。


「ありがとうございます、テレッタさん」

「コーズでいいっての。お前、トロア=ガネッシュのことをガネッシュって呼んでるだろ? 同じ感じでもいいぜ」

「いえ、このまま呼ばせていただきます。ありがとうごうざいます」

「お固いねえ」


 テレッタが隣の円形部屋を覗き込むのにつられ、私も部屋の中を観察する。

 自然に発生したとは考えられないほど綺麗な円形をしている。いや、天井も丸みを帯ているところから察するに、おそらくこの部屋は大きな半球になっている。


「お前もなんとなーく気付いてんだろ?」

「なににですか?」

「とぼけんなって。このデヴィス迷宮の違和感だよ」

「……ええ、まあ」

「ここは。明らかに迷宮ダンジョンの恐れとはかけ離れた………そうだな、いうなりゃここは遺跡アルケオだ」


 遺跡……それは、大昔の人物が残した建築物。ここに来るまで扉があったり古代文字が書かれていたり。そして、決定的になったのはこの落とし穴だ。このようなカラクリは、何者かによって作られたもので間違いない。


「……で、キュリア。アレ銅像をどう見る?」

「何かの罠、としか今はまだ」

「ま、だよなっと」

「ちょ………」


 テレッタが、躊躇することなく真っ直ぐに部屋に入った。しかも、私の手を引っ張ってだ。この人には警戒の2文字はないのだろうか。


「なにするんですか! まずは部屋を十分に観察してから———」


   ガチャンッ!!


 後ろで、さっきまで私がいた部屋と円形部屋が分厚い扉によって分離させられる。やはり、こんな大胆なことをするタイミングではなかったのだ。避難する気持ちでテレッタをじっと見るも、ケラケラとした笑いでいなされてしまう。


「んなことしても意味ねえって。それよりホラ、始まるみたいだぜ」

「始まるって……」


 部屋の中心に視線を移すと、その変化はもはや一目瞭然だった。銅像のメッキがベリベリと剥がれている。その中からは銀色の……鉄のボディが見えていた。

 そして次の瞬間には、その姿が一変していた。


   KRYEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!


 何かを引っ掻くような甲高い音が部屋中にビリビリと響き渡る。その姿は最初の大きさの約3倍にまで膨れ上がり、身長が軽く2mは超える大男のような形になっていく。

 そして、その双眼が私たちを捉えた。

 まさか、この部屋は……!


「ここは、円形闘技場コロッセウム……!?」

「……へえ、なら試練の内容はすぐ分かるなあ」


 銅像だったものが、蒸気を吹き出しながらゆっくりと動き出す。その動きは徐々に俊敏なものになっていき、ついには生身の生物と見分けのつかないくらいに動けるようになっていた。


「よーするにだ。このゴーレムをぶっとばしゃいいっけわけだな!」

「テレッタさん! 無茶はしないでください、ゴーレムかどうかすらよく分かっていないんですから!」

「ゴーレムだろうと、そうじゃなかろうと同じだっつの!」


 テレッタさんが、ゴーレムに突っ込んでいく。ゴーレムは、依然として動いていなかった。


(なぜ動かない…? 準備はもう済ませているはず…)


 考えられる可能性は、1つしかない。


「待ってくださ———」

「【直殴ストレート】ぉ!」


 テレッタの、残像を残していくほどの抜拳が衝撃波とともに、真っ直ぐゴーレムの中心を射抜く。……そう、当たる直前には考えていた。

 予想外の光景に、テレッタは思わず呟いていた。


…!?」

「テレッタさん、後ろですっ!」


 ゴーレムは、一瞬のうちにテレッタの背後に回り込んでいた。高速で移動したとか、そんなものではない。これは、瞬間移動の類だ。

 さらに、そのゴーレムはテレッタに両手を向けている。その両手には、拳くらいの大きさの穴が1つずつ空いていた。動かなかった理由、それはカウンターだ。

 そして、ひょっとしてあれは———!


「なに———」

「【電槍ボルトランス】!」


 一筋の電流を、ゴーレムに向けて放つ。しかし黄色い槍は、ゴーレムに直撃することなく向こうの壁に小さな穴を開けるだけで終わってしまう。

 ゴーレムは、私たちとは少し距離を取っている場所にいる。危ないところだった、あのままだったらと思うと寒気がする。


「わ、悪いなキュリア。助けられたぜ」

「分かればいいんです。それにあれは、おそらく

「ほう?」


 あれと似たようなものを、以前に隊長から聞いた事がある。それは恐ろしく強く、特殊すぎる能力を持つ存在。


機械人形アンドロイドと、隊長は話していました」

「つまり、ゴーレムとは違うって事か。違いはなんだ?」

「動力源が魔力ではなく、電気である事。そして、高い知能を持っている事でしょうか。まだ、推測の域を出ませんが」

「高い知能、ねえ…」


 テレッタがまた一歩前に出る。

 もしかして、またさっきのような愚行をしようとしているのでは…?


