琵琶湖編4 長浜城を守る者

長浜城攻略は犬神に任された。

犬神はUSJの帰りに大阪城へ寄って武装を変更する。


赤揃え甲冑、パイルバンカー、弓矢、魔除け笛、暗視サングラスはそのまま。

金剛力の木刀は吸血鬼用なので置いていく。

神速なぎなたを取った。


乙姫『金剛力の小太刀は犬塚さんが持って行ってますね』


犬神「パイル装填に必要やし、金剛力シリーズがいいなー」


乙姫『では木槌か六尺棒かなー、槍は神速ですしー』


犬神「木槌は自信ないな、棒でいい、、ところで木製なん?」


乙姫『木っぽい化学物質です。

当然、金剛力全開でも折れないように出来てます。

けれど神速と金剛力の併用は注意してください。体がもちません。』


犬神「じゃあパーカー着る?」


乙姫『パーカーは浜路さんが着て行きました。

もし着ても、内側からの損傷速度が治癒速度を上回ってます。

一振りごとに骨が折れて血管が破裂します。脳卒中で意識を失うかも。』


犬神「今回はどっちも両手武器だからまあいいか」

軽い気持ちの様だが、未知の相手との連戦は恐怖そのもの。

深く考える前に積極的に行動し、ごまかしている。


乙姫『ではいざ!出陣!』


犬神「電動バイクの充電大丈夫っけ?」


乙姫『往復できそうにないので、オフロードバイクにでもしましょう。』



対するは長浜城模擬鉄筋コンクリート建て博物館、

城主は酒呑童子。


酒呑童子はぬゑ同様、手始めに鬼の強化を行う。

太閤井戸を発掘し直し、水を酒に変えて、鬼と河童に振舞った。

鬼と河童は黄色く変色すると、吐く息が毒となった。

毒の効果は睡眠麻痺。



犬神は長浜城の東に高い建物を見つけ、

屋上から城周辺を見下ろしている。


犬神「思ったより狭い」


乙姫『偵察してきましょうか?』


犬神「たのんます」

乙姫が飛んで行った。


しばらくして戻る。

犬神「ご苦労様です」


乙姫『鬼の拠点が城周辺に二つあります。

城の中には酒呑童子らしき酒飲みの鬼が偉そうにしてました。』


犬神「二拠点あるんか。気が重い。」


乙姫『昔よくあった事ですが、人柱ってわかりますか?』


犬神「聞きたくないなー」


乙姫『過ぎた事ですから。封印することが成仏に繋がります。』


犬神「敵の数が多いから夜襲にしようと思うんだが。」


乙姫『こっちは軍隊ではないので、それでよいでしょう。』


夜を待っていると雷が落ち始める。

彦根城のぬゑの仕業。


犬神は一つ目の拠点、神社に向かった。

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