犬士編2 船虫
タルナーダ「ちょっといいか?俺は妖怪退治にも珠集めにも興味がない。
誰のか分からん珠を返しに来ただけだ。帰らせてもらう。」
犬坂「よいでしょう。ここにいる者は誰も、
強制されて戦っているのでは有りません。」
タルナーダ「信の珠は返せんぞ?形見だから」
忠の珠は犬神が受け取った。
タルナーダ「まあ俺の力が必要になったら、珠転送とやらで呼びにくればいい。
妖怪が相手なら手伝ってやってもよい。」
タルナーダは帰って行った。
乙姫『ツンデレかよ』
犬神「そもそも珠がまだ集まってないしな。」
乙姫『最近の若者は引きこもってばっかりか』
■
船虫は昔討伐されて以来、桜島の火口で力を貯めていた。
500年以上は身を潜めている。犬坂の400年を超えている。
ナーガ「琵琶湖の鬼河童拠点、ことごとく封印されました。」
船虫「分かっておる。だいぶ怨念がたまってきよったわ。」
配下のナーガ達に指示を出す。
船虫「火山噴火作戦を実行せよ」
ナーガ達は散っていった。
まず北海道の十勝岳が噴火する。
次いで九州の霧島も噴火した。
噴火によって火砕流が起き、火山性地震が多発し始めた。
■
犬坂「さて、北海道と九州です。
この同時噴火は妖怪によるものと思われます。」
犬神「どんどん遠くなるな」
犬塚「九州に行こう」
犬神「では北海道へ」
犬坂「おそらく竜が火山を噴火させています」
犬神「ああ、もう行きたく無くなってきたぞ」
犬坂「日本は火山が多いので、放置すれば被害が拡大します。
関西は火山は少ないですが、
最終的には噴火と地震で日本が壊滅してしまうでしょう。」
犬神「ドラゴンスレイヤーでも探すか」
犬神は武器庫へ向かった。
乙姫『そのまえに食事していきません?』
犬神「乙姫って腹減んの?」
竜の落とし子が尻尾をびよんびよんした。
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