移民編6 ウイルス

犬影は免許皆伝以来、誰にもその存在を認識されたことは無い。


UFOを手に入れた犬影の行動は早かった。


UJSに寄って珠を手放した後、

国後島ドラゴン討伐へ向かった。


ひとしきりロシア軍の無駄な砲撃が止んだ夜、

UFOのアクティブステルスでドラゴン直上へ。


そこから飛び降りて頭に着地、

ビームサーベルをドラゴンの脳天に突き刺した。


ビームは最大3メートルまで伸びる。

しかしその状態の最大稼働時間は三秒しかなかった。


1メートルならば一分はもつ。

エネルギー切れすれば、UFO内で再チャージに三分かかった。


長く使うにはコツがあるのだ。

まず10センチほど発生させる。そして振る瞬間だけ伸ばすのだ。

そうすればもっと使えた。


今回はドラゴンの脳天に刺した。

最大まで伸ばして前方へ切り裂く、ジャスト一秒で済ませた。


そして魚釣島へ向かう。

今晩の内に、八岐大蛇も倒すつもりでいた。



ウリエルは月の裏側探査船から出発し、魚釣島上空へ来ていた。


八岐大蛇に殺人ウイルスを仕込むために。

魚釣島に上陸した人間へウイルス感染させて、人類を抹殺する計画。


しかし殺人ウイルスは強力すぎる為、あらかじめ仕込む事は出来ない。

ウイルスは異星人天使をも殺してしまう。

ゆえに大蛇が死んだ時にだけウイルスをまき散らすようになっている。


大蛇を倒すほどの存在が必要だった。

ゆえに一度目の大蛇はあえて無毒とした。油断もするだろう。


カエル型の餌、それがウイルス生成剤だった。

魚釣島上空でウリエルはそれを持ってUFOから外へ出る。


そこへ船虫UFOが接触した。

なんの用なのか。


船虫UFOの扉が開く。

扉に注目したウリエルの首が飛んだ。


犬影は接触前からすでにUFOの外に出て、隠れていたのだ。

ピラミッド同士を接触させ、

ウリエルの視線が扉に向いた時には背後に居た。


二本目のUFO制御棒を拾い、カエルをビームで焼き殺した。

USJへ向かう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る