犬士編2 船虫

タルナーダ「ちょっといいか?俺は妖怪退治にも珠集めにも興味がない。

誰のか分からん珠を返しに来ただけだ。帰らせてもらう。」


犬坂「よいでしょう。ここにいる者は誰も、

強制されて戦っているのでは有りません。」


タルナーダ「信の珠は返せんぞ?形見だから」


忠の珠は犬神が受け取った。


タルナーダ「まあ俺の力が必要になったら、珠転送とやらで呼びにくればいい。

妖怪が相手なら手伝ってやってもよい。」


タルナーダは帰って行った。


乙姫『ツンデレかよ』


犬神「そもそも珠がまだ集まってないしな。」


乙姫『最近の若者は引きこもってばっかりか』



船虫は昔討伐されて以来、桜島の火口で力を貯めていた。

500年以上は身を潜めている。犬坂の400年を超えている。


ナーガ「琵琶湖の鬼河童拠点、ことごとく封印されました。」


船虫「分かっておる。だいぶ怨念がたまってきよったわ。」


配下のナーガ達に指示を出す。


船虫「火山噴火作戦を実行せよ」


ナーガ達は散っていった。


まず北海道の十勝岳が噴火する。

次いで九州の霧島も噴火した。


噴火によって火砕流が起き、火山性地震が多発し始めた。



犬坂「さて、北海道と九州です。

この同時噴火は妖怪によるものと思われます。」


犬神「どんどん遠くなるな」


犬塚「九州に行こう」


犬神「では北海道へ」


犬坂「おそらく竜が火山を噴火させています」


犬神「ああ、もう行きたく無くなってきたぞ」


犬坂「日本は火山が多いので、放置すれば被害が拡大します。

関西は火山は少ないですが、

最終的には噴火と地震で日本が壊滅してしまうでしょう。」


犬神「ドラゴンスレイヤーでも探すか」

犬神は武器庫へ向かった。


乙姫『そのまえに食事していきません?』


犬神「乙姫って腹減んの?」

竜の落とし子が尻尾をびよんびよんした。

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