第9話クリオネさま登場!!

「出ないなあ〜」

" ウナギ "こと杉本晴夫は、エレキギターのボディにワックスを塗り、手ぎわよくみがきながらボヤいていた。さっきから携帯でことみに電話しているのに、さっぱりつながらないのだ。

「あいつ、なにやってんだ。風呂でも入ってるのか」

晴夫の実家は楽器店だ。新宿の有名店で、店には一流ミュージシャンや音楽関係者も出入りしている。

現在、晴夫はひとり暮らしである。住んでいるのは、ことみの地元の高円寺駅前にあるワンルームマンション。だが親友の実家が近いことと、晴夫がその物件を選んだ理由には、なんのつながりもない。楽器店がある新宿三丁目の不動産屋で、いちばん条件にあう部屋がたまたま高円寺駅前にあっただけなのである。

晴夫の仕事は週五日。実家の楽器店で、アルバイトとして勤務している。

高校を卒業してから、かれこれ十年近くも仕事をしてきた。なので晴夫は、ギターをはじめとするほとんどの楽器に精通していた。

晴夫はいま、有名ギタリストの『SAKUYA』が愛用する〈シェクター〉のメンテナンスをしている最中だった。プロの一流ミュージシャンが弾くギターということで、この〈シェクター〉の値段は四十万円以上。すべての部品がカスタムメイドの、完全な特注品だ。ちなみに、同じモデルの既製品は十万前後の価格で売られている。

こうした高級ギターの場合、店ではメンテナンスのほとんどを晴夫が担当する。二十代でもベテラン店員なので、いろいろなアーティストが指名してくるのだ。

ボディをぴかぴかに仕上げると、ストリング(弦)の張り、弦の音をひろって電気で増幅させるピックアップの調整、さらにネックの反りなどの具合を確認していった。

晴夫の仕事は早い。きめ細かい気配りができるので、多くのユーザーから信頼されている。彼は楽器をあずかって五日間くらいで、すべてのメンテナンスをこなしてしまう。父親の社長、そして店長に次ぐ序列であるとはいえ、若くて頭の回転が速ければ、それだけ客もつくというものだ。

携帯をパンツのポケットにしまうと、晴夫はギターを置いて、レジカウンターにいる父親、杉本達夫のところへ歩いていった。

「おやじ。SAKUYAさんのシェクターの弦を張りかえるから、0.9ミリのスーパーストリングセットを持っていくぜ」と晴夫は言って、ギター弦の棚からひと袋を手にとった。

「こら、店では社長と呼べといつも言ってるだろうが、このバカ息子め!」と言って、父親がクギをさした。

「まあまあ、そうかたいこと言わないで、社長〜」と晴夫は父親をからかった。

「まったく。十年も仕事してるのに、おまえはぜんぜん自覚がないな」と父親はこぼした。「この店はおまえが継ぐんだから、もっとしっかりしてくれよ」

「仕事はキッチリやってるじゃん」と晴夫は答えた。「だから、ミュージシャンの人たちも指名してくれるんだからさ」

「まあ、その点は認めてるがな。わしの言ってるのは、店員としてのふるまいや経営のノウハウなんだよ」と父親は晴夫に難クセをつけた。

「はいはい、気をつけます。社長」

晴夫は言葉をにごしてその場をつくろった。

それにしても、メダカのやつなにしてるのかな。電話に出ないことなんてめったにないんだけど。まっ、いいや。

晴夫はブツブツつぶやきながら、〈シェクター〉の古い弦を一本ずつはずしていった。

「うわ、さすがSAKUYAさん。早弾きでめっちゃ弦がすりへってるじゃん」六本の弦を張りかえながら、晴夫は感心した。「俺もボカロのギター買いかえたいなあ。できれば〈ポールリードスミス〉の SEカスタム24が欲しいな。色はグリーンか」

