移民編3 天使の問題

異星人天使のUFOを手に入れた犬影は、

USJ城のタルナーダの棺に忠の珠を投げ込んだ。


タルナーダ「またか。」


しかたなく忠の珠を拾う。

しかし面倒なので今回は地下大阪城へ届けたりはしない。



乙姫は月の裏側、探査母艦の中をじっくり偵察していた。


乗組員は天使型異星人4名。

ミカエル、ラファエル、ガブリエル、ウリエルと名付けた。


人間のように容姿端麗、翼は6枚。

みな杖を持っている。

探査母艦の操縦に使う物らしい。


乙姫が聞いた「外洋に出る」とは何なのか。


ラファエルとガブリエルは天狗やドラゴン、ナーガを作っていた。


ミカエルとウリエルは地球を見たり、

移民船団側の天使と会話したりしている。


言葉はわからない。しかし移民船団の背景が火星っぽい。

移民船団の乗員は数知れず。

火星人とも思えた。


火星人にピラミッド型移民船団。

手に負える相手ではない。

乙姫は犬神の転送を待った。



霧島、十勝岳はすでに竜不在、天狗を大将にナーガが守る。

何を守るでもないのだが。


そこへ自衛隊が大火力部隊を展開する。

竜巻に戦車が耐え、噴火する火山を砲撃した。


竜巻を操る天狗に航空機は使えない、

自衛隊は何もない山腹を上るのみ。


噴火と地震は収まりつつあった。溶岩、火砕流も。

妖怪全滅は時間の問題。


しかし霧島、十勝岳の他に噴火した火山があった。

国後島の爺爺岳、尖閣諸島の魚釣島。


国後島にはドラゴン、魚釣島には八岐大蛇が暴れまわる。

日本を追い出された形か。


地震を誘発する迷惑な存在が、日本を色々な意味で揺さぶり始めた。


自衛隊は再度の噴火と地震で霧島、十勝岳を包囲する事しか出来ない。

噴火と地震はきわどい火山に居る竜の仕業。

誰が討伐すると言うのか。


犬士をもってしても、火山へ行く手段が無かった。

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