シークレットウォー7 前衛と後衛
犬神は会敵した場合の戦闘を担当している。
乙姫は対空監視。
陽子は本来の妖狐の姿で、付かず離れず珠転送先として動く。
ネーバ星の原生恐竜は出来るだけスルーする。
満州産の生物兵器恐竜だけを排除しながら進んだ。
生物兵器恐竜が原生恐竜を駆逐し、満州の活動領域を広げているのだ。
■
犬神はお馴染みの生物兵器、ドラゴンを追っていた。
知的生命がいないネーバ星で、
生物学上の矛盾を気にする必要はないのだろう。
妖狐が囮となり、ドラゴンに追われている。
ドラゴンがブレスを吐いた。
火ではない、冷気。
妖狐「さむ」
環境を破壊せず、動きを鈍らせるにはよい攻撃だ。
しかし狐は寒さに強い。
ブレスで生じた爆発ダイヤモンドダストで辺りの視界が悪くなる。
犬神はドラゴンの背中に飛び乗って翼膜を切り裂いた。
これで飛ばれる心配はない。
ドラゴンは翼を立て、器用に犬神を挟むと横に転がって押しつぶしてきた。
妖狐の元へ転送して逃れる。
つぶした手ごたえの無いドラゴンが吠える。
仲間を呼ぶ行動。
仲間のドラゴンが殺到するまで最短で30秒ほどの猶予。
それまでに倒し、逃げる。
犬神はいつもの覚悟を決めた。
神速で真っすぐ突撃する。
冷凍ブレスがさく裂し犬神が地面もろとも凍った。
妖狐も同じタイミングで突撃している。
逃げる餌だった妖狐の飛び掛かりを、ドラゴンがとっさに口でキャッチする。
その瞬間に犬神が珠転送で身代わりとなった。
くわえられて振りまされつつ、護符を貼る。
雷が複数回ドラゴンを貫き始めた。
犬神は一目散に逃げた妖狐の元へ再度転送し、姿を消した。
■
増援ドラゴンがついたころには、
落雷で顔が焼け焦げたドラゴンの死体だけが残っていた。
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