晴夫が欲しがっている〈PRS・SEカスタム24 〉は、十万円以下で購入できる。海外ブランドのギターとしては手頃な値段だ。とはいえ、二十代の若者に十万円はけっして安くはない。

晴夫の給料は月収二十万円である。家賃が八万五千円で、電気・ガス・水道などの公共料金が、およそ一万五千円。携帯電話とWiFiルーターの料金が、月に一万二千円。ギターの分割払いが八千円だ。さらにボカロ(ボーカロイド)の機材の分割払いが、三万五千円もある。

食費はもっぱら外食なので、月に三万円は出ていく。交通費は、社長(父親)が出してくれているので必要ない。

いちばん痛いのが、大好きなバーチャルアイドルのライブチケットだ。NO.1バーチャルユーチューバー『ユメノココロ』のライブは年に一回なので、それほど心配ない。しかし、それ以外にも『初音ミク』や『麗音(れおん)』ちゃん、双子のバーチャルデュオ『ソルラン』のライブに月に一度は行くため、チケット代が毎回一万円近く出費する。これらを合計すると給料に近い約二十万円前後になるので、新しいギターに手が出ないのである。

「あ〜あ、親父がもっと時給上げてくれればいいんだけどなあ。十年働いてるのに、いまだに千円だからね。ボーナスもないし。ひとり暮らしはツラいねえ」晴夫はぼやきながら、ギターの弦を張りおえた。

「さあて。あとはチューニングすれば終わり。俺ってほんと、ザ・プロフェッショナル」

〈シェクター〉のメンテナンスが完了すると、ギターを皮のケースにしまって、晴夫はカウンターにむかった。

「おやじ、いや、社長。ギターのメンテ終わったから、ちょっと出かけてくる」と言ってギターを倉庫にしまい、店のエプロンをはずして出口にむかった。

「おい、こら。どこに行く!」と父親の杉本達夫がどなった。「昼メシはもう食っただろうが。サボったぶんは時給から引くぞ!」

「はあ〜?メシは十分ですませたじゃんか。俺をこき使うなよな。子供を過労死させる気かよ」と言いながら、晴夫は店の自動ドアをくぐる。

「跡をつぐなら時給上げてやるし、休みもたっぷりやるわ、この道楽息子が!」父親の罵声を背中にあびながら、晴夫は店を出た。

「やってられねえな。あれでもひとり息子の父親かよ。あ〜あ、母ちゃん生きてた時はよかったなあ」

晴夫の母親、杉本菜穂子は、三年前に子宮ガンでこの世を去った。亡くなる前の半年間は痛みに苦しみ、抗がん剤や化学療法の副作用で、家族の存在も忘れるほどの悲惨な最期だった。

晴夫がバーチャルアイドルにハマり出したのは、母親が亡くなってからだった。ひとり息子を可愛がっていた母の存在は、晴夫の人生の安らぎそのものだったのだ。心に空いた隙間をうめるように、バイト以外の時間は部屋に引きこもって、晴夫はオタクな生活をつづけるようになった。

ひとりぼっちのむなしい時間をなぐさめてくれるのは、バーチャルアイドルや、アニメ、ボカロの仮想現実の女の子たちだけだった。彼女たちとすごすときだけは、母親の死を忘れられる。

そしてもうひとり、田中ことみの存在があった。オタク仲間のことみも父親を亡くしているので、片親の子供という共通点で自然と心がなごむのだった。


楽器店の目のまえの通りから、新宿三丁目の交差点を右に曲がって新宿通りに出ると、晴夫は歩いてJR新宿駅方面にむかった。

途中コンビニに立ちよって、ダイエットコーラのペットボトルを買った。夏の日差しが強くて、半袖Tシャツの下から汗がふき出してくる。

今日の晴夫の服装は、GUで買ったモスグリーンのカーゴパンツに、『初音ミク』のTシャツ、〈オニツカタイガー〉の青いスニーカーである。日差しよけに、これまた『初音ミク』のキャップをかぶっている。ちなみに、晴夫はタバコは吸わない。

