第150話 ダブルパブパブタイム(愛花9泊目&優衣8泊目)

 風呂から上がると、そこには見慣れない光景が広がっていた。


「じゃじゃーん! どう大地君、似合ってる?」

「なっ……!」


 そこにいたのは、愛花の制服を身につけた優衣さんだった。

 ピチピチに肌に張り付くようなブラウス姿。

 制服のボタンが取れそうなほどに張っていて、元凶となっている主張の激しい胸元がぐっぐっぐっと音をたてながら飛び出してきそうな勢いだ。


「いかがわしい……」


 そう呟き、恨めしい視線で優衣さんの制服姿を見つめている愛花は、なぜか自分の寝間着ではなく、優衣さんが先ほどまで身に着けていた黄色いスリップを身に着けている。


 ダボダボなため、肩から伸びた紐がたるんでいて、逆に愛花のほんのり膨らみを帯びた可愛らしいお胸が七割くらいこんにちはしていた。

 なんなら、頂点にあるピンク色の突起が半分ほど見えてしまっている。


 見たところ、優衣さんが愛花に『制服着てみたい!』とでも言ったのだろう。

 そして、洋服の取り換えっこをしたと言った感じだろうか?


 にしても、愛花は優衣さんの部屋を汚らしいと言っていたのに、よく優衣さんのスリップ着られるな……。

 まあ、ぐっと来ないことはないんですけどね。現に俺の視線は、愛花のちっぱいの突起へと向いてしまっているのだから。


 恐らく、制服姿で胸元パツパツの優衣さんを意識的に見ないようにしているだけであって、愛花の乳首の誘惑に負けてとか、そういうわけじゃないぞ……多分。


「大地君、私まだ世間的にJKでもイケるかな?」


 首を傾げ、右手を腰に当て、左手の肘を頭の上に上げて掌は頭の後ろに置いて、唇でちゅっと軽く投げキッスをしてくるようにグラビアみたいなセクシーポーズをとる優衣さん。

 その間にも、胸元はさらに締め付けられるように強調され、ボタンたちはぎぎぎぎっともう限界ですと悲鳴を上げている。

 どう見ても、世間的にこんなにいやらしい魅惑的なJKがいたら、世間的にアウトだと思う。


「ちょっと、無理矢理感出てます」

「そっかぁ……やっぱり大人になりすぎてたか……」


 しゅんと肩を落として落ち込んだかと思えば、ぱっと顔を上げてにたぁっとした笑みを浮かべる優衣さん。


「でも、こうすればどうかなぁ?」


 優衣さんは、俺の方に近づいてきて、頭をガシっとホールドしようとする。

 しかし、同じ手にはのるまいと、俺は華麗なステップで優衣さんの魔性の誘惑を交わす。


「同じ手は通用しませんよ」

「ちぇっ……」


 舌打ちめいた小言を吐いている優衣さんをしたり顔で見ていると、突如後ろから肩を掴まれた。後ろががら空きになっていて、俺はそのまま身体を仰向けに倒される。


 迂闊だった、愛花も肉体的に迫ってくることをすっかり忘れていた。

 倒れた先に、俺の頭はストンとおさまる。

 視線の先には、朗らかな笑みを浮かべる愛花の姿。

 そして、今俺がいるのは愛花の太ももの上。つまり膝枕状態だ。


「さぁ、大地。あのデカ乳おっパブ女のことは放っておいて、今度は私のターンだよ」


 嬉しそうににやにやと口元が緩む愛花。

 愛花は優しく俺の頭を一旦手で押さえると、そのまま足を開脚するように伸ばして、俺の身体を脚と脚の間に挟み込む。

 頭を優しく地べたに置いてくれると、愛花はそのままズリズリと身体を前へ前進させて、俺の顔をスリップの下へと導いてしまう。

 そして、脚をゆっくりと閉ざすようにして、太ももをむきゅっと俺の頬に押し当ててスリスリゆらゆら揺らし始める。

 暖かくて、ぷにぷにと柔らかい太ももに包まれて、スリスリ擦られる。

 頭の頂点当たりからは、むわっと生暖かい愛花の下腹部の熱も伝わってきて、これ以上にない快感が俺を襲う。


「どう、大地? 私の生足JK太もも。気持ちいいでしょ?」


 俺は見えないところで、デレデレに口元を緩ませながらコクリと首を縦に振る。


「ふふっ、だよねー。大地はおっぱいより、JK生足太ももの方が好きだもんねー」


 甘い声で囁くように優しく諭す愛花の言葉も、今は心地よい風にしか聞こえない。


「なっ……なんてハレンチな!」


 優衣さんの驚愕めいた声が聞こえてくる。

 まあ、優衣さんが俺にしている行為も大概ですけどね。


 俺が愛花の太ももに顔を埋めて至福の時を過ごしていると、黄色い視界が突如ペロリとめくられて、優衣さんの不満げな顔が俺を覗き込む。


「ぬぅぅぅぅ……満足そうな笑み浮かべちゃって! 大地くん、正気に戻りなさい!」


 すると、優衣さんは自らの手で胸元を両側から押さえると、そのまま制服越しのたわわなおっぱいを愛花の太ももに挟まれている俺の顔めがけて押し当てた。


 布地のブラウス越しからでも感じる。俺の顔に押し付けてむにゅりと押しつぶされる優衣さんの柔らかい胸の感触と暖かさが心地よい。

 あぁっ……これじゃあ正気に戻るどころか、さらにデヘデと顔が歪んじゃう。


 俺の顔は今頃、二人の女の子から肉体的接触を受けて、緩みに緩み切って鼻の下を伸ばして変態じみた顔をしているのだろう。

 でも、彼女たちはその顔を『可愛い』と言ってくれる。

 なら、彼女たちが望むべき姿を俺は見せてあげられているのだろう。


 愛花の太ももと優衣さんのおっぱいによって擦られ、愛花の内股から匂う愛花の香りに、スリップ越しからほのかに香る優衣さんの香り。

 優衣さんのおっぱいから香る優衣さんの香りと、ブラウス越しから香る少し汗ばんだ愛花の汗の香り。

 四つの要素が相まって、何とも言えないフレグランスな心地よい落ち着くいい香りの空間を作り上げる相乗効果を生んでいた。

 あぁ……俺はこんなに女の子のいい匂いを嗅ぎながら、女の子の柔らかい身体を押し付けられて居心地よくしていていいのだろうか?


 本当に、いつか誰かに刺されるんじゃないか、神から天罰を下されるのではないかというくらい。蕩けてしまうような素晴らしい時間を過ごした。



 ◇



 最高のおっパブと太ももパブのダブルパブパブタイムを過ごした後、俺達はようやく眠りへついた。

 二人のご要望通り、布団をL字に敷いて、俺と愛花は同じ布団。優衣さんはもう一方の布団で寝ることになった。


 頭はL字の重なる部分に置き、いつもどおり俺の胸元に頭をぽんと置いて眠る愛花。そして、俺の後頭部を抱きしめるようにして、おっぱいを押し付けながら眠っている優衣さん。


 これなら、俺も優衣さんのおっぱいで窒息する心配もないし、なんか知らないけど、この二人で寝る時の正しい眠り方を見つけた感じがする。


 こうして、パブパブタイムの余韻に浸りつつ、三人仲良く眠りへとついて行った。

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