EX.一方その頃

「さあ、急ぎましょうグンドルフさん! 少しでも早くホワイト達に合流しないと!」


「ホッホッホ、慌てめさるなリサ殿。拙僧の得た情報が正しいとしても、この状況を考慮すればのは脱出直前でしょう。たった一人でこの迷宮を脱出する事など、出来ぬ相談でしょうからな。それまではあくまでも、『味方』の振りをするでしょうな」


「それは分かってるんだけど……」


「リサ殿はホワイト殿が心配でならないようですな……。ホワイト殿は果報者ですな、ホッホッホ」


「え!? いや、それは、その……。歳はあっちが上だけど、ちょっと頼りないって言うか? 弟分的な所があるから、あたしが付いててやらないと心配ってだけで――」


「ホッホッホ、若いとは良い事ですなぁ……」

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