1章 侵略者と戦う者
プロローグ
金属同士がぶつかり合う。
一方は人に近い形をしてはいるものの全体的に
もう一方は楽器のような形をした武器。一見するとトロンボーンのような見た目をしており、それを使っているのは高校生の少年だ。トロンボーン型の武器を音が出るベル側の部分と伸縮させるスライド部分に分解し、ベル側を左手、スライドを右手に持っている。周辺には複数のロボットがおり、それらと1人で戦っていた。
剣の刃と化した腕を振り下ろすロボットに対しそれをスライドで弾き、続けてベルから空気の弾を放つ。
空気弾により後退した隙を逃さず追撃を行おうとするが2体のロボットに邪魔される。
「くっ……」
次から次へと連射される拳2つ分程の大きさの光弾。それら全てを防ぎきるのは難しく、いくつか被弾してしまう。
それでもなんとか耐えながら近くの建物の陰へと逃げ込む。
物陰で少年は息を整えながら武器のスライド側とベル側を繋げ、一般的に見るトロンボーンの形にした。
その後、ロボットの攻撃が収まったタイミングで姿を表すと同時にトロンボーンを演奏する時のように構え、左親指部分にあるレバーを引く。
ベルから放たれるは光の束。標的を破壊するための一撃。
放たれたビームによりロボット達は次々と破壊されていく。
だが、その攻撃は長くは続かない。
すぐにエネルギー切れによりビームは消えてしまった。
ビーム攻撃を失った少年の元へわらわらとロボットが集まってくる。こうなってしまってはまた先程のように戦うか、逃げるかの2択しかない。
しかし、戦うには数の差で圧倒的に不利な上に決め手に欠ける。そもそも目の前にいるモノ達を全て倒せば終わりという訳では無いだろう。先程からどこからともなく集まってくる様子を見るに他にも大勢いるはずだ。
ならば、ここは逃げの一手しかない。
すぐにこの場を離れようと走り出すがそう簡単にはにげられない。
前方から更にロボット達が逃げ道を塞ぐように出てきたのだ。
こうなっては仕方がない。
少年は覚悟を決めて戦うことにした。
次空を越えて異世界へ シン @shin-13
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。次空を越えて異世界への最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます