第149話 ダブルおっぱい攻撃!?(愛花9泊目&優衣8泊目)
昨日と違って、女体戦の予感しかしない。
ひとまず、三人とも部屋の中へと入り、まずは就寝の支度を整えるためにも、愛花を先にシャワーに入らせることにした。
「愛花、シャワー先に入っていいぞ」
「えぇ……一緒に入ろうよ」
「それは出来ない」
「ケチ……お姉ちゃんとは一緒に入ってるくせに」
「いやっ、愛梨さんともまだ入ったことないからね!?」
本当だよ?
おっパブ
「ゆっくり身体の疲れを癒してきなさい。その間、私は身も心も身体も大地君を満たしてあげるからねー」
「絶対おっパブやるつもりだ」
「だって、それが私と大地君のスキンシップだもの」
頬に手を当てて、わざとらしく恥じらうように身を捩る優衣さん。
まあ、あながち間違っていないから何も言えない。
「大地、そのおっパブ遊女の戯れ遊びから逃げてて。私は今からすぐシャワー浴びて、私の身体で頭の中の記憶を上書きさせてあげるから!」
愛花はそう言い残して、急ぎ足でタタタっと脱衣所へと向かって行った。
上書きも何も、愛花がシャワー浴び終えた後、次は俺がシャワー浴びるんですけどね?
「さてと……邪魔者はいなくなったことだし。大地君お・い・で?」
胸の谷間を見せつけるようにして、上目づかいでじとっと妖艶な笑みを浮かべて誘ってくる優衣さん。
俺は一歩足を踏み出しかけてしまう。
しかし、ぐっと身体を堪えて優衣さんへ吸い込まれていくのを自制する。
「その手には今日はのりません」
「そんなこと言ってぇ、ほら、どう? 今日も私のおっぱい柔らくてプルプルだよ?」
優衣さんはわざとらしく胸をぷるぷると左右に振る。
うわっ――プリンみたいにプルプル揺れてて柔らかそうで、顔を埋めてダイブしたいなっ……じゃなくて!
魅惑的な誘惑を断ち切るようにして、俺は首をブンブン思い切り横に振って煩悩を断ち切る。
「と、とにかく! 今日は公平な勝負の兼ねてるので、優衣さんばかりに構ってられません!」
それに、俺の気力が持たん!
「あ、ちょっと、大地くん! こらぁ!」
優衣さんは立ち上がり、俺の方へと近づこうとしてくる。
俺は瞬時にローテーブルの対面側に移動して、優衣さんと距離を取る。
優衣さんといがみ合い、優衣さんがタッタッタと駆けてくると同時に、俺も同じ周りでローテーブル越しに逃げる。
途中、後ろを振り返ると、走った衝撃で優衣さんのおっぱいがぐわんぐわんぐにゃんぐにゃんと上下左右に揺れ荒ぶっていて、すんごいことになっていた。
優衣さんが不意に、細かなステップワークで反対周りに追いかけてきたので、俺も急いでくるっと身体を回転させて逆回りに逃げる。
ドンッ!
「イッタァァ!」
すると、突然優衣さんは、左足の指先を両手で押さえるようにしてうずくまる。
そして、痛みを押さえるようにしてその場に座り込んで身悶えていた。
どうやら、机の角に足の指先をぶつけてしまったらしい。
「だ、大丈夫ですか!?」
俺が慌てて優衣さんの元へと駆け寄る。
その時だった――
「隙ありっ!」
「うわっ……!」
優衣さんはうずくまっていた状態から一気に顔を上げ、したり顔で俺の頭をガシっと掴んで、そのまま自身の胸元へと強引に押しやった。
俺はまんまと優衣さんの罠にはまってしまっらしい。
ぽよんっとクッションのように柔らかい優衣さんの胸にワンバウンドした後、ぼふっと思い切り谷間に顔を埋める。
谷間に漂う優衣さんの甘い香りが俺の鼻腔を刺激する。
「やっと、捕まえた! もう離さないからねぇ?」
「んぐっ……」
ぎゅぅぅぅぅぅぅっと逃げた罪を贖罪するように思い切り締め付けられて、おっぱいに顔を強制的に埋めさせられる。
息が出来ず、身悶えしようにもガッチリホールドしてできない。
俺は意識が飛びそうになる中、なんとか優衣さんの背中をトントン叩いた。
「お? もう限界なのか? もう逃げたりしない?」
俺は残りの力を振り絞って、首を縦に振る。
「ふふっ、だよねぇー。私の胸からは大地は逃げられるわけないよねー。よく言えました。それじゃあ、しっかり噛みしめながらぷはぁーしましょうねぇ!」
早くしてくれ、愛花が風呂から上がってくる前に窒息して不戦勝になる!
「はい……せーのっ!」
「ぷはぁー!!!」
空気を求めて、俺はおっぱいを這うようにして顔を上に向けて、真剣な空気を吸い込んだ。
「はぁぁ……し、死ぬかと思った……」
「逃げる大地君が悪いんだよ? ほれほれ」
視線の先では、意地悪そうな顔をしている優衣さんの姿。
そして、俺が息を求めている間にもゆらゆらたゆんたゆんと胸を揺らして俺を心地よくしてくる。
「ほら、愛花ちゃんがシャワーから上がってくる間。しっかり、私のおっぱいで安らぎましょうねー」
優衣さんのおっぱいに顔を埋めてしまったら最後。自らの力で抜け出すことはできない。というか、身体が離れる気が起きなくなる。
「はい、それじゃあもう一回ぷはぁ―するよ?」
俺は再び、柔らかい天国のような柔らかいおっぱいへと意識も身も心も身体も吸い込まれて行った。
◇
「さぁ、行くよ? せーのっ」
「ぷはぁー」
俺はデレデレと緩み切った顔で、何度目か分からないぷはぁーをかます。
もう優衣さんのおっぱいにトロトロに蕩けきっていた。
「はぁ……大地君のぷはぁー顔は可愛いなぁーもうっ!」
俺がデヘデヘと気持ち悪い緩み切った顔を優衣さんに向けていても、優衣さんは母性溢れるような優しい顔でヨシヨシとしてくれる。
はぁぁぁ……やっぱり優衣さんのおっぱいは最高だぜ。
そして、自らもう一回ぷはぁーするために谷間へ顔を埋めようとしたら――
「大地……変態」
二人の空間に、鋭い棘のような冷たい声が入ってきた。
ふと理性が戻ってきて、我に返って振り向くと、お風呂上がりの愛花が蔑むような目でこちらを見つけてきていた。
そして、なぜか愛花は制服姿だ。
「あっ、愛花……」
愛花は眉を顰めて、明らかに不機嫌そうな表情でストストとこちらへ近づいてくると、そのまま手を伸ばしてきて――
「ていっ!」
「うわっ!?」
俺を抱きかかえていた優衣さんを突き倒した。
優衣さんは、ごろんとそのまま床に転げ落ちる。
その様子をポケェっと眺めていると、唐突にガシっと肩を掴まれて、くるっと身体を回転させられる。
身体を反対へ向けると、正面では愛花が立膝になって、ブラウス越しの胸元を押し付けてきていた。
ぽちょん……と微かに柔らかい何かが当たった……ような気がする。
「ほら、大地。スリスリして?」
優衣さんとぷはぁータイムを楽しんでいた余韻が残っていたせいか、微かにブラウス越しから香る愛花の汗の染みこんだ匂いと、お風呂上がりの愛花の身体から香る匂いが相まって、俺は愛花の胸元で顔をスリスリしてしまう。
両頬に何やらコリコリしたものが当たる。
「んんっ……あっ……あぁー♡ 大地ぃ……」
トロンとした嬌声な声を上げる愛花を見て、そのコリコリしたものがピンク色の突起であることを理解する。
しかし、愛花の胸元をスリスリするのをやめることはできない。
「あいてててて……うっわ」
すると、起き上がった優衣さんが俺と愛花の姿を見て、驚愕の声を上げる。
「なんか、女子高生の制服越しに胸元に顔を当ててスリスリしてるとか、見てるだけで背徳感がすっごい。変態感丸出しだよ、大地君?」
犯罪の気配を感じたので、俺はピタっと動きを止めてしまう。
「あぁっ……せっかく気持ちよくなってきたところだったのにぃー」
愛花が残念そうな声を上げる。
危ない危ない。これ以上やれば、完全に通報お縄行確定だった。
「お、俺。風呂入って来るわ!」
俺は急いで立ち上がり、二人のおっパブ攻撃から逃げるようにして風呂へと駆け込んでいった。
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