第8話 約束された少女の旅たちと… 下

 「うっがぁ~~」と鉢巻きをしたグンガ!

 「わぁりゃぁぁぁぁぁぁ」と飛び起きたガリレオ。

 「あ…あぁ…おはよう」ともっさりと体を起こしたグラッパに、魔法服を着ている長い髪のフレディが、朝を迎えていた。


 「…ってか…あのクソアマァ…あれ、絶対に俺たちを殺す気だぞ!」とグンガが屈伸運動を始めた。

 「…そうだ、おれもそう思う。ってか、巨乳でも貧乳でもない、ただの胸を持っているクセに生意気なんだよな!」とガリレオも体を解し始める。


 「あ…ふ…フレディ…」とグラッパがフレディを起こすが動かない。

 「また死んだふりかぁ?。」とグンガ。

 「死んだふりして捨てられようって考えて。この高い山から投げられた時には、本当に死ぬかとおもったじゃねぇ~か!」とガリレオがニカニカしながら言葉にした。

 「まったく…学習能力ないな!」とグンガが言うと、踵を返したように振り返り、走る体勢をとった。


 その隣にガリレオが立つと、「んで?どうする今日は?」と聞く。

 その言葉にニカっと笑って、「そりゃ…全力疾走だろう!とにかく走って走って走って…この坂を下って、ふもとに行く!」と言葉にすると、ニカっとした顔で、 「それしかないからな…。俺たち…バカだから」と言い走る体勢をとり。

 顔を見合わせて「ようぉぉぉぉし!行くぞぉぉぉぉ!」と言いながら駆け出し始めたグンガ。

 「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ」と雄叫びを上げながらガリレオが後を追い始めた。


 ここは黒鉄くろがね山系にある、独立した岩山。

 『レッテウ山』。

 標高2457メートル。


 山頂に大きくも無い城がある山である。

 断崖絶壁の山で、山頂までは、所々にちょっとした険しさがある道が一本、麓から城まで伸びている。

 断崖絶壁なので、この山をグルグル回るようにある道。

 その距離は、たぶん。この山の標高の3倍以上の長さを持つ道であった。


 その道を駆け下りるグンガとガリレオ。

 その姿を妖艶な笑みを見ながら城から見ている女性がいた。

 黒みを帯びた紫の髪はボブカットである。

 胸元をあけて肩まで出している、なんともなまめかしい衣装を着て、キセルを銜えてその姿を見ていた。


 「いつ見ても…その服、なんか色っぽいわね」とベッドの上に裸で寝ているミーシャが声をかける。

 「…そうぉ?これは…古の伝統衣装なんですってぇ…たしかぁ…」と言いながら振り返り歩みだして、「和装…って言ったかしらぁ」とうっとりとした表情で笑みを見せた。

 「和装ね…」とミーシャ。

 ベッドに女が着くと腰を下ろし、うつぶせで横になっているミーシャの尻に、人指し指を置くとゆっくり尻から腰のラインをなぞり、そして、背中から肩へ行くと、ゆっくり、そして、やんわりとミーシャの背中に体を倒した。


