希望の珠5 殴りこみ

里見達は東犬と合流後、地下大阪城に戻り犬坂の作戦説明を受けた。


犬坂「あと、持ち帰った太刀の切っ先を小太刀にしてみました。

持って行きます?」


里見「何か特徴ある?ひとりでに動いてたんだけど」


犬坂「単に切れ味がいいだけになりました。」


里見「持ってく。」


里見の装備は天使の羽製ライダースーツ、令和の剣、手錠、髭切小太刀となった。


乙姫が捕らわれているかもしれない魔界では、

珠転送は出来ない可能性が高い。

検証用に狛ちゃん二号に仁の珠を持たせた。


狛ちゃん一号は病院で犬神を護衛している。



富士山頂、雪女が開けっ放した魔界の入り口をステルスUFOが塞いだ。


メンバーは里見、犬塚、東犬、陽子、狛ちゃん犬型二号の犬士五名と、

エレベーター係の枕返し。

乙姫の妹、ウミガメの子供形態の亀姫。


枕返しの案内で穴に飛び込むと底なしの地下へと落ちていく。


長い縦穴を自由落下して行くと、うっすら底が見え始めた。

溶岩の川を照明がわりにした薄暗い樹海が広がっている。


着地と同時に珠転送を試みるが、誰も転送出来なかった。


周りは鬼だらけ。

いきなり戦闘が始まった。


東犬が土俵に上がり、残りの犬士が散開していく。

狛ちゃんは非戦闘員の枕返しと共に上昇しUFOへ戻った。


陽子が天狗に化けて空に逃げると不自然に鬼の視線が集まっていく。

犬塚は土俵を挟んで反対方向に突撃を開始した。


里見はよそ見している鬼を令和の剣で斬ってみたが、効果なかった。

鬼は金棒を持っている。


ビームがもったいないので髭切小太刀で首を斬り飛ばした。

金棒を奪い、生まれて初めてかもしれない全力で撲殺突撃を始めた。


陽子も里見も犬塚とは別方向に離脱していく。

亀姫は里見を上空から見守りながら乙姫の匂いの追跡を始めた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る