シークレットウォー10 地龍

ラファエル国ダンジョン最初の戦闘は地龍との遭遇戦。


突然の地響きと共に地龍が地面から噴き出してきた。


天使以外との戦闘に意味は無いが、逃走は迷子になる。

出来るだけ迎撃する。


地龍がまず狙ったのは懐中電灯を持つ陽子。


陽子は天使の姿で真っすぐ下がりつつ敵の数を確認した。

地龍が三体。


迎撃する気になった。


満州産制御棒、ビームサーベルを最低出力で展開する。

十分潜った地下ゆえにビーム発振電波を検知されることは無い。


地龍がモグラのような前足を振るってきた。

陽子がその前足をサーベルで切り払う。


頑丈で巨大な前足は短時間の接触ならビームに耐えた。


逃げ腰の陽子に対して三体が連携する。


洞穴を埋める様に壁と天井を走って来る。

合計六本の前足が次々に襲い掛かった。下がり続ければ迷子になる。


地龍が相手ならば。

ビームサーベルと懐中電灯を背後に放り捨て、妖狐の姿に戻って九尾で防戦する。


妖狐が十分に引き付けた地龍の背後を犬神がビームサーベルで襲う。

後ろ足を切る事で前進を鈍らせ、前足を移動に使わせる。


地龍の背後への攻撃手段は尻尾のみ。

犬神と妖狐に挟み撃ちにされ一体倒せた。


しかし地龍が咆哮を上げる。

お馴染みの仲間を呼ぶ咆哮。


急いで残り二体を倒したが、レッドドラゴンが現れた。

幸い一体のみ。


迎撃を試みる。

犬神はビームサーベルを消して暗闇に紛れた。


レッドドラゴンがブレスを溜め始める。

見えてないと思いたいが、見つめられてる気がする。


しかしブレスは天井に発射された。

跳んで避けるつもりの犬神に天井が崩落してくる。


浮足立った犬神は下敷きにされてしまった。

珠転送はあえてしなかった。

転送したら次の逃げ道は無く、一網打尽にされそうだった。


陽子は天使の姿でレッドドラゴンの背後を襲う。

長く伸ばしたビームが後ろ足と尻尾を傷つけた。


ドラゴンは接近戦を嫌い、洞窟内で羽ばたき始める。

突風と共に飛んでくる瓦礫で陽子は吹き飛ばされた。


陽子「わー」


レッドドラゴンは次のブレスを溜め始めている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る