第23話 漏れたジョンジュンの潜伏先
ジョンジュンは父親が空港で暗殺されたのち、国際的な人権ネットワークの助けを得て、アジア、ヨーロッパの国々を経てイスラエルへたどりついた。
イスラエルは三大宗教の発祥の地であり、今も周辺国との紛争が絶えない国であったが、現在、たぶん世界最強と思われる諜報機関を持つ国だった。ある意味、ジョンジュンにとっては一番安全な潜伏先と言えた。しかし最近、ジョンジュンがイスラエルにいることがリークされ、世界中に知れ渡ってしまった。そのため潜伏先を変える必要があった。
実は以前から言われていたことだが、ジョンジュンには影武者がいる。
情報では、中国にひとり、そしてイスラエルにひとり、ジョンジュンらしき人物がいると言われている。そしてどちらが本物のジョンジュンなのか、知っているものはごくわずかなのだった。
ジョンジュンは父親が暗殺されるまでは、誰も彼を予言の星を背負うものだとは考えていなかった。父親が殺されなければ、普通の青年とたいして変わらない人生を送ったはずなのだ。しかし暗殺事件が起こり、彼は時の人となり、運命の星を背負うことになった。
ジョンジュンの父親の暗殺事件の黒幕が、彼の叔父であったならば、叔父は自ら破滅の道を選んだことになる。運命とは皮肉なものである。
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