コーラを飲みながら、iPhoneで『ココロ』ちゃんのユーチューブを観ていた。「はい、まいど〜」というお決まりのあいさつから始まるココロちゃんのトークは、可愛いくて、面白くて、萌える。晴夫はときおり「ふふ」と含み笑いをうかべて、新宿通りぞいの歩道を進んでいった。

時刻は午後二時半。新宿駅に近づくと人通りが増えてくる。晴夫は、ながらスマホで画面と歩道をチラチラくり返し見ながら歩いていく。

JR新宿駅の構内から地下を通りぬけて、西口のバスロータリーをまわりこむと、西新宿一丁目で地上に出た。

東京モード学園のあるコクーンタワーを目印に、交差点をわたる。

晴夫がむかっているのは、コクーンタワーの手前にある、ゲームやボカロ、パソコンなどの機材専門店〈ベロシティ〉である。ちなみに、ベロシティとは、電子楽器の演奏情報をやりとりするための企画であるMIDIにおいて、音の強弱をあらわす数値のことである。

これは単なるトリビアなので、面倒な方はスルーしてもらいたい。

〈ベロシティ〉であつかうパソコンの売れすじは、アップルのMacBook Airなどのラップトップパソコンである。Macはビジュアルコンテンツに強いため、美しいグラフィックを要求されるゲーム制作やプレイに最適である。

3Dアニメーションを多用する、ボーカロイド制作ソフトへの対応速度も速い。さらにMacはEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)と呼ばれる、クラブミュージックのDJプレイに欠かせないアイテムでもある。

最近のゲームソフトのほとんどは、SONYの〈プレイステーション〉用と、任天堂の〈Switch〉用が占めている。プレステは、コンパクトなタワー型の本体と、両手を使って操作するコントローラーが有名だ。次世代モデルの〈プレステ5〉も近々発売される予定なので、ゲームファンも今から待ち切れないことだろう。まるでiPhoneのニューモデルリリースを思わせる。

プレステでは、国内ばかりではなく、世界中で制作販売されるRPG(ロールプレイングゲーム)やバトルアクション、シューティング、パズル、スポーツなど、様々なゲームを楽しむことができる。

プレステとテレビさえあれば、うざったい現実から解きはなたれて、想像力にみちた異世界の冒険に旅立つことができるのである。若者たちが寝る間をおしんで熱中するのも無理はない。

最近ではゲームスタイルも進化して、インターネットでつながった〈オンラインゲーム〉が主流になってきた。

プレイヤーは、世界中のゲーマーたちとチームを組んで戦ったり、画面上で会話をしながら騒いだり、自分のプレイを実況中継したりしてゲームを楽しむのである。俗にいう『ゲームユーチューバー』と呼ばれる人には、こうしたゲーム実況を専門とする人が多い。


話が長くなった。物語に戻ろう。

ベロシティの前にきた晴夫は、コーラのペットボトルを自販機のゴミ箱にすてると、さっそく店に入っていった。

店内にはパソコンやボカロの機材、DJ用のターンテーブルなどがところせましと展示されていて、PCマニアやゲームオタクでにぎわっている。

「あ〜涼しい!」晴夫はTシャツをバタバタとあおいだ。「天国だあ」

しばらくエアコンの下に立ち止まって、シャツにしみこんだ汗を乾かした。涼みながら、店内のモニターにうつし出されているバーチャルアイドルのライブ映像をながめていた。

「おっ、ソルランの大阪公演じゃん。もう見られるんだ。ネットでチェックしておこうっと」と晴夫は頭に予定をインプットした。

棚にはたくさんの最新ゲームソフトがならべてあるが、そのあいだの大きな柱には、〈リーグオブレジェンド〉や〈キングダムハーツ〉など、世界でもっとも人気のあるゲームのポスターが貼ってある。これらは一般に販売されるゲームソフトではなく、ネット上で会員登録をして遊ぶ「オンラインゲーム」である。