「テレッタさん、まさか———」

「馬鹿言うなって、俺も学習できる。今からするのはあの木偶の坊の正体を見極めるチェックだ。俺は拳闘士アタッカー、お前は魔術師サポーターだ。言っている意味はわかるな?」

「……無茶苦茶なのには変わりませんからねっ!」

「上等だ! 行くぞ!」


 テレッタが大きく踏み込み、敵に急接近する。それと同時に私は魔杖ロッドを握り締め、自分自身の守りを固めた。


「【結界:火柱レッドサークル】…!」


 魔石コアが赤い光を放ちながら、私の周りを炎の属性を与えた魔力が囲む。次の瞬間には、縦方向真っ直ぐに炎のカーテンが生成されていた。


 テレッタが言っていたのは、パーティによる戦闘での基本中の基本だ。

 複数人数での戦闘では役割が大きく2つに分割される。剣士ソルジャー拳闘士ボクサーは最も危険な前線部隊アタッカー魔術師ウィザード弓術師アーチャー支援部隊サポーターと呼ばれる。

 このように分類化することにより、戦闘における効率が一気に良くなるという昔ながらの理論だ。


 私は、前線部隊アタッカーをサポートしなければならない。しかし、敵は瞬間移動ができるから私が狙われてはならない。


(………)


 杖で地面をつつく。結界を使ったとしても、私に目標を絞って来られたときは……自分で自分の身を守らねば。

 幸い、地面は少し硬めの土だ。今の私にとって


「もう一発いくぞ、木偶の坊! 【曲拳フック】!」


 先ほどとは違い、テレッタの拳は真横に打ち出され、弧を描きながら敵の脇腹に迫る。そしてそれが当たる直前、やはり敵は消え……またしてもテレッタの背後に現れていた。


(また後ろ…?)


 しかもまたしても両手をテレッタ向けている構えをしている。

 それと同時に、テレッタが私を見ながら薄ら笑いを浮かべているのが分かった。……そういうこと、ですか!


「【巻風スピン】!」


 魔杖ロッドを小さく振り、瞬時に魔法を発現させる。

 発現させたのは小さな竜巻。それを前に思いっきり放った。そしてその標的は……テレッタだ。


 竜巻により、テレッタの体がグルンと大きく回る。テレッタは最初から、この回転によるカウンターを狙っていた! 問題は、敵に反応されるかどうかっ…!

 テレッタの拳が、横方向から上方向に進行方向を変える。目標は、顎下!


「【竜巻昇拳スピニングアッパー】ッ!」


 オーガの力で高速に振り抜かれたアッパーは、敵の顎下に吸い込まれていき———またしても、当たる直前には消えていた。


「……キュリア、上だ!」

「くっ!」


 しかも、あろうことか敵は私に目標を絞ってきた。

 しかも敵は私の結界の中に———! 結界を円柱の形状にした、その隙間を突いてきたのか。

 この敵は、やはり知能があるのか? それとも……


   キィィィ……


 敵が私に両手を向け、さらにその穴から嫌な音がする。

 考えるのは後だ、まずはこいつをどうにかする!


(私のこれは、この敵には分が悪い……瞬間移動されては、この手の罠はやり辛いからだ)


 私の秘密兵器は、言うなれば。瞬間移動を持つ今回の敵では、どこに現れるかが予測できないからほぼ意味をなさなくなってしまっていた。

 だが、何処に現れるのかが分かってさえいれば、この秘密兵器は絶大な効果を発揮してくれる。わざわざ円柱状なんていう、


 私は一歩、体を後ろに移動させる。その足元には、先ほど魔杖ロッドで掘っておいた『矢を引いている弓』が描かれていた。


「私の秘密兵器…ご覧に入れましょうか」


 魔杖ロッドが光る。魔石コアではなく魔杖ロッドそのものが光っていた。この姿を見るのは、何年ぶりだろうか。


「これはただの魔杖ロッドではない———」


 次の瞬間、地面に描かれた絵が浮き出る。正体不明の素材でできた黒い弓と矢が、上を向いて———


「———これは、魔道具アーティファクトだ」


 そして、矢が放たれた。

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