シークレットウォー8 召喚犬士

ある程度、満州首都に近づくに連れて戦闘は不要となった。


空には戦闘船の代わりに、ドラゴンの背に天使が乗って飛んでいる。

ドラゴンライダーだ。

移動手段、兼護衛としてもドラゴンを使役していた。


無人戦闘船は前線に出払っており、もうほとんど見なくなった。


妖狐は天使に変化し、乙姫と共に空を飛んで首都を目指す。

犬神は護符補給の為にも地下大阪城へ帰還した。



満州の首都に潜入するにはパスポートのような身分証が必要となる。

異星人天使達の身分証、それは例の制御棒、ビームサーベルの事であった。


制御棒には持ち主を記憶する領域があり、

書き換えはどうしても出来なかった。

奪った制御棒はすぐ盗難品とばれてしまう。


唯一の抜け道、それは持ち主をタルナーダの下僕とする事だけ。

これ以上先へ進むにはドラゴンライダーと一戦交えるしか無くなった。



陽子が単独飛行中のドラゴンライダーを見つけ、その前に姿をさらした。

有名人ミカエルの姿。


ライダー天使が何か言っているが、分かるわけではない。


その間にライダーの上空へ、乙姫が忍び寄る。

そして乙姫の元へ、地上で潜んでいたタルナーダが転送する。


掴みかかって噛みつくが、ドラゴンが仲間を呼ぶ咆哮を上げてしまった。


その間に血を吸われ、ぐったりしたライダー天使にタルナーダが命ずる。

陽子に協力せよ。

タルナーダはミカエル国に置いてきた信の珠へ転送帰還した。


残る陽子はミカエルの姿のままで、あえて増援を待っている。


増援のドラゴンやドラゴンライダーが見えた所で、上空に逃げる。

横ではなく、縦に逃げた。


増援が追尾する、縦に並んだドラゴン。

それを地上で潜むもう一人の犬士、東犬の四股が捉えた。


増援ドラゴン達が最後尾から順番に墜落し地面に叩きつけられる。

東犬は目撃されないよう、その直前で転送帰還した。


陽子は乙姫の元へ転送して墜落から逃れた。

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