移民編4 相性の問題

国後島火山で暴れるドラゴンは翼が有り火を吐く洋風。

まず討伐に向かうのは犬士にあらず、ロシア軍だった。


魚釣島には中国軍が向かう。


自衛隊も犬坂も当然の如く動かない。

人間同士を争わせる罠なのは誰でもわかる事だ。

日本に恨みを持つ者の仕業。

犬士が倒すべきはその妖怪なのだ。


ロシア軍は国後島に戦闘機2機を発進させた。

洋風ドラゴンは熱量が高い、まずはミサイル攻撃を行う。


ドラゴンにミサイルが命中する。

しかしダメージが無い。


ドラゴンや八岐大蛇に通常兵器は通用しない。

異星人天使は竜をそのように作った。対犬士ではないのだ。


艦砲射撃をも耐えた。

遠方からの飛び道具は感知されバリアが展開される。


犬神の放った矢だけが隙をつき、翼にダメージを与えた。

それでも翼にしか通用しなかったが。


早くもお手上げの展開。

現代兵器は飛び道具に終始する。


刃物を持って近づく人間など狂気の沙汰だ。



犬神は犬坂に討伐を進言するが却下された。


犬士が討伐に向かえば、侵略とみなされる。

孤立させる罠ゆえ、動けない。


それに行く手段が無い。

国後島に空港はあるが、

プライベートジェットの着陸を許可する訳が無い。

魚釣島など付近には何もないのだ。


行くならば珠転送だが、乙姫は偵察任務中である。


あとは、非協力的な妖怪犬士か。

タルナーダならば飛べるしコウモリ分裂など、

単独でたどり着けるが、倒せるかは不明。

妖狐の犬村陽子も倒せるかが不明。


武器や護符は貸すが、危険な事に変わりない。

命を懸ける理由が無い。


つまり、竜は放置して先に乙姫と合流、

黒幕の件を解決するしかなかった。


犬塚、浜路を九州に残し、東犬は地下大阪城に戻った。

これで九州にはすぐ行ける。



犬神が乙姫の元へフル装備で珠転送する。

決着をつけるために。

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