ゲームソフトのコーナーをながめながら、晴夫はメダカのことやバーチャルアイドルの『ココロ』ちゃん、そして母親のことを考えていた。

今年も暑い夏が来たなあ…そういえば、母ちゃんが死んだのは今ごろだった。病院のベッドで眠るように亡くなったとき、俺はがまんできなくて、親父のまえで大声で泣いてしまったっけ。

最近ひとり暮らしをするようになって、母ちゃんのことも冷静にうけ止められるようになった。いつまでもガキみたいにしてらんないからな。

そういえば、メダカは父親のことをどう思っているんだろう。あいつは父親を小さいときに亡くしたから、俺とは違った気持ちなんだろうか。ふう〜暑い。


「おい、きさま!」


背中に女の怒鳴り声を聞いて、晴夫はもの思いからさめた。なんだ…?

ふりかえると、三人の制服姿の女子学生が立っていた。なにやら高慢な態度である。薄青色の生地と灰色のふちどりのあるブレザーを着て、ベージュのバーバリーチェック柄のスカートをはいている。襟もとにはピンクのリボン。そしてひざ下までの黒いハイソックス。

三人のうち、両側の二人は茶色のローファー、真ん中の女子はニューバランスの紫色のスニーカーをはいている。晴夫は観察眼が鋭いので、これらを五秒でチェックした。

なんだ、女子高生じゃねえか。昼間からこんなところでなにしてんだ。おっ、真ん中のやつは金髪で外人みたいな顔だな。ベビーフェイスだぞ。高校一年くらいか。眼がオレンジ色だ。えっ、カラコンしてるのか。晴夫は、日本人ばなれしたその美少女を見て、やや動揺してしまった。

両側はキツそうな顔してやがる。生意気に、髪の毛をカールなんかさせやがって。近ごろのガキは色気づいてんな。化粧も派手だし。あれはぜったいツケまつげだろ。いや、ちがう。なんていうんだっけ、そうそうマツエク。まあ、どっちでもいいや。

ところで、こいつら立ち止まってなに見てんだよ。なんか不機嫌な顔してるぞ。怒ってんのか?

「あんた、ここをどこだと思ってんのよ!」右側の女が言った。

「このお方を誰だと思ってるの!」と左の女。

知らねえよ、と晴夫は小声でつぶやいた。

「ひかえなさい!」二人が声をそろえた。

「あたしは助沢のぞみよ!」右のほうが言った。

「あたしは角田まい!」左のほうが言った。

「このフィギュアが目に入らないの、うつけものが!」

二人はまたまた声をそろえて、女の子の人形をつき出した。

ん、あれって…あ〜っ『ココロ』ちゃんだ!しかも限定版の〈ロイヤルスペシャルバージョン2.0〉、イギリス王室のユニオンジャック柄のワンピースじゃん。いいなあ、あれすげえ高いぞ。たしか5万円以上するんじゃなかったっけ。ガキのくせに生意気だな。

「ここにおられるお方こそ、誰あろう〈純粋女学院〉理事長の御令嬢『水戸井ジェニファー』様よ!頭が高いわ、土下座しなさい!」

なんで俺がガキに頭下げなきゃならないんだよ。いまどき土下座とか、こいつら頭おかしいんじゃないか。晴夫は驚きを通りこしてあきれていた。

〈純粋女学院〉なんて聞いたことないけどなあ。あれ、たしか今ジェニファーって言ったよな。てことはやっぱり外人か。でも、苗字は日本人っぽかったよな。あいつはハーフか。頭の中で、晴夫はいろいろな思いをめぐらせた。

