シークレットウォー9 ダンジョン

しもべとした満州天使に珠を持たせ、さらに満州の要人を支配していく。

まさしく天の使いの如く使役した。


これでネーバ星極東と大陸東岸の満州大国は、

表面上の敵対を装っているだけとなる。


おかげでタルナーダの専守防衛の負担は減った。



次は大陸西の大国。

その国には異星探査船の四天才の一人、遺伝子学のラファエルが居た。


ラファエル大国は生物兵器が充実している。

満州のように原生恐竜と敵対しておらず、共存も出来て居る。


そして地面を掘り進む原生恐竜がラファエル大国の支配を拡大し始めていた。

征服された都市国家でそれぞれ地下要塞を築いている。


前足で地面を掘る地龍が作った、ダンジョンである。



陽子は極東の大洋を天使の姿と河童の姿を駆使して渡り、

ラファエル国に上陸した。


満州同様、地上を犬神と進む。

しかしまたもや都市周辺で身分証が必要となった。


ラファエル国の天使達は地龍が作ったダンジョン最深部に住んでいる。

ショートカットの竪穴が有るが、厳重に戦闘船が守っており使えない。


この国でも天使をしもべにする戦闘は避けて進めない。

陽子と犬神がダンジョンに侵入していく。


ダンジョンは当然の事ながら真っ暗だった。


犬神は暗視サングラスを装備しているので問題はない。

陽子は用意していた懐中電灯を点けた。


入り口は至る所にあるためか敵が居ない。

あえて無警戒なのが罠として機能しているのかもしれない。


しばらく進むが、すぐに迷い始めた。

犬神「これは大変な迷路ですね。」


陽子「地図地図」


どこまで行っても同じような景色の洞穴。

暗闇には道しるべも無い。

今どこに居るかすら、分からなくなりそう。

地図が有ったとしても迷った事だろう。


二人で測量しながら地図を描いて進む。

人手が欲しい。

しかし西海岸側は犬士達のみが珠転送で来れる場所。


珠転送に欠点があるとするならば、

それは犬士達しか転送出来ない事と言える。

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