 「夕べも良かったわぁ」と女が言うと、「私もよ…もう…ストレスたまり過ぎ!」と声を上げる。

 「じゃぁ…殺しちゃうぅ?」と女。

 その言葉に、「まぁね…そうして欲しいけど、一応、わたしのパーティーのリーダーとその相棒…そして、軍師だからね…」と小さく笑った。

 「もうぉ…狩猟者なんかやめてぇ…わたしとここで暮らそうよぉ…」と言いながらミーシャの背中に唇をつける。


 「オレンのように生きれればいいけど…あなたのおねぇさん…怖いんでしょう?わたし死にたくないもん!」とミーシャ。

 「そうね…おねぇさん…と言うか…あのバイタ!ほんと頭来るのよね!」と言い姿勢を上げてベッドに座り背筋を伸ばした。

 「…どこにいるの?そのおねぇ~さん」とミーシャが聞くと、「…ダメ。教えられないの…それわぁ…」と言いながらミーシャをうっとりとした視線で見る。

 「そっか…」と言いながら体勢を変えて、ミーシャもベッドに座り、オレンの肩に頬を乗せた。


 「ねぇ…オレン…」とミーシャ。

 「…なにぃ?」とオレン。

 「私のお願い…そろそろ聞いて?」と言い、オレンの肩に唇を乗せる。

 「フフフ…大丈夫よミーシャ。もう…下準備に入っているからぁ」と言いながらミーシャの方へと向き、その顎に指をしなやかにあてるとミーシャの唇に唇を重ね。

 ミーシャの胸に手を運ぶと形のいい胸を優しく揉み上げながら乳首を愛撫した。

 吐息が漏れるミーシャ。

 「もう少し…彼らを楽しませましょう…」と言いながら、オレンはミーシャをベッドへと倒して…。


 一目散に掛けるグンガ、その後ろにガリレオ。

 そして、かなり離れたところをグラッパがフレディを担いで走っていた。


 1/3を下ったであろうか…。


 「おぉ~し。もう少しだろう!」とグンガ。

 「あぁ…俺もそう思う…」とガリレオ。

 「なんか…長いよな…この道!」とガリレオ。

 「そうだな…景色も…そんな…」と言いながらグンガが立ち止まる。

 それを見たガリレオもグンガの傍に立ち止まり。


 「夕べ寝ながら思ったんだけど…」とグンガ。

 「ナニ?お前寝ながらって、俺より先に寝たじゃねぇ~か」とガリレオ。

 その言葉に、「そうだったっけ?」とグンガ。

 「馬鹿じゃねぇ~チビクロサンバ!」とガリレオが笑いながら言葉にする。

 「あぁ~、なんかそれ、あったま来るんだよな!エロモヒカン!」と言いながら地団駄を踏む。

 「おいおいおいおい…いま、俺のやる気スイッチ。さらぁ~っと押したな?」とガリレオ。

 「あぁ?何言ってんだ?お前が最初に言ったんじゃね~か!」とグンガ。

 「あぁ?何言ってんだぁ?お前がさらぁ~っと、流せば良かったんじゃねぇ~か!」とガリレオ。


 その言い争っている2人に向かって、「ねぇ~」とグラッパが声をかける。

 その言葉に、「あぁ?」とグンガとガリレオはグラッパを見ると、グラッパはフレディを肩に担いで指を指していた。

 そのフレディも、指を指している方向を見て、目を見開いている。


 その行動に一緒に指さしている方向を見ると……。


 「ゲ!」とガリレオ

 「なあ~んだぁ~~こ…いつぅ…」とグンガ。


 その先にいた者は…。


 手に釜を持った背の高い…巨人?。というか…、なんだ?ぼさぼさの髪で目が見えなく。

 髪の裾にはすでに鼻があり、とにかくにやけている。

 大きな体はぶよぶよのぜい肉で、藁でできた腰巻をしている。

 その腰巻には…?


 「おいガリレオ…あれなんだ?」と指をさして言葉にするグンガ。

 「ん?」とその方向を見るガリレオ…。


 それを見たガリレオが…。

 「俺…なんか見ちゃいけねぇ~もの見た気がする…」と言うと口を押さえる。

 「な…なっ、たしかに…そうだろう?」とグンガ。

 グンガらの視線には…。


 「あれ…どう見ても『チ○コ』だよな…」とグンガ。

 その言葉に頷くガリレオ。

 「…まずいぞ…チ○コハンターだ!」とフレディが言葉にした。


 藁の先端には、大小さまざまな大きさのチ○コが吊るされてあった。

 それを見たグンガは履いているパンツを広げて確認している。

 「とりあえず…おれがぶっ」と言いながら、ガリレオが前に出た瞬間にシュっと小気味いい空気を斬る音が聞こえた。

 グンガはなにが起こったかわからないまま顔を上げると…。


 目の前に……。カッパ?と言うか…。


 背中の剣を外そうとしている格好のカッパがそこにいた。

 そのカッパがゆっくり振り返ると…。

 「おい…ぷ…ぷあはははははは」と大爆笑!そこには自慢のモヒカンがきれいに刈り取られ、頭部のてっぺんがハゲているガリレオがいた。

 「おま…おま…それ卑怯だ!…笑い死にする…がぁははははは」とグンガ。

 その後ろでフレディも爆笑をしている。


 それを見たガリレオがグラッパに向かい進んで、「あぁ?フレディ!おま…」と言っている瞬間。

 シュっという小気味いい音が聞こえた。

 その音の方を向くと…。


 腹を抱えて目を見開いている、浅黒い肌を持った上半身裸で鉢巻きをしているカッパがそこにいた。


 へ?と3人…。


 「おぃ…」とガリレオ。

 「笑うなよ…」とグンガ。

 「そりゃ…無理な相談だ…」とガリレオ。


 「とりあえず…」といい…、振り返る。

 そこには、大きな口でにやけている、身長3メートルほどの巨人がグンガの後ろに立っていた。

 みるみる蒼白になるグンガは再びガリレオらへと向き…。

 「ここは…とりあえず…。」といいながら…。


 体を倒し、大きく一歩を踏み出して…「逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」ともと来た道を駆けあがり始めた。

 その後を追随する2名と担がれた1名…。


 「あらぁ?」とオレン。

 ミーシャの乳首を吸いながら、ミーシャの膣口に細い人指し指と中指を入れて、愛撫をしていたオレンは、「もう…戻って来たの?」と言いながら艶やかな笑みを見せ、再び、ミーシャの乳首を口に含んだ…。


 そして…。

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