「く」

燻る傀儡、狂い咲け、暮れ新月に。

曇り空から下り、黒髪に口寄せる唇は薄い。

孔雀君主の首切り、くぐもり声は空腹の足しにならない。

蜘蛛の首飾り、溟い躯体喰らい、草葉の陰に下り。

苦爪楽髪。苦髪楽爪。苦労を知る神は髪を撫でる。

鯨が鳴く。海月は朽ちた?


久遠。

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