第2話 アバター設定
ログインしたらだんだん意識が落ちていき俺は白い部屋にいた。
「すげぇな。これがVRか。」
俺はVRゲーム自体初めてで軽く感動していた。
「アカウントネーム、シザキ クオン様ですね。ここでは『last・bullet・line』。LBLのアバター設定を行います。」
アバター設定用のAIの声が聞こえ、質問に答えていく。
「LBLのアバター設定の項目はご存知ですか?」
「はい。事前に調べときました。」
「了解です。それではアバター設定に入ります。」
アバター設定では髪型や色を変えることや顔を少し変化させられる。俺は髪型を少し変え、髪の色と目の色を茶色にして、アバター名をムラサキにする。単純だが俺のゲームの名前は常にこれだ。
「終わりました。」
「了解です。それではスキル構成について説明させていただきます。スキルは完全ランダムで選択されます。スキルによって使える武器に適性が決まります。ご了承ください。」
少しのロードと共にスキルが決まる。
「ステータスを表示します。」
【ムラサキ】
・スキル
【疾駆Lv1】【隠密Lv1】【隼Lv1】
・固有スキル
【勝利は我が目前に】
「スキルが決まりました。おめでとうございます。固有スキルを獲得しましたね。固有スキルは全プレイヤーでも約30人程しか所持してはいません。」
固有スキルというのは様々な効果を持つ自分専用のスキルらしい。
「スキルの詳細を出しますか?」
「お願いします。」
【疾駆Lv1】
走る速度が上昇する。
【隠密Lv1】
気配、足音、臭いなどが感知されにくくなる。
【隼Lv1】
走りながらの行動に補正がかかる。
【勝利は我が目前に】
固有スキル。自身から15m以内のターゲットに対し、攻撃の精度、威力が極大上昇します。
「おおっ!凄そうだな。ん?15m?」
俺は固有スキルの有効反応に対し絶望しかける。嘘だろ!?短すぎねぇか!?銃撃戦のゲームだぞ!?
「確認しましたね?それでは適正武器を表示します。固有スキルのデメリットでメインとサブで一種類ずつになります。」
今AIからとんでもない事が聞こえたが反応する前に適性武器が表示される。
・適正武器
メイン【二丁拳銃】
サブ【ナイフ】
俺は適性武器を見て再び絶望しかける。
「なんで、なんで不遇武器が二つも…。」
この時点で普通の人ならアバターを作り直す所だが俺は初めてのVRに舞い上がってたこともありある種のトリップ状態になっていて吹っ切れていた。
「やってやるよ…やってやるよ!俺には固有スキルがある!こいつで成り上がってやるよ!」
ハーハッハッハッという俺の高笑いを横に冷静なAIがアバター設定を〆る。
「それではアバター設定を終了します。一度ログアウトします。LBLをお楽しみください。」
そこで俺の視界は暗転した。
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