ん、ちょっと待てよ…このシチュエーションどこかで見たことあるぞ。三人組で、右が助なにがし、左が角なにがし、それで真ん中が水戸…

「あ〜っ!水戸黄門!」晴夫は三人組を指さして叫んだ。

あははは!面白え〜!こいつらJKなのに、時代劇のマネしてやがんの。しかも、印籠(いんろう)の代わりにフィギュアかよ。ひかえおろう、このお方をどなたと心得る、ってか。杉本晴夫だよ。あ〜腹痛てえ。

真面目な顔でにらみつける三人組の前で、晴夫は腹をかかえて笑った。

「あんた、なにがおかしいのよ!」と助なにがしが言った。

「あ、わるいわるい。だってさ、いまどきの女子高生で、水戸黄門マジで真似するやつなんていないじゃんか」晴夫は、抗議する女子学生に笑いをこらえて答えた。

「は、なんだと?」角なにがしが、不思議そうな表情になっている。

「いや、だからさ、水戸黄門だよ。三人組でひかえおろう〜ってやつ」晴夫は、黄門さまのように右手を前につき出して言った。

「あんた、なにふざけたこと言ってるの。そんなのワケワカメ!」助なにがし。

「こいつ、キモいよマジマンジ!」角なにがし。

「あれ、知らないの?でも、助さん角さんと、水戸のご隠居さんだろ。やっぱ水戸黄門じゃん」晴夫は、三人それぞれを指差しながら言った。

「助沢、角田、もういいでしょう」

真ん中のハーフ女子がそう言って、前にせり出してきた。「そなた、名前はなんという?」

水戸井ジェニファーというその彼女は、腕組みをして、低い背丈の身体をそらしながら、オレンジ色の眼で晴夫を見あげた。

「俺?」つき出していた指を自分にむけて、晴夫は言った。「俺の名前は杉本晴夫。年齢二十六歳。趣味はボカロとバーチャルユーチューバーを見ること。あ、ニコ動も見るよ。特技は楽器のメンテ。実家が楽器屋なんだ。今は高円寺のワンルームでひとり暮らし。友達はメダカ、いや、田中ことみ。ところでさ、そのフィギュア、どこで…」

「よくしゃべるな、そなた」と、ハーフ女子が冷やかな目で見つめる。「それに、なんだか男のくせにぐにゃぐにゃヌルヌルして、まるでウナギみたいではないか?」

「おっ、おまえよく俺のあだ名がわかったな」と、晴夫は感心して言う。「ガキのわりには頭良さそうじゃん。そう、俺はウナギだよ。で、おまえは?」

「われのニックネームは『ピュアベイブ』。お母さまがつけてくださったのだ」とジェニファーがすました顔で言う。

「ピュアベイブ。長いな」ピュアは純粋、ベイブは赤ん坊。いや、外人は赤ん坊だけじゃなくて、彼女とかもベイブとかハニーとか言うんだよな。「純粋な女の子。ああ!」と言って、晴夫は手をたたいた。「純粋女学院だからピュアベイブね。お母さまって、理事長なのか。すげえな。金持ちなんだ。だから『ココロ』ちゃんのプレミア持ってるわけね」

「おや、そなた『ココロ』ちゃんを知っておるのか?」とジェニファーはたずねた。

「もちろんだよ。日本一有名なバーチャルユーチューバー、AIの『ユメノココロ』を知らないわけないじゃん。はい、まいど〜。可愛いよなあ」晴夫は天井を見あげて言った。

「なるほど。そなた、見かけはさえないが、女をみる目はたしかなようであるな」と言って、ハーフははじめてかすかな笑みをうかべた。

こいつ可愛い顔してずいぶんえらそうだな、と晴夫は思った。俺のことぐにゃぐにゃヌルヌルとか言いやがって。

そうだ。こいつにも、あだ名つけてやろう。なにがいいかな?

顔が白い。透きとおった肌。眼はオレンジ色。スカイブルーのブレザー。そうか、あれだ。

「クリオネ!」

晴夫は叫んだ。

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